轟見聞録

表現者・轟ひろたが、学んだことをメモ書きします。(毎週木・日曜更新)

2008-08-31 | Weblog
サザンオールスターズ、桑田佳祐。
デビュー30周年ライブ、パンフレットのインタビューより。

今、一番大切にしているものは何ですか?


フィーリング

神奈川県の皆さまへ

2008-08-29 | Weblog
どうも轟ひろたです。
9/2(火)夜、FMやまとに出演することになりました。

9/2(火)20:00~20:45
FMやまと(77.7MHZ)
『8時だよ!!ゆりかごMagic☆』
知り合いのミュージシャン、Yuricaさんの番組への出演です。ありがたいなぁ。

のべ20分ぐらいの出演。わが劇団「アニマル王子」の新作「近松;ジュリエット女庭訓」の告知をかねたもので、私以外に劇団員の井家久美子、高城ようかも出演しています。
これまた知り合いのミュージシャン・だいじゅさんが、アニマル王子のために書き下ろしてくれた「江戸恋花」「琴弾谷」も放送されます。現在未CD化の音源。貴重ですよ。
普通のラジオに出るのが初めてなので、本人喜んでおります。ぜひ聴いてみて下さい。

以下詳細。
可聴範囲は、大和市、座間市、海老名市、綾瀬市、相模原市、藤沢市、瀬谷区、町田市、厚木市、横浜市の一部。
東西では東名東京インターから秦野中井インターまで、南北では江ノ島から橋本(相模原市)まで聴取可能となっております。

サザンオールスターズ

2008-08-27 | Weblog
8/23日産スタジアムで行われたサザンオールスターズのデビュー30周年記念ライブを見てきました。今回のライブを最後にサザンは無期限の活動休止に入ります。
(写真は、風船が舞う日産スタジアム)

私にとってサザンは日本で一番好きなバンド。
良かった。感情的にも客観的にも良かった。
3時間半。メドレーを含め46曲。
私が世界で一番好きな曲「いとしのエリー」も聞けました。

もちろん楽曲も良かったのだが、それ以上に嬉しかったのが桑田圭祐の前向きなMC。
「今日のコンセプトを発表します。「いつもどおりのサザン」です」
「(今日のライブを)決して伝説にはしません。たんなる途中経過です」
「30年間ありがとう。31年目からもよろしくお願いします」

そして新曲「I AM YOUR SINGER」
桑田が、日産スタジアムに来てくれる延べ30万人のファンを夢想しながら作ったという歌詞。感謝の気持ちと表現者としても想いが詰まっている気がします。
腰痛のためしばらくライブ出演してなったパーカッションの野沢秀行がこの曲で飛び入り参加。切ないメロディーでもないのに、なんだか泣けてしまった。
それでは最後に「I AM YOUR SINGER」の歌詞を載せます。

「I AM YOUR SINGER」
詞 桑田圭祐

I AM YOUR SINGER 僕の生き甲斐は
数え切れないその笑顔

「愛の詩(うた)」も 「魂の声」も
あなたがくれたプレゼント

きっと未来は 宛てなき旅の途中
また逢う日のために笑っておくれ

夏がまた来るまでは 互い涙見せずに
いつまでも変わらぬ想い
遠く離ればなれの時も「大好き」だよと Ah
唇に微笑を oh
いつの日も乗せて


I still remember (remember) 
この素晴らしい(you're my love)
永遠(とわ)の出会いを忘れない

独りぼっちじゃ 夢叶わない
さあみんなでLove song
アンコール

いつも人生(The stage)にはドラマが待ち受けてる
愛しいその声が僕を呼んでる

歌は熱い叫びか? 甘い囁きなのか?
この胸に響くはメロディー
それは8月末の空の花火みたいに Ah
咲きながら散りながら oh
今夜こそ決めて

夏がまた来るまでは 互い涙見せずに
サヨナラは明日の為に
遠く離ればなれの時も「大好き」だよと Ah
太陽が沈むのを oh
Let's sing along  止めて

