先日、調布にある老人ホームで一人芝居をやってきました。
感動しました。
演目は
1「坊っちゃん」みたいに
2 シルヴァスタイン「大きな木」
アニマル王子「近松:ジュリエット女庭訓」を見ていただいたホーム職員の方からのオファー。事前に「80歳以上の高齢者が多いので、ゆっくりめのテンポで演じてください」とのお話がありました。
いざ行ってみるとホームの文化祭ということもあって、利用者さんたちの絵、詩などいろんな作品が展示されていました。それを見ているだけで「いいところに来たなぁ」という感慨にふけってしまいました。
画像はそのひとつ。「ひとの世の 幸不幸は 人と人とが 逢うことからはじまる よき出逢いを」
ひとつ告白しておきますと、僕の一人芝居は大好きな夏目漱石や宮沢賢治の言葉をたくさん混ぜ込んであります。普段の一人芝居のお客様は若い人ばかり。ということもあって、漱石や賢治のセリフをしゃべってもほとんど反応がありません。
今回の老人ホームで驚いたのが「坊っちゃん」を使ったセリフが来たときに客席がどよめいたこと。嬉しい誤算でした。
共演者もすごかった。
クラシックからアイリッシュまで。バイオリンの石井貴さん
沖縄音階など多様な音使い・カリンバのHIROYUKIさん
12月からロスに住み込み
「Heaven Dust」としてデビューする、尺八のDaiさん
笑顔の大トリ、三線の中沢健さん
他の出演者のパフォーマンスを見ているとき、ふと客席の高齢者に目を向けました。なんだか熱いものが込み上げてきました。その空気なのか、真剣な眼差しなのか、私よりも50年以上生きている人たちの重みなのか。
出演者でありながら感動してしまいました。
みなさんも「よき出逢いを」