YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

YBR用に中華VM26キャブを加工する

2012年12月01日 | YBR125改造

午前中に宿題だった中華VM26にYBRスロットルケーブル取り付け用の加工を実行した。
とりあえず純正からケーブルを外す。
スロットルケーブルとバルブはキャブ本体を外さなくても上から抜けるので楽だなあ~

ケーブルはEリングクリップで固定されているので小さなマイナスドライバの先を隙間に入れてひねってテコの原理で外す。
純正状態でもこの作業なので、ケーブル交換時の作業として覚えておいて損はないだろう

フタを純正と比較してみると穴の大きさと深さが違う。
純正は穴径が7mmなのでVM26の穴をドリルで広げる
ボール盤でも持ってれば正確に直角・中心に開けやすいけれど、残念ながら持ってないのでかなり慎重な作業を強いられた。


どうにか開けられたので今度は穴の深さを純正に合わせて7mmになるように頭をヤスリでゴリゴリ削ってあげる。


これで加工は完了。
穴を広げて深さをあわせるだけの作業だけど、手持ちの工具が少ないと時間がかかるし疲れるなあ。w

追記!
手元に純正のVM22キャブが無い人はこのL字型のケーブルアジャストスクリューの別途入手が必要です。
純正VM22の部品が入手できない場合はTT-R125系の部品で代用可能。
ただし、フタの穴を少し広げる必要があるので注意してください。
以下はその画像。

差し込みパイプの径が違うだけで、他は同寸です。
部品番号:5DG-14106-00 ケーブルアジヤストスクリユーセツト

さて、早速スロットルケーブルの取り付け確認をしてみた。
Eリングクリップはラジオペンチで挟むようにしてケーブル金具の溝にはめる
もしも溝が出切ってなかったら、頭を少し削ってやれば穴の深さが浅くなって溝がいい具合に出るだろう。


次にバルブピストンの取り付け確認。
ケーブル先端のタイコはぴったりでポン付け可能で安心した。
そのままでも全閉状態になったからケーブル改造までしなくて済んだけれど、スロットルのあそびがちょっと少なかったのでケーブル自体
に付属の調整機構であそびを適正
にする。


スロットルを回すと半開、全開ともに正常!
ケーブル改造や交換をしなくて済んだのでこりゃ楽だ。
モンゴリ系なんかでこの部分で苦労したり意外な出費をする例が多いのでYBR125と中華VM26の相性はかなりいいと思う。


さて、後はマニホールドの段差修正が残ってるけれど今日はこれでおしまい。
注文してる加工用のマニホールドが届くまでの辛抱だ。
あわてていっきに改造するとミスしやすいし、疲れた状態で走り出してもセッティングが控えてるからのんびり進める事にするよ。

余談だけど純正VM22も中華VM26も以下の画像のように低速域を決定するパイロット系は2箇所の小さな穴から混合気が噴出する。

奥の穴はPJ(パイロットジェット)とエアーの混合気で混合比はPJの交換で行う。
手前の穴もPJとエアーの混合気だけど、画像をよく観察するとなにかの頭が見えるでしょ?
これがPS(パイロットスクリュー)の先端で、PSの戻し回転数で頭が上下して赤い混合気の量を調整する。
スロー系混合気の他にメインエアーが少量吸気から流入してくるので、総合的にはスロー系の量で混合比が決定される。
一般的に言われてるエアースクリューの例には当てはまらない
PSを開ければスローが多く(濃く)なり、閉めれば少なく(薄く)なる。

俺はここの調整が体感的に分りにくくて一番キライだw