先日終わりました「風魔の小太郎」の公演後記、というかネタばらしを書きます。今回は長いよ。携帯からだと見づらいよ。
まず結論からいうと楽しかった。今回のテーマとも重なるけどいい仲間に出会えました。観客動員数も前回公演「鏡花」が460人。今回が571人。嬉しいなぁ。
最初に轟一人芝居のネタばらし。次に今回の「仲間」について。最後の「芝居をゆっくり」について書きます。
まず轟の一人芝居。
今回の出演シーンが2回のみ。序章の「江戸」と、中盤の「秀忠」
セリフは自分で考えました。とはいえ、その日の気分やお客さまの反応によって毎回変わっていきました。
今回の照明はお客さまの顔がよく見えたのでやりやすかったし、客席とのキャッチボールが楽しかったです。
最初の「江戸」のテーマは、江戸時代の簡単な説明と「君死にたまふことなかれ」
今年のはじめ「風魔の小太郎」の初稿を読んだとき、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」という言葉が頭の中で鳴りました。ちょうどその時期に憲法九条を変えようとしていることにも憤りがあったし、あの芝居で一人ぐらい「愛と平和」をうたってもいいかなと思いました。
ああ をとうとよ 君をなく
君死にたまふことなかれ
この世にひとりの君ならで
ああ また誰をたのむべき
君死にたまふことなかれ
他にも影響されたのは
「アンパンマンのマーチ」
なんのために生まれて
なにをして生きるのか
答えられないなんて
そんなのは嫌だ
Mr Children「HERO」
ダメな映画を盛り上げるために
簡単に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは
希望に満ちた光だ
ずっとHEROになりたい
ただひとり 君にとっての
ちっとも謎めいてないし
いまさらもう秘密なんて無い
あと、武蔵野芸能劇場にむかうとき、三鷹駅北口の交番を過ぎると小さな記念碑はあります。国木田独歩「武蔵野」の記念碑です。せっかくだから影響されようと思って「武蔵野」のこの文に出会いました。
「日が落ちる、野は風が強く吹く、林は鳴る、武蔵野は暮れんとする。(中略)風がいまにも月を吹き落としそうである」
いい文章だなぁと思いアレンジして
「この男が出てきた途端 潮風がサァー タンポポの綿毛がフワフワ 有明の月がボトン」というのを作りました。
他にも「ハムレット」「ロミオとジュリエット」「曽根崎心中」のセリフを少しづつ混ぜました。お初と徳兵衛だしね。
入場のときの歌は毎回違います。
25日 「テキーラ」
26日昼「リンダリンダ」
26日夜「サタデーナイト」
27日昼「オールマイライフ」
27日夜「トレイントレイン」
個人的にはフーファイターズの「オールマイライフ」を歌ったときが気持ちよかったです。フジロックのグリーンステージみたいに。
あと、そのときの気分によっては「イマジン」も途中で歌いました。いつの回で歌ったかは覚えていません。
中盤の「秀忠」のテーマは「最善を尽くす」
たとえ調子が悪くても、気分が乗らなくても、そのなかで自分の持っている力を出し切る。最善を尽くすということは素晴らしいことだと最近思っています。
そして、その逆境もいつか「災い転じて福と」なるよう頑張ればいいのだとも思っています。
次に「仲間」について
今回は諸事情により、私はあまり稽古場に行くことができませんでした。その分ほかの劇団員が頑張ってくれました。ありがとう。
そして共演者のみなさん。一言でいうと、みんな大人だった。
自分たちに割り当てられた役割を理解し、気遣いのできるひとばかり。素晴らしかった。
今回の作品はキャスト、スタッフ関係なく「仲間」が一丸となって作られた作品です。みんなで作った作品です。みんなありがとう。
最後にひとつ報告。
今後は芝居のペースを落とします。ゆっくりにします。
実は3月に首(頚椎)を痛めてしまいました。日常生活に問題はないのですが、テンポのいい動きができません。
とはいえ常日頃から「不自由のなかにこそ、自由があるんじゃないか」と思っている私は、頚椎を痛めてからもバンド・ハイスマイルで1本、一人芝居で3本、「風魔の小太郎」で5本。この2ヶ月で9本のステージに上がりました。
9本ステージに上がってわかったことは「体を直すのが先だ」という、とてもシンプルな答えでした。
アクセルを踏みたいのに、ブレーキも踏まなきゃいけないのはなかなか難しいですね。
とはいえ、いずれ復活します。無理せずゆっくりすれば直る怪我です。
そして、たとえ調子が悪くても、気分が乗らなくても、そのなかで自分の持っている力を出し切る。最善を尽くすということは素晴らしいことだと最近思っています。
この逆境もいつか「災い転じて福と」なればいいのだから。
