ギンザメとは何か?
ギンザメ(Chimaera phantasma)とは、ギンザメ目ギンザメ科に属する魚類である。ギンブカとも呼ばれる。太平洋北西部に広く分布し、水深500m以浅で見られる。またインド洋東部やニューカレドニア近海にも分布するが、太平洋の個体群よりもやや深い所に生息する。日本近海では、日本海を含む北海道以南に分布する。
このサメの最大の特徴は、生殖器が頭についていることである。2009年9月22日、アメリカ、カリフォルニア州で見つかったギンザメの新種、“Eastern Pacific black ghostshark”(Hydrolagus melanophasma)。新種と特定されたこのギンザメは、太陽の当たらない場所を好む。また、オスは額(ひたい)にこん棒のような性器官があり、容貌はハンサムとは言いがたい。
属名Chimaeraはギリシア神話に登場する怪物・キマイラ(キメラ)に由来し、独特の姿形から名付けられたものである。種名phantasmaは、「幽霊」「幻影」といった意味。英語では"Rat fish"、"Rabbit fish"などの名称もあるがこれらはギンザメ類全般に対して用いられる名称であり本種のみに言及する場合は"Silver chimaera"の名称を用いることが望ましい。
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参考 National Geographic news: ギンザメのメスで精子の貯蔵庫を発見
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nature [Japan] January 12, 2017 Vol. 541 No. 7636 (単号) | |
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