一週間経ったので、そろそろ感想なんぞ書いときたいと思います。
(いつもながらの独断と偏見w)
『The Apples』と『After The Apples』を林檎になぞらえて言えば、
『The Apples』は林檎のシャクシャク食べる美味しいところで、
『After The Apples』は残された芯の部分。
苦くて堅い、核となる部分。
そして、【母いすゞ】を聴いた時に感じた、『at the BLACK HOLE』との近似性。
近いんだけど、『at~』はヒリヒリとした痛みを、
『After~』はあったかい血を感じる。
お気楽に楽しめる作品じゃないと思います
みんなで一緒に歌えそうな曲が無いですもん(笑)
でも心をガシッと掴まれる。
『After The Apples』は強くて濃いです。
ということで、各曲の感想をちょっぴり。
【無音dB】
やさしく背中を押すんじゃなくて、突き飛ばすようなアンセム(笑)
世の中の不条理を表したような歪んだギターリフから続くのは、
かつて無いシャウト。
ライブで限りなくカッコよさを発揮する曲だと思う。
でも、喉がやられないか心配だっだりもする(汗)
【Next Innovation】
やたらに懐かしさと切なさを感じるメロディ。
そのメロディを無視して無機質にリズムが刻まれてるのが面白いです。
後半のギターリフも好き。
「夕日の影がどこまでもただ「ゴメン」と伸びている」とか
「プレゼント持たずうろついているサンタクロース」とか、
吉井さんらしい表現が切な過ぎる。
その中で『俺達』という言葉があたたかい。
それが今の吉井さんなのかなと思う。
でも、これ意外と【ヘヴンリー】みたいに、ライヴで味わいが出るのに
時間がかかる曲かもですね。
で、Innovationの意味を調べたのは私だけ?(恥)
【母いすゞ】
ドロッとしたうねりに恍惚感さえ覚えちゃいます。
この曲に「煮物の芋」「サンマが焦げる」なんて歌詞をのっけちゃうアーティストは
日本広しと言えど吉井和哉だけでしょう。
ホント、母は強い。女は強い。
辛かったことは前を向いて忘れるように神様がつくったんだもん。
そうじゃなきゃ何度もお産できないですって(笑)
初聴きの感想はこちら
【ダビデ】
気の遠くなるような長い長い時間の中で出会えた奇跡と
二人で生きる時間の短さ。
儚いな~。
儚いから永遠を求めるんですよね。
この曲は視点を変えた【おじぎ草】なのかなぁ。
【バスツアー】
薬かなんかでハイになっちゃった感覚なのか、
すんごくエロっぽいこと歌ってるのか、よく分からん(笑)
電子音いっぱいも新鮮。
“うぅぅぅん”って合いの手(?)も可愛い。
“バスツアー”ってはっきり言ってないのは何か意図があるのかな?
なんだか分かんないけど面白い(笑)
【Born】
あの世からのメッセージ。
生と死。受け継がれる血。
繋がる命。
静かに静かに、
でも黒い岩の間から煮えたぎる溶岩が見えるようなヴォーカル。
何度聴いてもゾゾゾと鳥肌が立ちます。
壮大な歌だな~。
そして全編、忘れちゃならないのが吉井さんの声。
6色の声にどっぷり魅了されてます。
さあて、
ランキングはどの曲にしようかな~。