この公演にかかわったすべての人に感謝します。ありがとうございました。
俺、楽しかったよ。
まず結論からいうと楽しかった。今回のテーマとも重なるけどいい仲間に出会えました。観客動員数も前回公演「鏡花」が460人。今回が571人。嬉しいなぁ。
最初に轟一人芝居のネタばらし。次に今回の「仲間」について。最後の「芝居をゆっくり」について書きます。
まず轟の一人芝居。
今回の出演シーンが2回のみ。序章の「江戸」と、中盤の「秀忠」
セリフは自分で考えました。とはいえ、その日の気分やお客さまの反応によって毎回変わっていきました。
今回の照明はお客さまの顔がよく見えたのでやりやすかったし、客席とのキャッチボールが楽しかったです。
最初の「江戸」のテーマは、江戸時代の簡単な説明と「君死にたまふことなかれ」
今年のはじめ「風魔の小太郎」の初稿を読んだとき、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」という言葉が頭の中で鳴りました。ちょうどその時期に憲法九条を変えようとしていることにも憤りがあったし、あの芝居で一人ぐらい「愛と平和」をうたってもいいかなと思いました。
ああ をとうとよ 君をなく
君死にたまふことなかれ
この世にひとりの君ならで
ああ また誰をたのむべき
君死にたまふことなかれ
他にも影響されたのは
「アンパンマンのマーチ」
なんのために生まれて
なにをして生きるのか
答えられないなんて
そんなのは嫌だ
Mr Children「HERO」
ダメな映画を盛り上げるために
簡単に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは
希望に満ちた光だ
ずっとHEROになりたい
ただひとり 君にとっての
ちっとも謎めいてないし
いまさらもう秘密なんて無い
あと、武蔵野芸能劇場にむかうとき、三鷹駅北口の交番を過ぎると小さな記念碑はあります。国木田独歩「武蔵野」の記念碑です。せっかくだから影響されようと思って「武蔵野」のこの文に出会いました。
「日が落ちる、野は風が強く吹く、林は鳴る、武蔵野は暮れんとする。(中略)風がいまにも月を吹き落としそうである」
いい文章だなぁと思いアレンジして
「この男が出てきた途端 潮風がサァー タンポポの綿毛がフワフワ 有明の月がボトン」というのを作りました。
他にも「ハムレット」「ロミオとジュリエット」「曽根崎心中」のセリフを少しづつ混ぜました。お初と徳兵衛だしね。
入場のときの歌は毎回違います。
25日 「テキーラ」
26日昼「リンダリンダ」
26日夜「サタデーナイト」
27日昼「オールマイライフ」
27日夜「トレイントレイン」
個人的にはフーファイターズの「オールマイライフ」を歌ったときが気持ちよかったです。フジロックのグリーンステージみたいに。
あと、そのときの気分によっては「イマジン」も途中で歌いました。いつの回で歌ったかは覚えていません。
中盤の「秀忠」のテーマは「最善を尽くす」
たとえ調子が悪くても、気分が乗らなくても、そのなかで自分の持っている力を出し切る。最善を尽くすということは素晴らしいことだと最近思っています。
そして、その逆境もいつか「災い転じて福と」なるよう頑張ればいいのだとも思っています。
次に「仲間」について
今回は諸事情により、私はあまり稽古場に行くことができませんでした。その分ほかの劇団員が頑張ってくれました。ありがとう。
そして共演者のみなさん。一言でいうと、みんな大人だった。
自分たちに割り当てられた役割を理解し、気遣いのできるひとばかり。素晴らしかった。
今回の作品はキャスト、スタッフ関係なく「仲間」が一丸となって作られた作品です。みんなで作った作品です。みんなありがとう。
最後にひとつ報告。
今後は芝居のペースを落とします。ゆっくりにします。
実は3月に首(頚椎)を痛めてしまいました。日常生活に問題はないのですが、テンポのいい動きができません。
とはいえ常日頃から「不自由のなかにこそ、自由があるんじゃないか」と思っている私は、頚椎を痛めてからもバンド・ハイスマイルで1本、一人芝居で3本、「風魔の小太郎」で5本。この2ヶ月で9本のステージに上がりました。
9本ステージに上がってわかったことは「体を直すのが先だ」という、とてもシンプルな答えでした。
アクセルを踏みたいのに、ブレーキも踏まなきゃいけないのはなかなか難しいですね。
とはいえ、いずれ復活します。無理せずゆっくりすれば直る怪我です。
そして、たとえ調子が悪くても、気分が乗らなくても、そのなかで自分の持っている力を出し切る。最善を尽くすということは素晴らしいことだと最近思っています。
この逆境もいつか「災い転じて福と」なればいいのだから。
この公演にかかわったすべての人に感謝します。ありがとうございました。
俺、楽しかったよ。