YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

放置作業用PCの製作

2023年06月20日 | 雑記

 梅雨入りして屋内作業が捗るようになったね。
オートバイと離れた話だけど正月からパソコン関係の再構築を
やってたが、以前アーカイブ用の1TB・HDDをうっかりクイッ
クフォーマットしてしまい、そのデータを復元するために専用の
PCを一台組む事にした。
HDD全体をスキャンするには数十時間がかかり、普段使いとは
別に放置できるPCがほしいのだ。


 余ってたマザーボードやら部品ででっちあげる。

ところが手持ちのCPU Corei3-3220を載せても起動しない。
MBのBIOSが古くてCorei第2世代しか対応できなくてBIOSを
更新しないと第3世代が認識しないのだ。

手持ちに都合よく第2世代CPUは無いし、わざわざ新たに
買うのもバカバカしい。

 色々考えて、こんな物を用意した。

BIOSのEEPROMに直接データを書き込むROMライター、
CH341Aである。
1000円切るくらいの物。

 MBからBIOSのROMを外す。

バージョンP1.60が古いBIOSデータ。

早速色々調べ、パソコン系ユーチューバーの動画を見ま
くって、手順通りに最新のBIOSデータを書き込んだ。

ところが第3世代CPUがまだ認識しない。
どういう事だ?
何度もBIOSの書き込みをやっても改善せず。

 しかた無しに第2世代のCPU Celeron G530を格安で
入手し、これを試したが認識しない。

まさかMB自体の故障なのか?

後日、読者さまでコンピュータ関係の仕事をなされている
プロが助け舟を出してくれて、最新BIOSデータを書き込ん
だROMチップを譲ってくれた。

最新はP2.10。

 そして、無事起動して正常動作するようになった!!

本当に救われたよ。
感謝感謝!

その後、色々調べたらROMライターCH341AとBIOSチップと
の間に重大な故障原因があるのが分かった。

 搭載されたBIOSチップ。

Winbond社のIC W25Q64FVのデータシートを見ると、
定格電圧は2.7~3.6Vが許容範囲。

そしてROMライターCH341Aの供給電圧とデータやりとり
電圧は5V。

なんと過電圧だったのだ。

そしてYouTubeを世界規模で調べると、この事を指摘して
ROMライターを3.3V仕様に改造する紹介がアメリカ、ヨー
ロッパ、ロシア、中東、東南アジア、インドなど、日本以外
のパソコン動画主が大勢居るのが分かった。

動画リンク
CH341a ミニプログラマーのボルト改造 - LFC#278

日本人ユーチューバーでこの事を指摘したり解説してい
るのはまったく見つからず、単なる作業工程の解説動画
ばかりである。

彼らの中に故障が発生していないのには理由がある。
いきなり故障しないで徐々にダメージが起きる場合があ
るので発覚しにくいのだ。
2名ほど初回で故障したと思われるのは居たが、ご本人は
電気に詳しくなさそうなので気づいていない。

今年になってJAXAのH3ロケットが分離不能の失敗になっ
たのはトランジスタに過電圧がかかる設計不良だと報告さ
れている。

 その報告の解説動画。

リンク
トランジスタに過電圧!H3ロケット失敗の調査報告が
アップデートされました。

ぜひ視聴されたし。
最初の設計試作でいきなり故障すれば良かったのにね・・・

今回の件で電子回路の確認や仕様の重要性を再認識すると共に、
日本人パソコンいじり愛好家たち(自称ジャンカー)の動画を
鵜呑みにしてはいけないという教訓を得たしだいだ。

次回はROMライターCH341Aの3.3V化改造とジャンカーの本当の
意味について解説する予定である。



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