毎年、日米間で律儀に10月に交換されていた「年次改革要望者」が、今年はまだ見あたらない。
アメリカ大使館のサイトで、公開されていないということは、まだ交換されていないのだろう。日米間に何か問題が発生したのだろうか。いや、そんなことはない。ついこの間の16日に、ブッシュ大統領は、京都で小泉首相と会ったばかりだ。なぜ今年はまだ「年次改革要望書」の交換が、行われていないのだろうか。
「年次改革要望書」は、毎年欠かさず10月に交換されてきた。一応確認しておこう。米国大使館では、「規制改革要望書」となっている。正式名称は「規制撤廃および競争政策に関する日米間の強化されたイニシアティブに基づく日本政府への米国政府年次要望書」である。
2004年規制改革要望書(2004年10月14日)
2003年規制改革要望書(2003年10月24日)
2002年規制改革要望書(2002年10月23日)
2001年規制改革要望書 (2001年10月14日)
2000年規制改革要望書 (2000年10月12日)
規制撤廃、競争政策、透明性及びその他の政府慣行に関する要望書 (1999年10月6日) 規制撤廃、競争政策、透明性及びその他の政府慣行に関する要望書 (1998年10月7日)
アメリカ大使館 政策関連文書 経済・通商関連ページ
http://japan.usembassy.gov/j/policy/tpolicyj-econ.html
アメリカ大使館 政策関連文書 過去の文書ページ
http://japan.usembassy.gov/j/policy/tpolicyj-old.html#Anchor95883
このように、律儀に10月中に交換されてきた。それが、今年は、すでに11月だというのに、まだ、アメリカ大使館のサイト上に見られない。どうしたのだろうか。「年次改革要望書」は、今年一躍脚光を浴びることになった。「郵政民営化」法案の是非をめぐる議論の中で、「年次改革要望書」はネット上で頻繁に取上げられるようになった。
そして多くの人々が驚愕した。これは、ほとんど内政干渉と言ってもよい文書なのだ。しかもその内容が、実際に具体化されてきたのだから。いまでは、「年次改革要望書」は、アメリカのための日本改造計画書と広く認識されている。
「年次改革要望書」は、ネット上では頻繁に取上げられ、議論されてきたが、新聞、雑誌、テレビなどのマス媒体ではほとんど取上げられていない。ネット上で、広範に議論されている内容を、マスメディアがまったくといっていいほど取り上げないというのは、不自然で意図的なものを感じる。メディアは、ネット上でのペット(モナー)の著作権問題については取上げるのに。日本政府にとって、「年次改革要望書」は国民には知られたくない文書ということなのだろう。したがって、マスメディアもひたすら無視し続けてきた。
しかし、ネットを通じて、すでに国民の間にかなり認知されていることは間違いない。もし、今年も、例年通り10月に「年次改革要望書」が交換され、アメリカ大使館のサイトで公開されれば、大勢が一斉に取上げ、さらに議論は盛り上がるだろう。日本政府は、それを恐れたに違いない。これ以上、「年次改革要望書」の認知が広がることを避けたいのだ。
毎年、その内容はほとんど同じなのだから、今年も、絶対に交換しなければならないという類のものではない。過去の文書を参考に、どんどん「改革」を進めればいいというに過ぎない。
この「年次改革要望書」については、関岡英之氏の『拒否できない日本』というすぐれた著書がある。この本は現在でも版が進んでいるベストセラーなのだが、アマゾン・ドット・コムでは、一年以上取り扱いの休止状態が続いていた。ユースドは扱われていたが、定価735円の現存する新書に3000円の値が付けられていた。ネット上では、”米国資本のアマゾンは関岡氏の著書を読ませたくないのでは?”と静かな話題となった。ネット・メディアがアマゾンに取材したせいか、いつのまにかアマゾンは、『拒否できない日本』を復活させている。3000円のユースドも姿を消した。アマゾンの努力(?)も空しく、『拒否できない日本』は、いま、アマゾンの 売上ランキングで144位と大健闘している。
認知度の高まってしまった「年次改革要望書」は、もはや交換されることはないかもしれない。
しかし、今後も、「年次改革要望書」に基づいて、日本は「改造」され続けるのは間違いないだろう。
「年次改革要望書」は下記にて公開されています。
