少し前、原美術館で開催されていた個展「蜷川実花 うつくしい日々」に足を運んだ。
そこには、父・幸雄氏が病に倒れ、亡くなるまでの間に撮影された写真の数々と彼女の言葉が
飾られてあった。
出産後に実家に帰省し、生と死をまざまざと味わったという点は同じだ。
***************************
兄が亡くなってからの2ヶ月、実家にわたしと子どもたち、兄の家族(妻や娘たち)も合流し、
一時的に8人家族が結成された。
この間、まだ生後2ヶ月の長男が夜中になると強烈に咳き込むようになった。
このまま呼吸が止まるのではないかと心配して、義姉や母と交代しながら夜通し抱っこする日がつづいた。
(のちの血液検査で乳幼児がかかると命にかかわる”百日咳”だと分かる)
わたしの父と子ども。兄の遺影のある部屋にて。
懐かしい故郷の海には兄との思い出が多く、簡単に近づいていいものか距離感を見失っている。
兄の遺影は、皮肉にもわたしが撮影した写真に決まった。
わたしの娘が生まれてから、穏やかで優しい表情をたくさん見せてくれたのだ。
カメラにおさめた兄の笑顔を見ていると、「アンタ、考えすぎなんじゃない?」と言われているような気がした。
そこには、父・幸雄氏が病に倒れ、亡くなるまでの間に撮影された写真の数々と彼女の言葉が
飾られてあった。
出産後に実家に帰省し、生と死をまざまざと味わったという点は同じだ。
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兄が亡くなってからの2ヶ月、実家にわたしと子どもたち、兄の家族(妻や娘たち)も合流し、
一時的に8人家族が結成された。
この間、まだ生後2ヶ月の長男が夜中になると強烈に咳き込むようになった。
このまま呼吸が止まるのではないかと心配して、義姉や母と交代しながら夜通し抱っこする日がつづいた。
(のちの血液検査で乳幼児がかかると命にかかわる”百日咳”だと分かる)
わたしの父と子ども。兄の遺影のある部屋にて。
懐かしい故郷の海には兄との思い出が多く、簡単に近づいていいものか距離感を見失っている。
兄の遺影は、皮肉にもわたしが撮影した写真に決まった。
わたしの娘が生まれてから、穏やかで優しい表情をたくさん見せてくれたのだ。
カメラにおさめた兄の笑顔を見ていると、「アンタ、考えすぎなんじゃない?」と言われているような気がした。