唇に微笑を oh
いつの日も乗せて


我慢の向こう

2008-08-25 | Weblog
バレリーナ草刈民代のエッセイより


27歳のときヘルニアがひどくなり半年間稽古が出来なかった。その後、バレエの稽古を見直すだけでなく、食生活の改善や、身体のバランスを整えるためにトレーニングを取り入れるなどして克服した。
インタビューでいかに踊れる身体を維持していくかをお話しすると、多くの人がその努力をたたえて下さるのだが、その度に私は少しこそばゆい思いをする。なぜならば、大きな怪我をしなければ、いまほど切実に身体に向き合ってはいなかったかもしれないと思うからだ。
怪我を克服するために実践してきたことの中には、我慢が強いられるものが多かったが、その我慢の向こうには、納得できる結果が待っていた。
腰を痛めたことは、ダンサーとして大きな欠点になったが、それを克服する過程で得たものが今の私を支えている。「踊り」イコール「身体」だが、その身体を作るのは、身体を向き合う気持ちなのだ。

9/26~28 「近松;ジュリエット女庭訓」

2008-08-22 | Weblog
轟ひろたが劇団「アニマル王子」1年4ヶ月ぶりの役者復帰をします。
9/26~28 三鷹「武蔵野芸能劇場」
劇団アニマル王子「近松;ジュリエット女庭訓」

シェイクスピア「ロミオとジュリエット」
近松門左衛門「曽根崎心中」
近松半二「妹背山婦女庭訓」
を原作にした作品。
現代とは違い、血縁、身分などによって好きな人と結婚できなかった時代。自分の信じた道なら、若者は死を恐れません。
それっていいことなんでしょうかね。

1年4ヶ月ぶり。
魂の解放をお見せします。


以下は詳細です。
【開演時間】
9/26(金)19:00
9/27(土)14:00 19:00
9/28(日)13:00 17:00
(開場は開演の30分前、上演時間は2時間を予定)
【前売り】2000円
【劇場】武蔵野芸能劇場
(三鷹駅北口より徒歩1分)


お時間がありましたらお早めにご連絡ください。アニマル王子は前回、前々回ともに前売り完売しました。よろしくお願いします。

☆お問い合わせ☆
love-and-peace-no9@mail.goo.ne.jp

Sex Pistols

2008-08-17 | Weblog
8/12新木場スタジオコーストにて行われた、セックスピストルズのライブを見てきました。感想を一言でいうと
手抜き無し

セックスピストルズは77年にデビューしたイギリスのパンクバンド。
ボーカル、ジョニー・ロットンも52歳。「往年の輝きはもう無いだろう」と思っていましたが、そんなことは無し。まったく手抜き無しのライブでした。

普通ライブ中のボーカリストの目線は、真っ直ぐと前を見ることが多い。客席真ん中にある音響ブースの上あたりを見る。
しかし、ジョニー・ロットンは左右にキョロキョロして落ち着きが無い。
しばらくして気が付いた。観客ひとりひとりを見ているのだ。ひとりひとりに歌いかけているのだ。

同じ歌い方をしている日本人ボーカリストがいる。
甲本ヒロト
ヒロトがジョニー・ロットンの真似をしているのがどうかはわからない。
ただ、ひとりひとりに歌いかけようとするとあのような歌い方になるのだろう。
(ちなみにヒロトは高校時代、毎朝ピストルズのファーストアルバム「Never Mind the Bollocks」を全部聞いてからでないと登校しなかったそうだ。だからいつも遅刻だったそうだ)

「Anarchy In The UK」が始まったら「イントロで「Right Now」と叫んでやる」と思っていましたが、いざ演奏されてしまうと記憶が飛びました。
「Right Now」とは叫んでません。たぶん。
ジョニー・ロットンだけでなく他の3人も手抜き無し。4人のパワーを客席に叩きつけたライブでした。

ピストルズを見て思った。
みんな、「暑い」とか「疲れた」とか言っている場合じゃない。
僕らもピストルズやヒロトみたいに行きましょう。

いまでもおそくはない

2008-08-15 | Weblog
峠三吉の詩「呼びかけ」
 

いまでもおそくはない
あなたのほんとうの力をふるい起すのはおそくはない
あの日、網膜を灼く閃光につらぬかれた心の傷手から
したたりやまぬ涙をあなたがもつなら
いまもその裂目から どくどくと戦争を呪う血膿をしたたらせる
ひろしまの体臭をあなたがもつなら

焔の追ったおも屋の下から
両手を出してもがく妹を捨て
焦げた衣服のきれはしで恥部をおおくこともなく
赤むけの両腕をむねにたらし
火をふくんだ裸足でよろよろと
照り返す瓦礫の沙漠を
なぐさめられることのない旅にさまよい出た
ほんとうのあなたが

その異形の腕をたかくさしのべ
おなじ多くの腕とともに
また墜ちかかろうとする
呪いの太陽を支えるのは
いまからでもおそくはない

戦争を厭いながらただずむ
すべての優しい人々の涙腺を
死の烙印をせおうあなたの背中で塞ぎ
おずおずとたれたその手を
あなたの赤むけの両掌で
しっかりと握りあわせるのは
さあ
いまでもおそくはない


「たま」のライブ

2008-08-13 | Weblog
8/8吉祥寺スターパインズカフェにて「たま」のライブを見てきました。
わたくし轟ひろたは「たま」を聞いて音楽を始めた人。
(画像は終演後、片づけをするたま)

2003年10月に解散した「たま」が5年ぶり2日間だけの再結成。
今回のライブは、98年にファンクラブツアーの参加特典として『10年後の2008年8月8日 たまのライブにご招待しますチケット』が参加者全員にプレゼントされました。今回はその約束を守るために開催されたライブ。
正確には「たま」ではなく「しょぼたま」
95年に「さよなら人類」「オゾンのダンス」などを歌った柳原幼一郎は脱退しているため、残りの3人でのライブでした。

よかった。そして上手かった。
実は「たま」、ものすごく演奏が上手いバンドです。
3人とは思えない密度と行間の詰まった演奏でした。

本人達も「絶賛解散中です」とか、「解散しているくせに、馬鹿正直にライブをやっちゃいました」など話しながら、ことのほか楽しんでいました。
お客さんの拍手もデカかったし、長かったなぁ。

たまはメンバーぞれぞれ作詞作曲、ボーカルをとるバンド
ギターの知久寿焼
パーカッションの石川浩司
元はベース、今回はギター・ピアニカの滝本晃司
三者三様の歌声、キャラも楽しめました。

それでは最後に
ライブ本編の最後に歌った「デキソコナイの行進」の歌詞を載せます。

「デキソコナイの行進」
作詞作曲 石川浩司

デキソコナイ達が行進してゆくよ
とても楽しそうに旗を振りながら
でも旗をつけ忘れたのでそれはただの棒だよ
ただの棒を振りまわしながら行進しているよ

ラッパを吹きながら行進してゆくよ
調子っぱずれの音が町に響き渡るよ
夢中になって吹いているので
大人になったのに誰も気づいてないよ

頭がぼさぼさでも
シャツがはみ出てても
気にしない
大丈夫だよ

やがてデキソコナイ達の歩調と角度がずれてゆく
空にはカラス カァーと輪を描いた
いつのまにかひとりひとりてんでバラバラ
馬鹿だね それじゃもう行進じゃないよ

デキソコナイ達の行進がゆくよ
デキソコナイ達の行進がゆくよ
地球は丸いからいつかまた会おうね

バイバイ



生ましめんかな

2008-08-06 | Weblog
栗原貞子の詩
「生ましめんかな」


こわれたビルデングの地下室の夜であった。
原子爆弾の負傷者達は
ローソク一本ない暗い地下室を
うずめていっぱいだった。
生ぐさい血の臭い、死臭、汗くさい人いきれ、うめき声。
その中から不思議な声がきこえて来た。
「赤ん坊が生まれる」と云うのだ。
この地獄の底のような地下室で今、若い女が
産気づいているのだ。
マッチ一本ないくらがりでどうしたらいいのだろう。
人々は自分の痛みを忘れて気づかった。
と、「私が産婆です。私が生ませましょう」と云ったのは
さっきまでうめいていた重傷者だ。
かくてくらがりの地獄の底で新しい生命は生まれた。
かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまま死んだ。
生ましめんかな
生ましめんかな
己が命捨つとも