らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

F.シューベルト 弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.804「ロザムンデ」

2012年04月13日 23時52分37秒 | クァルテット
 4/28の山形Q 第43回定期演奏会までに、第42回定期演奏会が終わった日から毎日ブログを更新しています。それも後15日ほどで解放されます。プログラミングした3曲の小解説を記事にしたら、その役割もほぼ完了です。

 最後にF.シューベルト 弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.804「ロザムンデ」について少しだけ・・・・・・・。

 F.シューベルトには番号付きで15曲の弦楽四重奏曲が残されています。その最後の4曲~第12番「四重奏断章」から第15番を除いた初期の11曲の作品は、シューベルト家では室内楽を家庭で楽しむ習慣があったので、そのために書かれたと推測されています。チェロを担当していた父~実は彼が一番レベル的には低かったようで~のためにチェロパートはやさしく書かれていたり、ヴィオラを担当したF.シューベルトには、転調をする重要な役割が与えられていたり・・・・。曲ごとに長さもまちまちで、5楽章構成のものから2楽章構成のものまで(ほとんどは4楽章構成)、ハウスミュージックとして楽しむために書かれています。演奏会で取り上げられることはまれで、(第10番を除く)CD等の全集位でしか聴く機会はほとんどありません。

 そのF.シューベルトの作品が、演奏会にあげてもおかしくない本格的な作品になったのは第12番「四重奏断章」~この曲は第2楽章途中で作曲を止めていて、通常は第1楽章だけが演奏されます~ からです。

 それから約4年が経ち、第13番「ロザムンデ」と第14番「死と乙女」がほぼ同時期に作曲されました。

 つづく・・・・。

 
コメント
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