中華娘のYBR125はサビ発生率がわりと高いので、気が向いた時にメッキ部品を軽くウエスで
拭くことでサビ防止ができるけど・・・
フロントフォークのインナーチューブだけはサビが発生すると場所によってはフォークオイル漏れの
原因になってしまうので、漏らさぬ先のサビ対策の話でも書く事にしよう。
インナーチューブ摺動場所のA 絶対領域はサビを発生させてはならない。
B の領域はできれば気をつけるべき場所だ。
通勤・通学で毎日乗るような人なら、Aの部分はよく動いてるので簡単にサビることは無いけれど、数週間
に一度とか北国での冬眠明け、数ヶ月~数年放置しちゃった時は車体を動かす前にサビの有無を確認して
軽く拭いておいた方がいい。
具体例にはこんな点サビを発見したら即時対策をするべきだ。
拡大画像だから目立ってるけれど、うっかり見落としそうなくらい小さなサビなら救いようがある。
これがよく目立つような大きなサビで絶対領域にある場合は、たった1回のフォーク収縮でオイルシールに
キズをつけてフォークオイル漏れの原因になる時があるからこわいこわい。w
普段の掃除は細長く短冊状に切ったウエスで横方向に軽く磨くだけでOKだよ。
ウエスにスプレー潤滑剤でも吹いて作業すればなお良し。
最後にシリコーンスプレーをウエスに吹いて仕上げればかなりサビが出にくくなる。
C 裏側 が意外な盲点で拭き忘れが無いようにしておけば、いざフォークの取り外しメンテナンスをする
際にサビで驚く事がないだろう。w
「あ!サビが見つかったTT」と思ったらナイロンたわしを短冊に切って、やはりスプレー潤滑剤を吹いて
から丁寧に擦ってあげれば赤サビがとれて点状の黒サビだけが残る。
ナイロンたわしは食器洗い用で十分だけど、出来ればハードタイプじゃなくソフトタイプがいい。
いくらナイロンとはいえ、ハードタイプはけっこう凶暴でメッキに細かいキズが付く場合があるからだ。
サンドペーパー売り場付近で見かける業務用のナイロンたわしも細かさが色々あるが、荒い物を選ばず
細かいソフトな物にすると良いだろう。
とにかく丁寧に磨いて表面を滑らかにすると共に、以後は再発防止のために気が向いたら軽く拭く習慣
をつければYBRでもサビ知らずになれる。
不幸にして絶対領域に点サビができてしまった場合、フォークオイル漏れが無ければサビの進行を止める
ために確認・掃除を怠らなければいいだろうが、オイル漏れまで発生してたら・・・最悪時はインナーチューブ
とフォークオイルシール交換。
浅い点サビの修復にエポキシ接着剤の塗布と表面慣らし処理という裏ワザで延命する手もあるが・・・
また、再メッキ処理もあるけれど、YBRの価格から判断すると再メッキまでする価値があるかどうか?w
とりあえず致命的なサビを発生させないように放置しないのが最善策だと思うよ。