アメリカ大使館 政策関連文書 経済・通商関連ページ
http://japan.usembassy.gov/j/policy/tpolicyj-econ.html
『拒否できない日本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166603760/250-3464907-1713032
「アマゾン・ドット・コムが読ませたくない本?」
http://blog.goo.ne.jp/leonlobo/e/3fdb5d9923df7ae123d15534fda75859
アメリカ大使館のサイトで、公開されていないということは、まだ交換されていないのだろう。日米間に何か問題が発生したのだろうか。いや、そんなことはない。ついこの間の16日に、ブッシュ大統領は、京都で小泉首相と会ったばかりだ。なぜ今年はまだ「年次改革要望書」の交換が、行われていないのだろうか。
「年次改革要望書」は、毎年欠かさず10月に交換されてきた。一応確認しておこう。米国大使館では、「規制改革要望書」となっている。正式名称は「規制撤廃および競争政策に関する日米間の強化されたイニシアティブに基づく日本政府への米国政府年次要望書」である。
2004年規制改革要望書(2004年10月14日)
2003年規制改革要望書(2003年10月24日)
2002年規制改革要望書(2002年10月23日)
2001年規制改革要望書 (2001年10月14日)
2000年規制改革要望書 (2000年10月12日)
規制撤廃、競争政策、透明性及びその他の政府慣行に関する要望書 (1999年10月6日) 規制撤廃、競争政策、透明性及びその他の政府慣行に関する要望書 (1998年10月7日)
アメリカ大使館 政策関連文書 経済・通商関連ページ
http://japan.usembassy.gov/j/policy/tpolicyj-econ.html
アメリカ大使館 政策関連文書 過去の文書ページ
http://japan.usembassy.gov/j/policy/tpolicyj-old.html#Anchor95883
このように、律儀に10月中に交換されてきた。それが、今年は、すでに11月だというのに、まだ、アメリカ大使館のサイト上に見られない。どうしたのだろうか。「年次改革要望書」は、今年一躍脚光を浴びることになった。「郵政民営化」法案の是非をめぐる議論の中で、「年次改革要望書」はネット上で頻繁に取上げられるようになった。
そして多くの人々が驚愕した。これは、ほとんど内政干渉と言ってもよい文書なのだ。しかもその内容が、実際に具体化されてきたのだから。いまでは、「年次改革要望書」は、アメリカのための日本改造計画書と広く認識されている。
「年次改革要望書」は、ネット上では頻繁に取上げられ、議論されてきたが、新聞、雑誌、テレビなどのマス媒体ではほとんど取上げられていない。ネット上で、広範に議論されている内容を、マスメディアがまったくといっていいほど取り上げないというのは、不自然で意図的なものを感じる。メディアは、ネット上でのペット(モナー)の著作権問題については取上げるのに。日本政府にとって、「年次改革要望書」は国民には知られたくない文書ということなのだろう。したがって、マスメディアもひたすら無視し続けてきた。
しかし、ネットを通じて、すでに国民の間にかなり認知されていることは間違いない。もし、今年も、例年通り10月に「年次改革要望書」が交換され、アメリカ大使館のサイトで公開されれば、大勢が一斉に取上げ、さらに議論は盛り上がるだろう。日本政府は、それを恐れたに違いない。これ以上、「年次改革要望書」の認知が広がることを避けたいのだ。
毎年、その内容はほとんど同じなのだから、今年も、絶対に交換しなければならないという類のものではない。過去の文書を参考に、どんどん「改革」を進めればいいというに過ぎない。
この「年次改革要望書」については、関岡英之氏の『拒否できない日本』というすぐれた著書がある。この本は現在でも版が進んでいるベストセラーなのだが、アマゾン・ドット・コムでは、一年以上取り扱いの休止状態が続いていた。ユースドは扱われていたが、定価735円の現存する新書に3000円の値が付けられていた。ネット上では、”米国資本のアマゾンは関岡氏の著書を読ませたくないのでは?”と静かな話題となった。ネット・メディアがアマゾンに取材したせいか、いつのまにかアマゾンは、『拒否できない日本』を復活させている。3000円のユースドも姿を消した。アマゾンの努力(?)も空しく、『拒否できない日本』は、いま、アマゾンの 売上ランキングで144位と大健闘している。
