去年200万部を越えるベストセラーとなった、リリー・フランキー原作の「東京タワー」。去年待ちに待った大泉洋主演でのドラマ特番。そして今回は速水もこみち主演での連ドラ。さらにこの春にはオダギリジョー主演の映画が控えている。ひとつの原作でここまで取り上げられたことなんて今まであったのかなぁって思うくらいすごい勢い。今回の連ドラは主演が速水もこみちということで前評判はいまいちだったけど、いざ観てみるとすっかり引き込まれてしまった。特番のときは主演が大泉洋だったこともあって注目度はかなり高かった(自分だけ?)けど、今回はあんまり観る気はなかった。でも、たぶん毎週観ちゃうな、この調子だと。
きっと、原作そのものがとても好きなんだと思う。自分が九州生まれのせいか、3歳までしか福岡(小倉)にいなかったのにしっかり福岡弁が身体に染み付いているみたいで、福岡弁が溢れている台詞を聞くととても懐かしく思うし、あんなおかんが居たリリーさんはとても幸せだなーとか、あんなにダメダメな生活をして好き放題やってきた人の今に至るところまで全部含めて大好きだー。おかんとまーくんの距離がふとした瞬間に縮んだり、お互い大好きなのに心にも無いことを言って時には離れたりするのがすごく切なくて。そんなやりとりをどうしても見守りたくなってしまう。
子供のころの記憶ってすごいと思う。大人になってから懐かしい~って思うことって、大体子供のころに感じたりしたことが強く蘇ってくることのほうが多いような気がする。福岡・熊本にいた時間は決して長くはないのに、福岡・熊本弁を聞くととても懐かしくなる。特におばあちゃん子だったから、夏休みとか冬休みはよく熊本と福岡のおばあちゃんのところに遊びに帰っていたし、帰るといつも親戚が大勢集まって宴会状態。みんなお酒が強くて知らないおじさんとかいっぱい居て酔っ払ってて、子供の私はちょっと怖がってた記憶がある。でもいとこがみんな集まって、一緒にいっぱい遊んで楽しかった。だから田舎に帰るのがとても楽しみだった。
うちは昔から転勤族で引越しが多くて、九州を出てからは大阪、東京(荻窪・阿佐ヶ谷)、川崎(百合丘・新百合ヶ丘)、千葉(稲毛)でやっと落ち着いた。高校卒業してからはシドニーか。帰ってきてからは東京で落ち着いたな~。途中疎遠になっていたけど、ようやく最近またみんなで会う機会が増えてきてとてもうれしい。今年はゆっくり田舎に帰ろうかな。そしてお墓参りとかしよう。