注意:このネタは完全な自己責任の対処法であり、民間療法みたいなものです。
完治しなくても笑って済ませられる人、再発したら爆笑しつつ部品交換を
をする人向けで、心配症や完全主義者またはプロは静観しておくれ!w
YBR125に限らず中華製バイクの弱点であるフォークオイル漏れの話を時々見かけるが、俺のYBRも
噂通りに漏れた事が昔あった。
右側のフォークだったので漏れたフォークオイルがブレーキキャリパまで伝わり、ブレーキが効かなくなる
二次被害まで起きたけれど、当時試してみたらその後今日まで漏れが止まってる応急処置法をここに紹介
します。
*オイルが付いたキャリパは洗濯洗剤液でよく洗うと良いでしょう。
また、ブレーキパッドも単体で濃いめの洗濯洗剤液でよく洗ってすすいで乾かすと復活する。
ブレーキクリーナーは一時的にオイルを希釈するだけで、油分が残った経験があったから、
個人的にはお勧めしません。(キッパリ
まず、メインスタンドで立てて車体後部になにか重い荷物を乗せたり、ジャッキや箱などをエンジンハンガー
下部に設置してからタイヤやブレーキ、フェンダー類を外す。
このままフォークを外してもいいけど面倒だからこの状態で応急処置をする。
用意したのが粗さ1000番の耐水サンドペーパー。
色々な方々がそれぞれの粗さで実行してるけど、1000~1500番程度の細かさなら荒削りしすぎず、
修正程度の研磨に適すると思う。
図のように切って先端に丸みを付けておくと作業しやすく、20mmの場所にペンで横線を書いて差し込み
限界線とする。
ダストシールを上にずらす。
無駄にキズをつけない様、樹脂性スクレーパーや割り箸をカッターで成形した物を隙間に差し込んで一周
しながら剥がし、上へとずらす。
ダストシールは文字通りホコリ除けであってオイル止めでは無いからこんな簡単な構造だ。
ダストシールを外すと中にオイルシールと抜け止めリングが見えるはずだ。
俺の事例では抜け止めリングがサビてたので一度リングを外して掃除とシリコーングリスで防錆を行って
元にもどしておいた。
*抜け止めリングの外し方は割愛するが、くれぐれも無理をしてインナーチューブにキズを付けない
ように。
いよいよ作業開始。
インナーチューブに沿わせて表が研磨側になるようにサンドペーパーを設置する。
つまり、研磨修正するのはオイルシールのリップと呼ばれるインナーフォークとの接触部だ。
アウターチューブをゆっくり回しながらサンドペーパーを差し込んで行く。無理をせずに少しずつ・・・
*不幸にしてサンドペーパーがちぎれて破片がはさまったままになったら完全な失敗で、分解と
オイルシール交換しか残された道は無いから慎重に。
限界線がアウターチューブの端まで来たらいったん停止。
この時に少しオイル漏れを起こすはずだけど、これはサンドペーパーがリップ部を通過した証拠なので
問題ない。
あとはサンドペーパーが引きずられないように押さえながらアウターチューブをゆっくり3~4周ほど回転させ
ると、オイルシールが引きずられて漏れの原因だったリップ部のキズが修正される。
回し終えたらアウターチューブを回しながらサンドペーパーを上に引き抜く。
くれぐれもちぎらせないように!
たぶん漏れたフォークオイルが溝に溜まってるからウエスで丁寧に拭き取る。
最後にダストシールを下げて押しこむ。
特に専用工具無しでできるからいいね。
フェンダーやタイヤ、ブレーキキャリパやスピードメーターケーブルを戻し終了。
*スピードメーターギアアッシーには表裏に方向があるので、分解前を再現しないと最悪時は内部
機構を壊す可能性があるので注意。
ブレーキレバーを数回握って効きを回復させた後に、フロントブレーキを握りながら数回車体を前後に
ゆすってフォークを伸縮させるとオイルが少量漏れてくるはずだが、リップ部の溝に残ったオイルなので
拭き取りすればいい。
試走しながら時々様子見して拭き取り、この漏れが減ってきたら成功。(数日~数十日はスジが付くだろう)
いつまでたっても修正以前のような量で漏れてたらまたやり直し。
まあ、3回やってダメならあきらめて分解・オイルシール交換だね。
とりあえず、こんな感じの応急処置的な修正方法だけど、漏れたオイルの補充をするくらいなら次はフォーク
オイル全交換が良いと思うよ。
手持ちに都合の良い耐水サンドペーパーがあれば30分くらいで修正できるし、これで直ってしまえばオーバー
ホール代や手間が省けるから、もしも漏れたら最初にして最後の悪あがきとして覚えておいて損はないだろう。
実行する人、成功を祈る!