轟見聞録

表現者・轟ひろたが、学んだことをメモ書きします。(毎週木・日曜更新)

頑張る自分は

2006-10-29 | Weblog
ミュージシャン大貫妙子のことば


素敵な音楽を作ろうと頑張る自分は、日々いろんなものと戦いながら生活していく自分でもある。

10/22井の頭即興

2006-10-23 | Weblog
10/22井の頭公園にて即興パフォーマンスをやってきました。

通りがかりの人にお題をいただき、即興芝居をやるというもの。
のべ1時間半。体も喉も疲れましたが、充実した時間が過ごせました。
一緒に参加してくれた、松野君、カニさん、ようかちゃん、ハヤシさん。手伝ってくれたミワちゃん、イノウエさん。
そしてなにより散歩途中にお題をくれた20人以上の皆様ありがとうございました。

完成度はバラバラで、もたつきがあったのも事実です。ただ、70年代イギリスでパンクが出てきた時って、こんな空気だったんじゃないかあ、と思いました。
それぐらい荒削りで、やる側の情熱に満ちたものでした。満足しています。
言いだしっぺであり、中心人物の松野君が「やっていて、すごく面白かった」と言っていたのが印象的でした。

ひとつエピソード。
60歳ぐらいのおじさんにお題をお願いしたら「俺は佐渡島出身なんだ。だから、お題は佐渡」
松野君と二人で、金脈を掘るという芝居をやりました。
終演後、おじさんは「欽ちゃんみたいで面白かったよ。おまえら凄いなあ」と言って帰っていきました。

それから30分後。おじさんは何かを持って戻ってきました。だまって僕にそれを手渡すと、どこかに行ってしまいました。
それが添付した画像の左にあるリースです。
おそらく井の頭公園の草木を使って、僕らのために作ってくれたんでしょう。ハロウィンを意識したのか、かぼちゃの代わりにカラスウリが付いています。
このリースは、僕らにとって最高で最強のギャラです。


即興パフォーマンスは、井の頭公園で不定期にやっていく予定です。詳細はアニマル王子HPを見てください。
充実した時間を過ごせました。これからも一期一会を大切にしていきます。
おじさん、ありがとう。

「ひとり轟」VOL5

2006-10-19 | Weblog
「ひとり轟」VOL5の詳細が決定しました。ご来場お待ちしております。

○日時・場所
11/8(水) 新宿マローネ(新宿駅東口より徒歩8分)
開場18:00
開演20:00
終演22:30予定
1000円+1ドリンク+1フード


○タイムテーブル(途中に20分づつ休憩があります)

・20:00~20:40
轟ひろた(劇団アニマル王子)
一人芝居「ひとり轟」VOL5

・21:00~21:10
種田菜沙(劇団核弾頭ベイビーズ)
朗読「海に落ちたピアノ」
ストリンドペリ作

・21:10~21:25
ハイラノンス
ロックバンド

・21:45~22:20
青木佑美子、和泉夏野(劇団あいでんてぃてぃ)、松野正史(劇団アニマル王子)
朗読劇「遺灰と提灯」(ノエル・ルノード作)


新宿マローネはライブハウスレストランです。飲みながら食事しながらステージを観る、酒場でライブというところです。
ご都合がつきましたらお早めにご連絡ください。よろしくお願いします


○お問い合わせ love-and-peace-no9@mail.goo.ne.jp


○新宿マローネ
TEL & FAX  03-3352-7751
〒160-0022 新宿区新宿 3-28-2 フクモトビル 2F
http://www.h5.dion.ne.jp/~takao_s/marone/index1.html

・行き方(新宿駅東口より徒歩8分)
JR新宿東口を出て、アルタ前の通り(新宿通り)を向かって右、伊勢丹方面に進みます。
紀伊国屋書店むかいにあるカラオケ館を右折しまっすぐ。
メガネ屋(WASHIN)とロッテリアの間を左折。
マクドナルドを越えて15メートル。進行方向の左の「DISK UNION」の看板があるビル2階がマローネです。マローネのビルの向かいには、壁一面が緑のビルがあるのでそれも目印です。


「鏡花」ネタばらし

2006-10-11 | Weblog
先日は「鏡花」にご来場いただいたお客さま、ありがとうございました。
さて長らくお待たせしました、「鏡花」のネタばらしを書きたいと思います。
一人芝居のネタ、観客動員数、一番嬉しかったことを徒然なるままに書きます。今回は長いぞぉ。


轟ひろたの一人芝居はいつも自作自演です。いろんなモノから影響されながら作っています。今回の一人芝居を作るにあたり2つのテーマをこめました。
1つは、元ブルーハーツ、ハイロウズ、現クロマニヨンズのボーカルである甲本ヒロトの曲「天国うまれ」の歌詞です。

かなわない恋もある
あきらめてしまえ
かなわない夢はない
あきらめるな

これが桃六のことばになりました。
あともう一つは、今年のフジロックで見た加藤登紀子のMCです。抜粋します。

体が元気で、生きる気持ちがあることが絶対です。
こないだ若い人が言ってたのよ。
「あんた達の頃は良かったよ。経済成長、右肩上がりでさ。希望ばっかりだったでしょ。俺達、希望なんて無いんですよ」って。冗談じゃない。
いままで何十年も先まで、人生を保障してくれた社会は一度もありません。
いつでも未来は暗いです。
ほんとにどんなに良さそうに見えても危険なのよ、人間の暮らしは。どこかに崩壊をはらんでいる。決して安定して、これでバンバンなんて時代なんて無いのよ。
今みたいに混乱がはっきりしている時代は、夢ばっかりだと思ったほうがいいよ。
大丈夫。見込みはある。

