エレガントな言葉遣い*3 濁音(だくおん) 「゛」

2015-10-02 | 言葉遣い
 濁音の無い会話など成り立つはずもありませんが、会話にも 「印象」 というものがあり、

最初の 「第一印象」 や 「最後の印象」 は、聞き手の記憶に特に残ります。


だって、〇〇さんの報告が遅いから」 「どうせ、無理に決まってます」 「だめ、明日は予定があるの」

でも、まだ慣れていませんし・・・」 「だったら、どうすればよかったんですか?」

など、冒頭から否定的に結論づけられてしまいますと、会話のキャッチボールが難しくなります。

「報告が遅かったことも一因ですが、私も再度確認すればよかったと反省しています」

「今回は難しいかも知れませんが、今後のためにも、客観的に理由を挙げてみましょう」

「せっかく誘ってくれたのにごめんなさい。 先約があるので、明日は伺えそうもないわ」

「慣れていませんので、ご面倒をお掛けすると思いますが、よろしくお願いいたします」

「今回のケースでは、私はやはり、課長にも事前にお知らせするべきだったのでしょうか?」

拗ねたり甘えたりする場面では結構ですが、ビジネスシーンでは、感情的に聞こえたり、

投げやりだと思われたり、さらには卑屈に聞こえてしまうこともありますので、気をつけたいものです。


 「最後の印象」 と書きましたのは、まさに 「エレガントな言葉遣い」 そのものですが、

も好きだ」 ⇒ 「 も好きよ」  「 で行くんだ」 ⇒ 「 で行くの」 

「後で するよ」 ⇒ 「後で するわ」  「そうだっけ?」 ⇒ 「そうだったかしら?」

を編んだんだ」 ⇒ 「 を編んだのよ」  「 がキレイだなぁ」 ⇒ 「 がキレイね」

など、女性らしい語尾を耳にしますと、私など嬉しくなってしまうのですが、

今の時代、「女性らしい」 と言うだけで、何とかハラスメントになってしまうのでしょうかしらね


 さて、私は機械に疎く、「まるで江戸時代の人間に電気の説明をしているようだ」 と言われたこともあります。

実際、周囲にある電化製品で使いこなしていると言えるのは、せいぜい冷蔵庫とアイロンと掃除機くらいで、

のリモコンや洗濯機ですら、押したことのないスイッチがあるのですから、

、そして に至っては、その機能の1割も使っていないと思われます。

そんな私が家電のお店に行きますと、担当してくださる店員さんは大変。 (他人事

それでも、無知と無理を承知で申しますが、やはり恥はかきたくないものです。

同じ説明を繰り返してくださるときに、「ですから、先ほども申し上げましたように」 と言われますと、

飲み込みの遅さや物覚えの悪さを責められているようで、いたたまれない気持ちになってしまいます。

「ですから」 が、濁音で始まるからという理由だけではないでしょうが、他の言い方をしていただければ、

気軽に質問して、楽しい気分で買い物ができることでしょう。

と同時に、逆に私自身、専門知識や業界用語で相手の方の心を波立たせていないか、

「ですから」 と言わないまでも、そういう気持ちや表情になっていないか、我が身を振り返っております。


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