轟見聞録

表現者・轟ひろたが、学んだことをメモ書きします。(毎週木・日曜更新)

夏目漱石「坊っちゃん」

2006-04-28 | Weblog
痛快な本だ。
読んでいて気持ちがいい。360円でこんな気持ちになれるのはとても痛快だ。


親譲りの無鉄砲である坊っちゃんは、先生になるために高知に向かう。
そして東京に置いてきた召し使いの下女、清に手紙を書く。

「きのう着いた。つまらん所だ。十五畳の座敷に寝ている。宿屋へお茶代を5円やった。かみさんが頭を板の間へすりつけた。夕べは寝られなかった。清が笹飴を笹ごと食う夢を見た。来年の夏は帰る。今日学校へ行ってみんなにあだなをつけてやった。今に色々な事をかいてやる。さようなら。」

痛快だ。