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「プリウス」の失速!トヨタ 大規模リコール

2010年02月06日 | テクノロジー
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 1月新車販売数8ヶ月連続プリウスが首位
 日本自動車販売協会連合会などが4日発表した1月の新車販売(軽自動車含む)の車名別ランキングは、トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が前年同月比約3.9倍の2万2306台と8カ月連続で首位となった。

 2位はスズキの「ワゴンR」で、前月からニつ順位を上げた。昨年12月に新型モデルを発売したダイハツ工業の「タント」とスズキの「アルト」は、それぞれ14.8%増、52.4%増と好調だった。 

 ただ、プリウスは3日に「ブレーキが利きにくい」との苦情が日米で多数寄せられていることが発覚。消費者の間で不安が広がると、2月以降、勢いが鈍る可能性もある。プリウスは昨年5月に新型モデルが発売され、優れた燃費性能に加え、低価格戦略が奏功。昨年6月から首位を独走してきた注目のエコカーだ。(毎日新聞 2010.2.3)

 米国でトヨタ「リコール」230万台
 1月22日、トヨタ自動車の米国法人は、米国で販売した「カローラ」「カムリ」「RAV4」など八車種で、床マットなしでもアクセルペダルが戻りにくくなることが分かったとして、計230万台をリコール(無償の自主回収、修理)すると発表した。

 トヨタは昨年秋、アクセルペダルがマットに引っかかりやすいとの指摘を受け、米国で420万台以上のリコールを実施中。度重なるリコールは、トヨタ売り物の安全への信頼性を大きく揺るがすことになりそうだ。

 トヨタ側の調査によると、対象車種ではアクセルの付け根の可動部分が繰り返しの使用ですり減り、そこに車内ヒーターの使用で発生した結露が入り込むと可動部分の摩擦抵抗が大きくなり、ペダルの戻りを妨げることが分かった。

 このため、踏み込んだペダルが戻らなくなったり、戻るのに時間がかかったりする場合があるという。日本で販売する車は違う部品を使っており対象外としているが、同じ部品を使う欧州販売分には波及する可能性が高い。トヨタは早急に改善策を決める。

 今回のリコール対象車のうち、170万台はマット関連でもリコール対象。二回のリコールで、トヨタは計480万台以上をリコールすることになる。

 トヨタには、「マットなしでもアクセルが戻らない」という苦情はこれまで13件、寄せられている。このほか米ニューヨーク・タイムズ紙によると、米運輸省の高速道路交通安全局はテキサス州で昨年12月、米国販売のセダン「アバロン」が池に突っ込み、四人が死亡した件で関連性を調べている。(日本経済新聞 2010.1.26) 

 プリウス、ブレーキ問題・急加速問題
 米国内でトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)新型「プリウス」について、当局への苦情が急増している。米運輸省の道路交通安全局(NHTSA)の資料によると、過去数日間では、ブレーキの利きが悪いとのクレームの中に、「突然の加速」「急加速」を訴える苦情も相次いでいる。

 苦情のすべてが車の欠陥を意味するわけではない。ただ、米政府や議会は現在、トヨタによるアクセルペダルなどの不具合に伴う大量リコール(回収・無償修理)問題で、NHTSAに寄せられる消費者らのクレームを基に、電子制御装置の構造的な欠陥の有無について追及しようとしている。

 それだけに、新型プリウスの所有者が「突然の加速」を訴えるクレームは、トヨタにとってさらなる逆風となりそうだ。

 NHTSAの資料によると、ブレーキ問題に絡む苦情件数は、メディアによる一斉報道で問題が大きくなったこともあり、5日昼までに600件を超えた。

 ブレーキ問題がメディア報道で発覚した2日時点の資料では、「突然の加速」を具体的に訴える苦情は事実上なかった。

 新たな資料では、「でこぼこ道を通過しながら下り坂を運転していると、突然の加速が起きる」「道路のくぼみを通過中、ブレーキを踏んだままの状態の時、瞬間的に急加速した」といった苦情が寄せられている。ブレーキ問題に絡む交通事故は16件で、4人が負傷しているという。(時事通信 2010/02/06)

 「プリウス信者」も動揺 トヨタ・リコール拡大 
 トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」は米国トヨタの看板であり、HV市場を開拓したエコカーの象徴だ。そのプリウスまでリコール(回収・無償修理)対象になったことで、トヨタのクリーンなイメージは大きな打撃を受けた。米国には富裕層などに“プリウス信者”と呼ばれるファンも多く、リコールの波紋は大きい。

 「とても怖かった」

 米アップルのウォズニアック共同創業者は、愛車の3代目「プリウス」が数カ月前から急加速を起こしていたことを米メディアに打ち明け、話題を呼んだ。

 プリウスが米国に上陸したのは2000年8月。環境意識の高まりとともに人気に火がつき、これまで約80万台を販売。米国の全HVの半分を占める。レオナルド・ディカプリオらハリウッドのスターやインテリ層にも“プリウス信者”が広がり、社会現象化した。

 昨年6月に販売開始された3代目は、エコカー助成制度の恩恵も受けて約10万台を販売した。ここにきて不具合を認めてリコールに踏み切ったのは、米運輸省や議会の圧力に押された面も否定できないが、ブランド・イメージに決定的な打撃を受けたともいえる。

 それでも多くの信者たちは「プリウス」に持つこだわりを捨てることはできない。カリフォルニア州に住む環境保護グループの女性は米紙ニューヨーク・タイムズに「(プリウスを)見限るぐらいなら修理するわ。これほど燃費のいい車はないから」と語った。(産経ニュース 2010.2.5) 

 

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