遊び心

電車は珍しく座れない。横にいる外国人の年配の女性。
モノトーンのローハーにシルバーグレーのパンツ。
オレンジのリュックサック。
左腕にメレダイヤが取り巻く大振りな時計、ベルトはスケルトン。全体はカジュアルだが甲の部分が白い上質な皮靴にエレガントさを、ノーブランドだが重さのある時計が大人の遊び心を感じさせてくれた。
この人も東京駅で降りた。
さて何処まで行くのだろう。

自主的資源回収

毎週金曜日は資源回収日。朝から自主的空き缶回収自転車が走り廻っている。紙やびんを持って外に出るとそんな一人とばったり出会った。「お早うございます」と挨拶され、ビニール袋から缶を出して「一つだけど」と言いながら渡した。「一つでも僕達には有り難い」と言うような事を言われた。人の役にたった嬉しい出会いと共に僕と言う言葉使いにその人の教養の高さを感じ複雑なものが胸をよぎった。
まだまだ若いと言われる年、この人はこれからどう生きて行くのだろう。