DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

親交親密の関係とは

2019-09-03 01:09:29 | 交流分析

 親交親密の関係は誤解されやすい所があります。それは、大変仲睦まじく、喧嘩も起きない関係性と捉えられることです。

ところがそうではなのです。親交親密の関係性は交流分析の先生から「仲良しクラブではありません。」と言われたことを思い出します。仲良しクラブではなく、どういう関係なのかと言うと、「対等、尊重」この言葉に尽きます。

対等は、自分と相手は同等の大切な存在だと認める事です。顔色を見ないで、伝えたいことは伝えていきます。その中には、意見のぶつかり合いも起きるでしょう。自分の気持ちを誤魔化さない、抑圧しないのです。

尊重は、相手の存在を大切に感じ対応していくことです。どこかで相手を小ばかにしていたり、軽く見ていたりすると、それは相手に伝わります。自分が優位に立とうとして、続けてきたパワーゲームをもう止めることです。存在を大切に思うことは、その人の気持ちや意見も大切に思うことです。

夫が更生し親交親密の関係になった間柄でも、落とし穴はあります。それは、パートナーがフラッシュバックを起こしているときです。突然前触れもなくそれはやってきます。DVに遭った傷は内在化し、目には見えませんからつい油断してしまいます。油断しているときに感情的になるパートナーをどこまで受け止められるのか、そこが問われるのです。「まだ責められるの?」「いつまで続くの?」「あーあ、またか」これが伝わった時、パートナーは激怒します。益々怒るでしょう。フラシュバック中の加害者側の自己主張、弁解は、パートナーを尊重していない、つまり、パートナーの辛さを感じていない証拠なのです。この人、まだ受け止めようとしないのだ、とパートナーは絶望します。フラッシュバック中の被害者を受け止める加害者側の感度はその後を左右します。

感度は誰もが普通にあると思ってはいけません。禁止令の「感じるな」を決断している場合、被害者の辛さを感じられないことも起きてしまいます。表面上の謝罪になり、何回謝ってもらっても全く被害者側に響かないことになるのです。ここで必要なことはインナーチェンジングセラピーで「感じるな」を解除していくことになります。そうでないといつまでも表面上の謝罪が続くからです。(ただし「感じるな」は一つの原因で真の謝罪が出来ない原因は他にも理由はあり全てではありません。)

このように乗り越えることはとても沢山あり、紆余曲折しながら夫婦関係を構築していきます。これを乗り越えてこその親交親密の関係性と言えるのです。

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ホームページ掲載、夫の声 | トップ | 箸休め? »
最新の画像もっと見る

交流分析」カテゴリの最新記事