ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

☆☆☆ 一足先の春なのか、、?

2008年02月06日 | トリプルスターの日常

裏山にて、

O君と最後のトレーニングを済ませました。

夏に膝関節内部靭帯等(前十字靭帯→部分断裂の診断)を損傷したO君が、

再度不調を訴えて来舎したのが、年明け早々の事でした。

成長期にある元気な犬の場合、折角治ったと思われてもひょんな事から再度傷めてしまう事は、
往々にしてある事です。

「飼育環境」を整えて、飼育方法などは獣医師やトレーナーのアドバイスに従う事が望まれるのですが、、、。

多くの飼い主さんは、元気になった愛犬の姿に、それらの重要な注意を忘れてしまう事があります。

愛犬のことを心から思えば、後悔するような事になって欲しくないものなのですが、、、、。

 

今日、二回目の裏山入山。 

裏山の起伏が、彼の回復に一役も二役もかってくれました。何を思い出しているのか?周りを悠然と見回すO君。

大きな怪我を負った犬の回復作業(リハビリテーション)は、それほど簡単なものではありません。

「ビッコ(注)を引いても、動ける様になれば良い。」程度の考え方では、リハビリは上手く行くものではありません。

長い時間(期間)、障害を負った犬に、肉体的精神的両面からの辛い思いをさせる事は、第一番に避けなければ
ならないことです。

早く楽にしてあげる、早く元の様に動けるようにしてあげる。

そう言った観点から、私は今まで犬達に対峙してきたと思います。


誰にも邪魔されず、自由奔放に、楽しく遊びながら、痛んだ身体は回復して行きました。

手術をした犬の場合、身体にメスが入って健全な部分の組織までもやもうえず切断しています。

骨などを切って繋げた場合、腱を縫って繋げた場合、患犬の他の部位からとってきた組織を使った治療方法な
ど等々。

メスを入れた傷は癒えても、身体は外見ほどに元に戻ってはいない事を判っていなければ、最良のリハビリテー
ションを行うべくもありません。


痛んだ関節周囲の軟組織も著しい回復を見せ、強い筋肉が付いた様子が外見からもよく判ります。

手術によらず治療を行う方法を選んだ犬の場合は、先ず飼育環境を特別なものに整える必要があります。

人間にも言える事ですが、成長期にある間(子供)は手術で治す事は出来ません。ギブスで固定し、極端に運動
を制限し、自然治癒を待つのみなのです、、、、子供にとっては、辛く不自由な期間が長いあいだ続きます。

精神的に参ってしまい、其方の部分の障害を負う子供も少なく有りません。(犬も、まったく同様です)


かなりの勾配の斜面を、重い獲物を咥えたままで、斜めに駆け降りたり、駆け上ったりと、自由自在の動きが出来るようになりました。

リハビリテーションのスタートは、先ず患犬の行動を観察する事から始まります。

飼育室は、18度~22度程度の比較的温かな室温に保つと、全ての面で良い結果が得られるようです。

マッサージなどで肉体的な痛みをとる事をはじめとして、精神的なダメージから回復させる、あなた(犬)だけの事を
いつも考えているんだよ、だから安心していいんだよ、などと言う気持ちで患犬に接する事を心掛けます。


動ける事に自信が付いて、表情も明るく楽しそうです。どんどん積極的になって、すすんで遊びを見つけています。

障害を負った犬にとって、リハビリを行う者が全幅の信頼を寄せられるリーダーである事が判ると、自ら
すすんで障害と闘おうとする様な気持ちが芽生えるようです。(治癒速度が速まる)

関節疾患や、筋肉、腱などの障害治癒に、ある種のサプリメントは効果が大いに得られるものです。
(基本的には、MSM・コラーゲン・グルコサミン・コンドロイチン・高質タンパク・亜鉛・各種ビタミンなど)

但し、それらサプリメントを摂取している犬は、良く考えられた「制限運動」などをすると言う事が必須
条件になります。


楽しかった、裏山遊びも今日でお終いです。お互い、何か感じる所がある様で、、、多少辛いものも感じてしまいます、、。

O君は、手術をせずに治癒を望む方向で障害に向き合いました。

手術によってダメージを受けた犬と異なり、リハビリの方向性はシンプルなので躊躇無く行えます。
(手術を受けた犬は、手術方法にもよりますが完全回復までに相当な時間(期間)を要します。間違ったリハビリを行う
と、跛行(びっこ)が治らなかったりする「運動障害」が残ることもあり、細心の注意が必要です。)

今回のリハビリは、好結果が得られ、他の犬達と全力で走り廻っても問題無い位にまで身体を強くする事が出来ま
した。(O君の、強い気質に負うところが大でした)

このまま一年もすれば、健全な犬と全く変らなく生活(行動)出来ますし、更に本来の頑健な大型の素晴らしい犬(ラ
ブラドール)に成長する事は間違いのないところです。

 

O君との別れは、ちょっと辛いものがありましたが、今後の幸せを祈りつつ降り始めた雪の中を走り去る車を見送り
ました。

 

注:ビッコと言う言葉は使うべきではないと考えますが、今日の文書にはあえて使わせていただきました。

 

皆さまも、今日も一日お疲れ様でした~~~~!
一息つかれたらワンクリック宜しく御願いいたしま~す。



そしてトリプルスターのカレンダーは此方ですご見学希望の方は、ご参考に願います~

 

 

 


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