***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

腰忘帯@新井旅館

2009-12-03 21:28:03 | 美味しい話とか旅の話とか

1泊2日の羽伸ばし宿は修善寺の新井旅館にて。


紅葉の桂川を部屋から眺めてみたいということでこちらにしました。

去年、同じ修善寺にある鬼の栖に泊まった時は
「次回もぜひまた鬼の栖で」って言ってたくせにコロコロ変わる浮気性(笑)
吉井さんに似てきちゃったかな(x_x) ☆\(^^;)


で、新井旅館さん。
明治時代から数多くの文人墨客が宿泊し、
国の登録文化財にもなっている老舗旅館ですから、
もっと取り澄まして敷居が高いのかと思いきや、
これがとっても気さくでゆるくて素朴なお宿。
意外でした(笑)

お陰でゆっくりまったりぐったり、のんび~りとさせてもらいました。

新井旅館の歴史はこちらでどうぞ。



では、途中ちょっとしたアクシデントなども織り込んで、
つたない写真日記をつらつらと。

注)写真は都合により2日3日の両日がごちゃ混ぜになっております。



まずは、ロビー横の外廊下。

とっても雰囲気いいです。絵になります。
ここでサービスの記念写真を撮っていただきましたが
太い足がしっかり写っていたので門外不出と致しました(笑)


渡りの橋。

緩やかな太鼓橋です。
よくCMの撮影に使われるそうです。
そういえば見たことあるような・・。



写真でも分かるかと思いますが、
この橋の欄干、低い方が高く、高い方が低く
つくれているんです。
勾配をきつく感じさせない工夫だとのこと。
細やかだわぁ。



紅葉と渡りの橋。
ホント、絵になります。

全面手漉きガラスの廊下。

いいです。素敵です。
左側に見える太い幹は樹齢800年のケヤキ。
この木をはじめ、地面の隆起などもみんなそのまま活かして建てられているので、
あちこちに段差があります。
なのでバリアフリーではありません。



外壁も窓の桟も全部木造。
ゆがんだり膨張したりでメンテは大変だと思うけど、
アルミとかプラスチックと違って時の経過がいい味になりますよね。


宿泊棟の間にある華の池。

この池の水はすぐ裏の桂川から引き込んで
また戻しているそうです。
池の水の圧力によって温泉の出量を調整しているんだとか。
何かよく分からんけど凄いです~(笑)



こちらが宿泊する花の棟、2階の廊下です。




廊下から見下ろした華の池。

華やかな紅葉。そして中の島の枝振りもこれまた華やかです。


お部屋です。

このお部屋+次の間。
部屋の名前は花2号。
ちょっとお妾さんぽい?(笑)いや、失礼(汗)
欄間の意匠も洒落ているとても素敵なお部屋です。


↓これは去年の9月24日に桂川の橋の上から撮った写真。

右側の建物が新井旅館さん。
灯りのついてる2階のお部屋が花2号です。



そのお部屋から見た今年12月2日の景色は、、



はぅ~。

もう、なんも言えません。




少し左側を見ると、桂川にかかる桂橋が見えます。
こちらも素晴らしい~~。

1時間ほど窓からの眺めを堪能し、
「どのお風呂もお入りいただけます」とのお薦めで、露天風呂へ。



旅館の地下廊下を通って、道の向こう側に出たところにある
甘泉楼。
なんでもないところでも絵になりますわぁ。



その裏庭はこんなに鮮やかに彩られていました。
離れがたい美しさ。




露天“木洩れ日の湯”の入り口。
絵になる。絵になる。
(これバッカw)



お風呂からも紅葉が楽しめます。
春は桜が見事だそうです。



シャワーを浴び、湯船に入り、、




ジューーーーッ

足です(笑)
お湯が無茶苦茶熱くて軽く火傷いたしました(大汗)



これはお詫びのメロン。
かなり慌てたかと思われる種付きです(笑)

この件では館内で行き逢う全てのスタッフさんからお声掛けいただき、
恐縮でございました。

熱湯の原因は、1時間に1回の湯温チェックの漏れということでした。

なんにせよ、
ゆるい雰囲気は大変よろしいですが、湯温の管理はゆるくちゃいけませんや。




なので、
足に氷を置いたままの姿勢で会席料理のお夕食(笑)

一部ではありますが、お料理はこんな感じ。



とっても美味しかったです。

前面に高級食材を押し出すのではなく、
身近なものをじっくり丁寧に調理していると感じました。

詳細はこちらで。

そんな美味しいお料理を差し置いてなんですが
一番印象に残っているのが、山葵(わさび)を
鮫皮でおろして白いご飯にのせ、ほんの少し醤油を
かけていただいたもの。
写真撮り忘れました。

本当にビックリするくらい美味しかったです。
これだけで3杯食べられます(笑)





夜も更け、ライトアップされた桂川の向こう岸は
なんとも幻想的な雰囲気でした。



華の池に映る桐の棟の灯りも素敵です。


真っ赤に腫れた足も、氷のお陰で4時間後には復活。


リベンジです(笑)

いい湯加減でした(笑)

ちなみにお風呂は貸し切り風呂以外すべて
時間制の男女入替です。




こちらが昭和9年の名建築、“天平大浴堂”

写真を撮りたかったので午前4時に入りました(笑)
大浴堂ひとり占め。
最高ッス。



こちらは比叡山から見下ろした琵琶湖をかたどった
琵琶湖風呂。
いい雰囲気を醸し出してます。

吉井さん、この琵琶湖にはバスはいませんが、
内側から鍵をかけて貸し切りに出来ます。
お忍びに如何ですか?




朝食です。
我が家の夕食よりずっと豪華(笑)

そんでもって、どれもこれも美味しい。
めっちゃ幸せ。




そしてチェックアウトのロビー。


でも、この素敵な旅館から去りがたく、
10時からの文化財ガイドツアーに参加いたしました。


これは、もっと館内をくまなく巡り、お部屋なども見学しながら
説明を受けたかったな、というのが正直な感想です。
この旅館のメインとも言える天平大浴堂にしても、
「清掃中なので写真で説明します」にはガッカリ。
宿泊客は入浴しているでしょうから、まだ諦めがついても
ガイドのみの人はちょっと気の毒じゃないですか。
あっ、そういえば『飲み物付き』って書いてあったけど、
なんも出なかったぁ(せこい?w)



と、なんやかんや言いましたが、

まるごと文化財といったこの新井旅館さん、
その魅力と居心地の良さは半端じゃなかったです。



これはロビーに飾られた横山大観の書。

“腰忘帯”とは、
[腰に帯を巻くのも忘れてしまうほど、ゆっくりと寛ぐこと]
といった意味だそうです。


まさにその通り。

本当に、心の底から寛げる名旅館でありました。

















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