DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

箸休め?

2019-09-24 06:28:12 | 【DV加害者更生教育プログラム】

題:箸休め?(50代男性)

グループの事例研究のプリントで経済的DV(あてがい扶持)など、自分に直接関係する重たい内容が続いた後で、中島さんが箸休めの題材を用意してくれました。箸休めと言っても、自分たちが行ったDVとは種類が違うだけです。その内容は、家族旅行に出かけた時に混雑した駅で子どもを迷子にしたときの夫の対応でした。子どもが二人いて下のお子さんを見ていた妻が上のお子さんを迷子にした時に夫が怒り出した内容です。自分で上のお子さんの面倒を見れば良いのに、それを棚に上げ妻に怒ってしまい、混雑したホーム上で妻に土下座で謝らせる内容です。妻は夫をなだめようと必死で土下座までして謝り夫をなだめました。しかし、妻は夫の態度が納得できず、旅行を楽しめなかったという内容でした。グループのメンバーは、ここまで酷くなくても自分にも思い当たることが有り、「箸休めにならないよ・・・。」と口々に言っていました。その方たちはグループに出席したあとに、その時の感想を妻に伝えています。伝えられた妻たちは、「やっと気がついたの!」と厳しい評価をくれるそうです。今日も帰ったら厳しい評価を貰うので、箸休めにならないと感じたようです。

 

リエゾンからのコメント

このプリントは箸休めになるかな、と思った内容でした。毎回のプリントの事例研究で「苦しい苦しい。」と男性たちがあまりに言う姿を見て、それでは、DVの最たるケースなら、自分はここまで酷くない、と安心し、結果、箸休めになるかと思ったのでした。でも苦しいことは変わらなかったようです。皆さんは私が思っている以上に成長していましたね。

どのようなDVであっても、自分と重なるところを見つけ感じるようになっていたのです。 他所のケースを自分と関係ないと思う男性が減っているのだと感じました。これこそ「他山の石」ですね。 ケースを提供してくれる皆さんに感謝して学びあっていきましょう。

(あてがい扶持の事は、2015年5月の記事を参考にしてください。)

 

 

 

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