May The Force Be With Me

Whatever you do, wherever you are...

それでもボクはやってない。

2007-01-24 22:42:24 | film
『Shall We ダンス?』の周防正行監督の11年ぶりの本格的社会派ドラマ。面接に向かう途中、満員電車で女子高生から痴漢に間違えられ、「ボクはやってない!」と無実を訴えるも警察にも聞き入れられず、留置所暮らしを余儀なくされるが、裁判で無実を訴え続け戦う姿を描いている。。。

ただ淡々と朝の満員電車から裁判所で判決が出るまでの出来事を見せているだけなんだけど、視点というか見せている角度がとても自然ですごくまっすぐなストーリー展開。全体的にとてもシンプルでストイックな印象。裁判所でのシーンなんかは特に臨場感があって、まるで実際の裁判を見ているかのような気分になった。それから裁判所のシーンで出てきたけど、性犯罪裁判だけを狙って傍聴する、「傍聴オタク」っていうのがいるなんて知らなかった。

それにしてもこの映画を観ると、裁判って本当に公平なの?という疑問が自然と湧いてくる。最後の主人公の台詞にもあったけど、この裁判ではとりあえず証拠をかき集めて有罪か無罪かを判断し、とりあえず判決を下す、という言い方のほうがしっくりくるのではないかと思ってしまう。実際に無実の人に有罪の判決が下されるなんていう時は、無実の本人しか本当のことを知らないわけで、他の誰もその人を裁くことなんてできないのに。なんてぐるぐる考え出すと止まらなくなった。

『硫黄島からの手紙』でもなかなかの好演ぶりだった加瀬亮が主演でかなりはまり役。弁護士役の役所広司がさすがの貫禄。ちょい役で、竹中直人が出てきたり、裁判官役で小日向文世、主人公の母親役でもたいまさこ、などなどキャストも楽しい顔ぶれでとてもおもしろかった。

ついこないだも私は、満員でもない電車の中で小学生の帽子がお尻辺りに当たっていただけで痴漢か?(大袈裟)なんて思ったくらい女子にとっては痴漢は怖いし許されない存在だけど、たまたま満員電車に詰め込まれて痴漢に間違えられるかもしれないという危機と隣り合わせの男の人たちも気の毒に思えてしまう。

記念ライダー。

2007-01-24 20:14:24 | music
今まででたぶん一番ファン暦が長いんじゃないかな(次はBON JOVIですが、何か?)。もちろんユニコーンから始まって今だに聞き続けてて。民生の、なんかダラダラしてるのにチャントしてるっていうか、チャントしてないように見えてチャントやってるっていうか、そういう感じがとてもいい。歌詞とかも支離滅裂のようでいてしっかりと何かが伝わってくる。適当なことを思いつきで歌ってるように聞こえるし、たまに乱暴な歌詞があったりもするけど、結局最後は暖かい。男らしくてすばらしい。天才だ(褒めすぎ)。とりあえずこういうベスト盤待ってました~。