このMCに影響され「今みたいに混乱がはっきりしている時代は、逆にチャンスだらけだ」というセリフを足しました。
この2つの言葉に、僕自身すごく勇気づけられたし、このメッセージをお客さまに伝えたい、また共有したい。これが今回のテーマです。


そして、この2つのテーマと泉鏡花の作品を混ぜてみようと思いました。
影響された鏡花作品と、そのセリフを書きます。

「草迷宮」
あの頃のように、川を流れる手まりを追いかけるように恋の草迷宮に入っていきたい

「高野聖」
私も若いころ、真言宗高野山の教えを伝えるために高野聖として諸国を回りました。

「歌行燈」
夜道。そこらかしこから歌声が聞こえる、行燈のように続いたネオンのなか、2人は手をつないで歩きました。

「春昼」
2人にしか分からない文字、会話。△□○。

「山吹」
このまま仕事も名前も捨てて、生きていこうか。いや私には仕事がある。

「海神別荘」
男の極楽に女はいないのか。女の極楽に男はいないのか。

せっかく鏡花作品をやるのなら、鏡花作品の名セリフ集みたいにできればいいなぁ、と思ったのが動機です。
前回公演の「絢爛とか爛漫とか」で夏目漱石や宮沢賢治などの作品を題材にしてネタを考えるのが非常に面白かったので、今回も同じようなやり方で作ってみました。


ストレッチは演出から「2時間を越える芝居だから、リラックスタイムを作って欲しい」という要望で作りました。ご起立いただいたお客さま、ありがとうございました。リラックスできました?

リラックス言葉
「昆布、すじこ、養老昆布」
「たらこ、バナナ、海老」
「きゅうり、なすび、ズッキーニ」
「ワカメ、昆布、カール」
「ビタミンC、ビタミンB、オロナミンC」
「するめ、ポッキー、携帯」

などなど。一番ウケたのが「オロナミンC」でした。


また、オープニグや一人芝居で歌った曲
・BEATLES「HEY JUDE」
・BEATLES「LET IT BE」
・BEATLES「ALL YOU NEED IS LOVE」
・尾崎豊「I LOVE YOU]
・バッハ
・キューピーマヨネーズのCM曲「タラコ」

とにかく毎公演ネタをいじり続けました。


芝居以外で印象に残っているのが、観客動員数。
おかげさまで金曜昼以外はほぼ完売。木金曜の雨のなかご来場いただいたお客さま、ありがとうございました。あれでも両日ともにキャンセルが10人以上出ているんですよ。全員ご来場いただいたら、立ち見のかたが出てたかもしれません。


そして、一番嬉しかったこと。
昨年4月、アニマル王子では「ちゃんばらブレード」という作品をやりました。初日の終演後、女性のお客さまが僕のところにやってきて「轟さん、面白かったです。轟さんと一緒に舞台に立ってみたいなぁ」と言ってくれました。その言葉は僕の励みになりました。ただ、そのお客さまは初めて会ったかたで、その後は連絡などはありませんでした。
そして今回の「鏡花」、本番3日前。みんなで夕食を食べているときに「桔梗」「椿」役を演じた中原まなみさんがこう切り出しました。「轟さんは覚えてないだろうけど・・・」
そうです。あのお客さまが中原さんだったのです。あれから一年半。約束を果たしてくれました。ちなみに彼女にとって今回の「鏡花」が初舞台。
ということは、今これを読んでいるあなた自身ともいつか絡む機会があるかもしれませんね。人との出会いは一期一会。お互い出会いは大切にしていきましょう。


あと宣伝。
アニマル王子では役者だけでなく、お手伝いも募集しています。また、ワークショップ(演劇教室)も予定していますので、ぜひホームページをごらんください。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/3312/


そして、そして最後に
一人芝居「ひとり轟」VOL5をやります。

11/8(水) 新宿マローネ(JR新宿駅東口徒歩8分)
開場18:00 開演20:00 終演22:30予定
1000円+1フード+1ドリンク

轟ひろたの40分ひとり芝居のほか、別メンバーで30分ぐらいの朗読劇もやります。

○「遺灰と堤灯」 作ノエル・ルノード 
「天守物語」で「亀姫」を演じた、青木祐美子
「天守物語」で「富姫」を演じた、和泉夏野(劇団あいでんてぃてぃ)
「鏡花」の演出をつとめた、松野正史(劇団アニマル王子)

あと5分ほどの朗読劇で、種田菜沙(劇団核弾道ベイビーズ)さんもスペシャルゲストとして出演します。お早めにご連絡ください。

・新宿マローネHP
http://www.h5.dion.ne.jp/~takao_s/marone/index1.html

・お問い合わせ
love-and-peace-no9@mail.goo.ne.jp


ではでは今後ともにアニマル王子、そして轟ひろたをよろしくお願いします。
かなわない夢はない、あきらめるな。

「鏡花」最終日

2006-10-09 | Weblog
無事「鏡花」を終えることができました。御来場いただいたお客さま、スタッフ、共演者のみなさま、本当に本当にありがとうございました。

昼は、粘っこくトンコツラーメンのようにやりました。
「昆布、すじこ、養老昆布」

そして夜は、集大成を見せるべく、醤油ラーメンのようにストレートにやりました。
「するめ、ポッキー、携帯」

人生でも、芝居でも走り続けるのが一番楽しいですね。
次回は「鏡花」のネタばらしを書く予定です。ぜひのぞいてください。

ちなみに今日は晴れたので、今からバンド轟sのストリートライブをやりに、井の頭公園に行ってきます。
走り続けます。

それでは皆様、本当にありがとうございました。