ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

★★★ 走り梅雨か木曜日・・・

2009年05月28日 | トリプルスターの日常

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よく持っていたお天気も、今日から下り坂のようです。
朝から雨が、シトシトと降っていました。
一か月ほど滞在して身体づくりをしていた初代バロンが、家に
帰る日です。
そして、去るもの有れば来るもの有り、ドッティーが入れ替わっ
てショートステイにやって来てくれました。
バロンの出た後のケージをアストップを使って簡単に消毒し、新しいマットを敷いて
ドッティーお嬢様のベッドメイクをしました。


     
◇我が家には、ひっきりなしにWan達がやって来ては帰って行きます。
3~4日で帰るもの(犬)もいれば、数週間のもの(犬)も、そしてコンディショニング等の目的で一か月ほど滞在するもの(犬)もいて
様々です。
     
◇滞在する犬達は家庭での生活が長く続いて、多かれ少なかれ「一寸した問題」を抱えてやって来ます。
完璧なコンディションでやって来るWanには、先ずお目にかかれる事はありません、、、。
特に今からの時期(梅雨に入る前の一時期)は、目に見えない形でWan達のコンディションが落ちている事が多く、お預かりの期間
内に如何に治してあげるかが課題となります。(短期間でも可能な場合があります)
また長期(一か月から~)に滞在するWanには、その月齢や年齢に見合った育成のプログラムをたて、心身の健康度向上に努める
事となります。
     
◇一か月ほど滞在したバロンの様に、ほぼ定期的にやって来るWanは、来る度に(滞在するごとに)身体が頑健に出来あがって行
くのが良く判ります。(少しは飼い主さんにも判るようです、、、。)
長い海外での仕事から帰って来た飼い主のSさんは、少ししてから疲れを癒す為故郷の秋田へバロンを連れて帰省されます。
多分故郷(横手市)では、バロンを伴って雪代の収まった里川(渓流)に釣り等を楽しむ日々を送る事になるのでしょう。
そんな野外行動に十分耐えられる様な体力を作ったバロンは、オーナーのSさんにも判る位のマッチョな身体に仕上がっていました。
     
