或る日の出来事

毎週東京と郡山を往復しています。
何もしていないのに毎日忙しい日々の出来事、感じたことの日記です。
管理人:ゆう

古九谷とさんまの蒲焼き

2016-07-07 21:30:54 | コラム

2年位前だろうか、知人から古九谷の豆皿を一枚貰った。
使い道に困って味見皿に使うと何とリッチな気分に。
こんな使い方もいいと思っていたが、
昨年仙台の七夕を見に行った折に
立ち寄った瀬戸物屋で古九谷の豆皿を見つけた。
貰った柄以外にも沢山。
どれにしようかと迷ったが(青手牡丹図)を一枚土産にした。
土産と言っても旅の思い出を兼ねていつも自分用に買う。
今日はこの古九谷に細かく割いた、さんまの蒲焼きを乗せた。
薬味に庭の青じそを混ぜて。

魚は焼きたてを食べる習慣から
切り身、開き、お頭付きなど姿のままで食べることが多かった。
そんな魚を母は最近ほとんど手を付けなくなっていた。
何も言わず、時折口にするのは不味い、辛い。
魚嫌いになったのかと思っていた。
手が動かず、自分で食べられなくなった今、細かくした魚をお粥に混ぜスプーンに乗せて口に持って行くとパクパク良く食べる。
もしかして箸さばきが思うように行かず、食べることを諦めていたのか?
脳が話す指示を出さず、言葉を発しなくなり、
聞くことも出来ないが。
元気だったときに
こんな魚料理にしていたら機嫌良く食べたのかも知れない。
少し、申し訳なく思う。

九谷焼で冷奴

2016-07-06 15:40:03 | コラム

母は長期入院により、入れ歯が入らなくなった。
水分はゼリー状のジュースやお茶。
主食はお粥、パンブディング。
メインは刺身やハンバーグ。
そんな中、暑くなって水分を兼ねて冷奴。
薬味にしそ味噌をたっぷり乗せて。
離乳食用の器ばかりが並ぶのだが
冷奴は九谷焼の豆皿。赤絵線描である。
昨年4月に北陸新幹線で金沢へ。
和倉温泉に泊まり、金沢の町で赤絵線描の湯飲みを一つ土産にした。
豆皿も気になったが赤絵線描のものがなく諦めた。
年末に郡山の百貨店でこの豆皿と出会った。5枚組で5400円程。
安くはないが買える価格。
やっと手に入れた九谷焼だが正月の取り皿位しか思い浮かばず、もて余しぎみ。
そんなとき、ふと豆腐を乗せてみた。
まあ、なんと言うことでしょう!
艶やかな皿に白い豆腐が映えて美味しそう。
湯飲みは毎晩、食後の加賀棒茶で使っていたが
これで豆皿も活躍中。時折湯飲みとセットで和菓子を置いてもいい。