May The Force Be With Me

Whatever you do, wherever you are...

この1週間を振り返ってみる。

2011-03-18 23:59:59 | documentary

ほんとうは書き溜めてある日記があるんだけどこちらを優先してアップ。あの人生最大の地震から1週間。ちょっと振り返ってみた。

3/11
いつもよりちょっと遅めのお弁当ランチを終えて席に戻り、いつもどおり仕事をしていたところで、突然下から突かれるような地震が起きて、最初は小さかったけど徐々に大きくなり、周りの人たちと、「これ、やばいよね」と話しながら机の下にもぐった。しばらく揺れは続いてとにかく怖かった。人生最大の地震だった。今まで経験したことのないほど大きくて長い地震がようやく収まったところで、一度外へ避難することに。ビルの外には大勢の人が出てきていた。このビルにはこんなに大勢の人がいたなんて思わなかった。
 
外に出てしばらく身体の震えが止まらなかった。寒さのせいか、まだ地震で揺れていたのかはわからないけど、とにかく震えていたと思う。しばらく外で様子を見てから、一度ビル内に入ってすぐに帰れるように荷物を持ってきて、近くの避難場所へみんなで移動。いまいち会社内で体制が整っていないのか、誘導する人などもなくなんとなくみんなが向かう方へと歩いた。
 
途中、ご近所のオフィスの方たちも続々と避難場所に集まってきていた。ヘルメットをかぶっている人たちもいた。いいなぁ。うちのオフィスには避難道具がいっさい用意されていなかった・・・。だいぶ人も集まったところで点呼をとって、その後は各自解散。電車がすでに止まっていることもあって、歩いて帰るか会社に泊まるかの決断をそれぞれ迫られ、私は幸い自宅が近いので歩いて帰ることに。同じ方向の人たちと一緒にてくてく歩き始めた。
 
途中の道は歩いて帰る人たちがだんだん増えてきていた。多摩のほうまで歩いて帰ることにした同僚女子を途中まで見送ることに。甲州街道と環七の交差点はものすごい人だかり。みんなどこまで歩いて帰るんだろう。すごい・・・。
 
家に着くと地震がひどかったことを目の当たりに。玄関の戸棚はドアが開いて中の荷物が飛び出していたり、台所の引き出しと魚グリルも出ていたし、洗面台に並べていた化粧水なんかのボトルは全部シンクの中に落ちていた。本棚から本も落ちていたし、冷蔵庫・洗濯機・衣装ケース・重たい棚が少しだけ前に出ていた。普段は重たくて人の力じゃそう簡単には動かせないはずのものが、地震の揺れだけで動いてしまうなんて。しばらく呆然として落ち着いたところで、かぞから連絡があって、やっと電話で話せたのでほっとした。とりあえず帰ってくるまでは気を抜かずにいようと思った。
  
無事にかぞも歩いて帰ってきて片付けを始め、私は夜ご飯の支度を始めた。ここからは余震との戦いが始まった。この日寝るまでに何回余震があったかは覚えていないけど、とにかくまったく気が休まらない夜だったような気がする。携帯も通信環境が悪くなかなかつながらない状態が続いていたけど、夜になってだいぶ回復してきていた。友達や家族とも連絡が取れて、とりあえず誰も大きな被害に遭った人はいなかったのでひと安心。
 
テレビでは震源地付近で大きな被害を受けた被災地の様子が流れていた。海に近い場所だっただけに町ごと、村ごと、全部、すべてが波に飲み込まれてしまっていた。これからどのくらいひどい現実が待っていることになるか、誰も予想できない状態だった。被災地に比べたら、余震くらい我慢だ。インフラも特に問題ない。なんて幸せなことなんだ。1日も早くみんなが普通の生活に戻れますように。
 

 
3/12
昨日の恐怖を引きずったまま早起きしてかぞを仕事に送り出した。ら、今日は業務停止ということで帰ってくることに。お昼前には帰ってきて、さて今日は何をしようか、となったときに、突然ボナペに行くと言い出したので、あわてて近所の姉さんとかB部長とかレレレとかに声をかけた。街に出るとせっかくいい天気の土曜日なのに人も少なくなんとなく活気がない様子だった。ボナペも開店休業状態。いつものようにおいしいランチをいただき、姉さんたちもいい感じにお酒が入り。場所をカフェに移動してお茶タイム。月末の旅行のプチミーティングなど。夕方には解散して、べスパでB部長宅へ。

ここでレレレと合流。水曜どうでしょうの新作を見て久々に笑ったような気がした。こうやってだらだらとすごしたのは久しぶりだったような気がした。お互いの無事を確認しあえる友達が近くにいるっていう当たり前のことに感謝。

今日も1日中余震が続いた。気象庁の発表だと1ヶ月くらい続くのでは、とのこと。もうなんとなく揺れに慣れてきている自分がいる。慣れって怖い。

 

3/13
朝はゆっくりめに起きて残り物でチャーハンブランチ。ナンプラーがなかったのが惜しかった。テレビではどの局もずっと地震についてのニュースが流れている。被災地の人たちのことを思うといたたまれない気持ちでいっぱいになるけど、1日も早く事態が終息することを、今はただ祈るしかない。

続々と遠方にいる友達からも安否確認の連絡が届く。こうやって心配してもらえるなんてありがたい。近所へ買出しに行った。天気もいい週末なのに人はいつもより少ない気がした。いつも行くスーパーはすごい人だったけど品薄だった。タイミングが悪いことにそろそろお米が切れそうなので買い足そうと思ったけど在庫なし。なに!?なんなの?どうして東京がこんな状態に・・・。南無~
 
 
 
