今回、不思議に思う。
切れもよくなっているし、
解像度も上がっているので
普通、スピードがよく、小気味よいという風に感じさせるのだけど
このルボックスは、
ゆったりと聞かせていく。
けして、CDの回転数があがっているわけでなく
他のCDPで30分かかる曲も
ルボックスも30分になる。
音の一つ一つがゆったりとした風にきこえ、
ひとつひとつの音が見えるような錯覚を味わう。
この「ゆったり」で、近い感じだと思うのが
WADIA9である。
WADIA9は、WADIA6後期型とほぼ同じ構成をもっているのだが、
6LTDになると、緻密で深いと感じるところを
9になると、壮大さ、荘厳さと感じさせる。
ルボックスのLTD仕様音質改善、基礎では、
9ほどの荘厳さ壮大さはないのだが、
ひとつ、ひとつの音を噛みしめさせるだけに
ゆっくり音が流れているように感じてしまうのだと思う。
緻密さがまだ足りていないところが
逆にこういう現象をうんでしまうのかもしれないが
やはり、能力があると思うし、
さらに、LTD化仕様音質改善・準LTD 化・準blue化と推し進めていけば
もしかすると、
壮大な音場に重厚な音圧をもちながら、
滑らかさがしっくりと調和するという
ルボックスらしさが際立った状態で
おそらくルボックスが目指したかった音に近づけるのではないかと思えてくる。
WADIAであっても、
正直、WADIA氏が聴いたら泣いて喜ぶだろうと思う音が実現している今、
ルボックスの真髄を花咲かせることができるのかもしれない。
と、思うほど、
悠大な「時」を音の中に注入できていると感じる。
不思議な「時間」を味わったものだが
高橋も同じ思いだったらしく
なんか、スピードが遅い、と感じる。
と、いう代理の誤解される表現も、現実の音がちゃんと説明してくれるので
うんうんと頷いていた。
キレ(スピード)が良くなった結果
ゆったりした表現になるという矛盾が起きるという不思議。
それも、まともに音がでていないというのでなく
きちんと1音1音がたゆとう。
不思議な世界に連れていかれた気分であった。
これは、おもしろい機器・・というか、
もしかしないでも、
本当の性能(個性?)を引き出せていないのが一般にあるルボックスなのかもしれない。
2018-06-11 21:44:22
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます