DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

ネグレクトとノーストローク

2012-07-26 00:18:18 | 交流分析
               e-Mail:liaison-chofu@mail.goo.ne.jp


 交流分析を勉強していると、日本中の親が
 交流分析を知っていたら、どんなにか
 虐待が減るのではないかと思うときがある。
 以前、依存症の家族療法を教えてくださった先生が
 こんな言い方をした。
 
 「無知の悲劇」

  知ってさえいれば、このサイクルから抜け出すことも
  あったのに・・という意味だ。
  依存症は100家族あっても、ワンパターンの行動をとる。
  依存症については、今ここでは詳しく書かないが、そのうちに・・

  ここでお知らせしたいことは、ネグレクトがどんなにか、
  子どもの心を深く傷つけてしまうか、ということである。

 だいぶ昔のことであるが、麻布で活躍している先生との
 コラボで アメリカの精神科医ジュディス・ハーマンさんが
 講演した。 このジュディスさんはトラウマについての
 第一人者で、虐待に遭って自殺未遂や精神的に行き詰って
 しまった子どもの治療にあたっている。

 その時に話してくれた内容は大変衝撃的であった。

 たくさんの子どもたちが入院してくる。
 その中で、治療効果のあらわれる子と、
 なかなか治療効果のあらわれない子がいることに
 疑問を持った。そこでこの子たちの遭った虐待の内容について
 確認してみたところ、治療効果のあらわれない子どもたちの
 遭った虐待が、ある虐待にしぼられたのだ。

  皆さんはどの虐待だと思われますか?

 虐待には4つの分野がある。

 ①身体的虐待・・殴ったり、蹴ったり、たばこ(線香)の火を押し付ける。
         寒い、若しくは暑い時期に、戸外やベランダ
         などに追い出す。押し入れ、衣装箱などの本人が怖がるような
         場所に閉じ込める。首をしめる、手、足を縛る。
         暑い風呂に入れる、おぼれさせる、などなど
         (身体的虐待には精神的虐待も同時に起きている)

 ②精神的(心理的)虐待・・本人の自尊感情を著しく貶めるような言葉かけしか
         しない。(お前なんか生まなければよかった、死ね、ばかなど・)
          著しい兄弟間の比較、差別、無視、愛情に欠ける態度、
          これらを繰り返すこと、家庭内に暴力の存在する環境、などなど。

 ③性的虐待・・・子どもに対する性行為のすべて。子どもをポルノグラフィの
         被写体にする。などなど

 ④ネグレクト・・養育放棄。乳幼児を家、車の中に放置する。必要な医療を受けさせない
         食事、栄養に気を使わない、風呂に入れさせない、
         子どもが、誰かから身体的、性的、心理的虐待を受けることを黙認する。
         などなど

 よく保護者向けの講演で、この質問をすると、多くは性的、か、心理的かと分かれる。

   でも答えは、ネグレクトだ。ジュディスさんが言うには、
   ほかの虐待は一応その子の存在をありきで行う虐待であるが
   ネグレクトはその子の存在を無視した虐待なのだ。
   存在を無視されると、自我が育たず、つまり根っこがない状態で
   茎や葉などが伸びるけれど、水を与えても、肥料をやっても、
   吸い上げる力がないのだ。力というか、機能自体がないと
   いっても過言ではないだろう。この機能を再生することは
   相当な困難さが生じる。時間も大変かかる。でも子どもの
   時期なら周りの人のアタッチメント(愛情を伴う接触)で修復できる。
   
  こんな虐待なんか、特にネグレクトなんか、私には関係ないわって、
  思う親は多いことだろう。ところが、ジュディスさんはこうも
  言ったのだった。

  ネグレクトと過干渉は表裏一体で、子どもに同じ結果をもたらす。と・・
  
  この後の説明はまた、後日・・    

      


























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