3/14 -15
 朝起きて予想外の現実に驚いた。運休する電車の数があまりにも多かった。幸い自分のいる区域は停電もないし、ガスも水も普段どおり。電車も本数は減ったものの通勤には影響がないので、とりあえず普段どおり出勤することに。毎週月曜日の朝礼では、今日のこと、これからのことについてざっと説明があった。まだすべてが終わっていないことに改めて気づいた。
 
仕事中も余震が何度もあってなかなか集中できなかった。ちょうど今担当している案件も初めての案件で、いろいろと大変なこともあってなんとなくストレスが溜まりつつあるかも。あんまり気にしないで普段通りを心がけた。
 
楽しみにしていたJack Johnsonのライブも延期に。こんなときだから仕方がないのかな。でもJackは寄付をしてくれたみたい。その気持ちがとても嬉しい。次に会えるときを楽しみに。

今日は17時まで業務のはずが、計画停電の変更(?)で急遽16時で業務を終了して帰るようにとのこと。突然そんなこと言われてもきりが悪くてしょうがなかった。結局16:45くらいに退社。休みだったかぞと合流してアウトドアショップに行ったら、なんとアルファ米が完売。ガスバーナーなんかも売れちゃってた。みんなの危機感すごいね。私も危機感が全くないわけじゃないけど、完全に出遅れてると思った。ん?出遅れてるわけじゃないのかな。んー、もうよく分からない。

夜22時半頃、静岡で震度6の地震があったので、静岡にいる人に連絡するも、夜勤の職場で会社のロゴ入りのヘルメットをかぶって楽しそうだったのでひと安心。そうやっていつでも楽しんでしまうのっていいことだと思う。

それからすっかり忘れていたけど昨日はホワイトデー。ということで、プレゼントをもらった!いつもこうやって私の欲しいものを忘れないでこっそり用意してくれるところがすごい。よく憶えてるなぁといつも感心する。早くこれを使ってトレッキングに行きたいなぁ。どうもありがとう。
 
 
3/16
東京本社は全社員自宅待機ということになり今日は1日家でのんびり過ごした。こうしている間にも被災地の人たちは、電気も水もガスもない生活を強いられている。自分が今までなんと恵まれていたかということに気づかされる。そしてここにいるだけで何もできない。唯一の気休めは、今朝赤十字に義援金を寄付したということだけ。他にできることはないかって考えても個人レベルでは今は無駄なのか。
 
さかんに「不謹慎」という言葉が使われているようだけどどうなんだろう。エネルギーの節約のためには仕方がないことかもしれないけど、こんなときこそ元気にいつもどおりに生活することが大切なのではと思い始めた。自分も最初は怖くて外に出たくない、と思ってしまったけど、やっぱりそうじゃないんだ。深いことはよくわからないけど、日本がこのまましぼんでいくようなことにだけはなってはいけないんだと思った。
 
1日家で過ごして特に何をしたっていうわけでもないけど、のんびりできて気持ちが休まったので良かった。明日からまた普段どおりに働いて生活しよう。今できるのはそれだけだと思う。
 
それにしても連日の枝野官房長官の会見には目を見張るものがある。今までこんなに懇切丁寧に記者の質問に答えたり説明したりしてくれた官僚がいただろうか。乏しい記憶力だけど、私の記憶にはない。ツイッターでも枝野さんを労う言葉が飛び交っているよう。その様子もなんとなくほほえましく感じてきた。そんな悠長なことは言っていられないか。これも不謹慎になっちゃうのかな。。。
 
 
 
3/17
今日も朝礼。会社と社員のこういうときのコミュニケーションはとても大事だと思った。18時まで通常どおり業務を進めていく予定だったけど、突然の大規模停電予告で、17時までで急遽みんな帰らされることになり、家が遠い人は特に早く帰り始めた。私は電車の心配がないので、とりあえず仕事を片付けて17時過ぎに無事退社。帰りにちょっと近くのスーパーを覗いてみたら、急遽18時に閉店とのこと。ぎりぎりセーフで間に合ってよかった。
 
なぜか急にソースかつ丼が食べたくなったので黙々と作った。久々にがっつり食べられた。おいしいご飯が食べられることに感謝。でも、そろそろお米がやばい。こないだ近所のスーパーを廻ったけど、どこも売り切れだった。なんでこのタイミングで切れるかなーーー。お米ショック!
 

 
3/18
テレビを見ていると、現地では自衛隊やボランティア、警察、消防隊の人たちが、被災した人たちの力になろうとがんばっている。全国からも続々と支援物資が届いたりしている。なんとなく自分は傍観者のような気がしてしまう。今日もいつもどおり出勤したけど、自分の仕事は果たして誰かの役に立っているんだろうかと思ってしまった。直接的ではないけど、きっと間接的に誰かの役に立っていればそれでいいんだ、と思うようにする。そう思いながら仕事をしていたらあっと言う間に20時前に。久々にこんなに残業した。

そして今日は2週間前にやっと予約が取れたので、みんなでもつ鍋を食べに蟻月へ。久々に会う友達も居ていろいろ話せてよかった。特に今回の地震のことは、みんなが無事なことはわかっていたけど、やっぱり実際にこうやって会って一緒に食事ができる時間が過ごせてよかった。お店は意外と賑わっていて、みんな普通に金曜日の夜を楽しんでいる様子だった。それが一番。

この連休は天気もよく暖かくなるらしいので、計画停電をする予定はないらしい。被災地にもすこしずつだけど物資が届き始めて、水・電気などが復旧しつつあるらしい。1秒でも早くみんなが普通の生活に戻れるようになることが今一番やらなきゃいけないことなんだと思う。
東京での余震の回数も徐々に減ってきていて、電車も段々普段どおりの運行状況になりつつある。まだ油断をしてはいけないと思うけど少しほっとしてきた。この3連休はいろいろ遊んで楽しもうと思う。

 


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