開けてみないと判らない。
今回CDX10000、3台目の令和ヴァージョンになるはずの機器。
細かいところはおいといて
(その細かいところが、肝心なのだけど)
OH不可能となった。
いろいろと手を尽くし
CDRも読み込むようになったけれど
これ以上のOHは出来ない(しない)となった。
報告文書に対して
メールをいただいた。
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残念ですが、仕方がないようです。
ありがとうございました。
使用できる限り、最後まで大事に使用してみます。
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OHでは、今後20年~30年使用できる状態に持っていく。
今回の修理で、いつまで、使用できるか、まったく補償できない。
もしかすると、10年以上もつかもしれないし
1年もしない内に壊れるかもしれない。
この状態の物にOHをして、1年もたたないうちに壊れてしまったら
OH代金はもとより、OHそのものが無駄になってしまう。
CDRも楽に読み取って演奏するので
状態としては、良い。
この機器の交換部品が手に入らない。
どこかで、メーカーが途中で変更を加える事はよくある。
と、かいたが、
まさにその状態で、
変更前のものは、交換部品が手に入る。
そして、過渡期といっていいか、
変更してあるのに、交換部品なしで
基盤の方をある工夫で整備していくと
治るというものがあった。
なにかしら、メーカー側が
変更部品のみで治していた所に
たとえば、基盤側にさらなる変更を加えたのかもしれない。
WADIA6でも、
大きな変更は前期型・後期型というくくりにしているが、
細かな、変更は何度もある。
たとえば、最初のころの底面の開口部は、狭い。
これを早いうちに開口部を広げている。
中の構造も、2段基板を使用しているヴァージョンもある。
整備性が非常に悪いと思われるものは、
とにかく、変更をかけているのだが
それ以前に、例えば、2段基板など
どう考えても、整備性が悪いのに、
どこを改善して、こういうことになったか
(代理には)判らない。
こういう音に対する(だろうと思う)変更(改善)をかけるのは、
よいことであるが、
整備性を重視しないと、あとから、自らの首をしめてしまう。
100台ほどかと思うけど途中にこういう2段基板がはいっていて
慌てた変更だったのか、不具合がでやすいようである。
これもあって、途中から1段基板にまとめ上げたのだろう。
メーカーは基本、何年も動作確認を行わないので
良し、いける。と、判断して変更を強行するところがあるが
これが、あとから、影響がでてくる。
ちょうど、CDX10000もそういう、過渡期の製品だったのかもしれない。
令和ヴァージョンに期待をかけていらっしゃっただろうことを思うと、
残念で、しかたがない。
だが、こればかりは、あけてみなきゃわからないし
先にかいたように、基盤側で修復できていたので
今回、やってみて、駄目であるとはおもってもいなかった。
そういう意味では
高橋もショックだったろうし
在る物を、元通り(それ以上)に治していく難しさや
メーカー側の試行錯誤にまで立ち入ることになる不可分の厳しさとか
AUDIOの奥深さを見せられる。
とは、いえ
残念だったろうと思う反面
これが、OH前提というところにあるぶんで
ラッキーだったところはある。
基本、修理のみはお断りしているわけで
修理だけを希望されていたら、すでに文書段階で断わっている。
ところが、OH(それ以上)を行うために
修理は必須事項。
(なんともない。と、いっていらっしゃるものでも
はぐってみたら、満身創痍、風前の灯、かろうじて皮1枚(で、首がつながる)などということはざらにある。)
そこをかんがえると、
本来、依頼段階では、受けない、修理のみの対応が行われている。
と、いう部分で非常にラッキーだとおもう。
かなり、手を尽くして修理しているし
ガイドローラーも加水分解で
そこら中にコールタール状態になって、付着している。
これを奇麗に清掃するだけで、半日以上かかっている。
そして、ジュラコンローラーに交換しているので
半永久的にもつ。
動作部分は安心して使える。
(と、いうか、ないとどうにもならないし
当方はジュラコンローラーを製作してもらっているので
交換できるローラーはこれしかない。
本体がだめになっても、ローラーは生き残る。)
こういう作業の報告も行っているので
なおさら
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残念ですが、仕方がないようです。
ありがとうございました。
使用できる限り、最後まで大事に使用してみます。
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と、いう言葉が返ってくるのだろうと思う。
とは、いえ
修理した部分で
以前より、良い音になっている可能性は高いので
ここに期待する代理になるのである。
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