◇暫く前(四月末)から運動場(屋内外)では、複数の「工業用扇風機」が風の有る日以外、Wan達が其処に居る限り廻っています。
北方生まれのWan達は、「高い温度や湿度」が大の苦手です。
特に換毛はあっても、常に密生した良質な被毛を持った犬種達ほど「蒸し暑さ」を強く感じ取るようです。
此処では、Wanが地面に腹ばいになる頃が、扇風機のお出ましの良いタイミングになっています。
犬達の呼気には多量の湿気が含まれています。膝元などに犬の顔がある時など、それ(暖かな湿気)を強く感じた経験のある方も
いらっしゃると思います。(犬は身体に汗をかいて体温調節をする事が出来ない為、吐く息の中に水分を放出し体温を下げています。)
大気の湿度が高くなるにつれて、犬の呼気から出る多量の湿気が、汚れた身体(見た目では分かりづらい)に纏わりつき、常在菌達
を異常に繁殖させてしまう事があります。
結果として、外耳炎や多くの皮膚炎などを発症するに至ります。また、その様な明らかな症状を見せていなくても、体力の低下を招き
免疫力などが下る事によってあらゆる病気への引き金となっているようにも思えます。
犬達が、はあはあと吐く息の処理は、大変重要なのだと言う事がお判り戴けたでしょうか?(飛ばしてしまえば宜しいのです。)
※数年前に、「温度と湿度」に関して、犬達がどんな反応を見せるかという簡単な実験をした事があります。
4坪(8畳)余りの洋室に8頭の成犬(18ヵ月~2歳)を入れ(金属製ケージ)、耐えられる温度と湿度の関係を調べたものです。
(部屋には複数台の家庭用扇風機(30センチタイプ)を用意し、エアコンディショナーが設置されていました。)
大まかに言って、おとなしく休んでいた犬達に変化が起きるのは、温度が25度を超える頃からでした。
30度を越えると、半数の犬がパンチングを行う様になって涎の大量に流れ出る傾向があらわれました。(個体によって異なります。)
35度を超える頃には、全ての犬達が激しくパンチングをし始め、落ち着いていられなくなる傾向を示します。(ケージのトレイには涎
が多量に落ちる様になります。)
このまま放置すると、おそらく殆どの犬が「熱中症」などに短い時間でかかってしまう危険な状態に至っている事が判りました。(湿度
65%<・無風の状態)
△扇風機を強風で動かす事によって、犬達に現れる息遣いの荒さは高温側に傾く傾向が確認されました。
耐えられる温度は3~5度程上がり、33~34度を越えてからパンチングをはじめるようです。
△更にエアコンディショナーを稼働させ、湿度を20%程下げると犬達の様子は一変します。
扇風機を回し、湿度50%の時では、30度以上の室温でも平常に過ごす様子が確認されました。
35度を越える温度でも数頭がパンチングを始めたくらいでした。
同じく扇風機を回し、湿度を30%以下に落とした場合、犬達は38度前後の室温にもかろうじて平静さを保っていられました。
(限りなく湿度を落とし=簡易湿度計の計測で25%、室温が40度を超えての実験では、大多数の犬達が明らかに異常を感じ始めた
様子が見られました。)
実験の結果からも判る様に、夏の暑さにWan達が耐えるには飼育環境の空気を滞留させる事無く、「扇風機」の風を身体に当ててあ
げる
事と、湿度を出来る限り下げてあげる事が最大の効果をあらわすようです。(エアコンと扇風機の併用が良い)
温度に関しては、エアコンディショナーの設定温度を下げて行き室温が25度を下ると、身体を丸めて寝る様になり、更に温度を下げ
ると、明らかに寒さを感じている様子が見られました。(20度以下の室温で長時間休止させ続けると、高い確率で下痢になったりコン
ディションを崩す原因を作ったりしかねません。夏の風邪は治りにくく万病の元にもなりかねません。締め切った室内に愛犬を残しての
長時間の外出は、十分に気を付けても万全とはいえない事を認識しておくとよいでしょう。)
▲実験スタート時、犬達は金属ケージ内での休止状態から始めました。外気温が異常に高くなる真夏時(8月)の実験結果です。
     
◇運動場のサークルには、日よけのヨシズがかけられ、心地良い日陰の状態を作り出しています。
首を振っている扇風機の強風は、コンクリートのタタキを乾燥させ、強制的に犬達の身体から邪魔な湿気を奪っています。
生後数か月から一歳未満の仔犬達は、一日の内の数時間このサークルに入っているだけでほぼ問題無く健康に育ちます。
広い場所でむやみに走らせるなどの事は、これからの時期には特に行うべきではないと考えます。
     
◇普通のご家庭で飼われていて此処に預けられるWan達は、おしなべて「乾燥状態」が良くないようです。
綺麗にシャンプーされてやって来るWanであっても、被毛には浮いた皮脂が感じられ、汚れ易い状態になっている事があったり、
一見太ってはいない様に見えて、実は重めであったりと、、、、。
十分に乾燥した状態とは、新陳代謝が良好であってたとえ被毛が汚れていたとしてもベタツキが感じられず、サラッとした感じを保っ
ている状態を言いいます。
随分と長い期間(数か月)シャンプーなどしていなくても、耳の中(外耳)が綺麗なピンク色を保っている様な状態とでも言えますでしょ
うか?一言で言いあらわすのは難しいのですが、免疫力の強いWanの状態を指す言葉とも言えます。
室内飼育のWan達にとって、梅雨の時期や夏の期間は兎角体調を崩し易いものです。
せめて室内環境(飼育環境)だけは、犬達の為に最適な状態へと保ってあげたいものですね。


子猫 少し大きくなりました。可愛い子猫、飼ってくれる方いましたら、ご連絡下さい。お願い致します~~。


 皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
これからも、気長にのんびりと読んでいただければ幸いと存じます~。
「ラブラドール」に関して、気になる事やご相談事等がありましたらお気軽にメールして下さい。
出来る限りお役にたてればと思っています。




一息つかれましたらワンクリック宜しく御願いいたしま~す。

そしてトリプルスターのカレンダーは此方ですご見学希望の方は、ご参考に願います。 


 

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