認知度の高まってしまった「年次改革要望書」は、もはや交換されることはないかもしれない。
しかし、今後も、「年次改革要望書」に基づいて、日本は「改造」され続けるのは間違いないだろう。
「年次改革要望書」は下記にて公開されています。
アメリカ大使館 政策関連文書 経済・通商関連ページ
http://japan.usembassy.gov/j/policy/tpolicyj-econ.html
『拒否できない日本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166603760/250-3464907-1713032
「アマゾン・ドット・コムが読ませたくない本?」
http://blog.goo.ne.jp/leonlobo/e/3fdb5d9923df7ae123d15534fda75859
全部読み終えたら自分のブログでも取り上げてみようかなと思っています。今日本で起こっていることを少しでも多くの人に知って欲しいと思っています。
年次改革要望書について書かれた本は、まだ関岡氏のものだけなので、よく売れているようです。3万部以上というからたいしたものです。
アマゾンの売り上げランキングでも144位ですから、相当なものです。この調子でどんどん売れてほしいものです。
話は変わりますが、月が綺麗に撮れていますね。
中学の頃は、天文写真ばかり撮っていたのを思い出しました。
お邪魔させていただきました。
まずは、コメントありがとうございました!
それから、こちらのブログを拝見して
「あぁ、自分は本当に何も知らないなぁ」と
感じました。無知すぎてコメントのしようも
ないのですが・・知ることがどれだけ大切か
ということを教えていただきました。
自分がどれだけマスメディアの発表することを鵜呑みにしていたのか、そのつもりはなくてもそうなっていたこと、すごく怖いし情けないなぁと思います。
真実をしることが怖いように思えて、意図的に避けていたというのも正直なところあります。でもやっぱり、真実を知ろうとすること、自分の考えを持つことは生きていく上で必要ですね。これから、それを意識して、もっと自分をしっかり持てるように訓練していこうと思いました。またお邪魔させてください。
ようこそおいで下さいました。
僕自身、知るのが怖くなる事があります。
現実であって欲しくない、と思うものもあります。
でも、一度知ってしまったものを、都合よくリセットできるわけはなし。
知りたいという欲求と、知ることへの怖れ、この間で人間はゆれているのではないでしょうか。
しかし、考えてみればどんなに頑張っても、自分が知りうる事など、この世のほんの断片にすぎないわけです。すべてを知ることなど誰にもできない。
すべてを知ることができないならば、知ることを怖れる必要などないわけです。
またのお越しをお待ちしております。
前からあったのでしょうか??
それとも、テレ朝や文藝春秋で報道されて、隠していたことが深読みされると危機感を持ち、知らん顔して載せたのでしょうか。
ブッシュ大統領が来たことに合わせることで何となく自然な流れを演出したとか。
いつから掲載されていたのか知りたいところです。
僕も知り合いに頼んで日本から買ってきてもらうように以前から頼んでいたところ急に最近になって書店で平積みされていたらしいです。本当に今まで探しても置いてなかったそうなんです。そのことに何かの意図を感じますね。
今、読んでいる途中です。
読んだら感想書きます。
こんなところに、あったんですね。
日本側の要望書は以前から、外務省で公開されていましたが、経済産業省は知りませんでした。
なんだか、変な載せ方ですね。
よくよく見れば、アメリカ大使館のサイトにも経済産業省へのリンクが張ってありました。
名称が統一されていないので、見落としていました。
そのあたりにも何か釈然としないもの感じます。
たいへん、助かりました。
ありがとうございます。
法案さえ通ってしまえば、もう関係ないということなのだろうか。あるいは、知れ渡ってきたので新しい段階に入ったということなのか。
何か動きがありそうな気もします。