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倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

長野市議会 令和5年6月定例会が閉会

2023-06-25 | 日記

◆長野市議会 令和5年6月定例会が閉会

この日(23日)、長野市議会 令和5年6月定例会が最終日を迎えました。約23億円の 令和5年度長野市一般会計補正予算を計上した議案第49号をはじめ 追加を含む議案20件・承認3件・報告15件が採決・承認に付され、可決成立しました。

 

これまでもご報告していますが、この6月議会においては(も) 青木島小学校区における放課後児童の健全な居場所の確保について が、多くの そして多様な議論となりました。

私自身も、本会議や常任委員会(福祉環境委員会)で この案件について取り上げ、長野市(市長)が 自らの計画(青木島こども未来プラン)を拙速のうちに進めてゆかないよう警鐘を鳴らし続け、それも含めて議論の末に一定の成果を導き出すことができました。

 

それは、荻原市長の「閉会のあいさつ」の中に表(あらわ)されていました。

これまでの議論を踏まえ、本会議で 私の方からも再三に亘り「新たな放課後児童の適切な環境が整うまでは 計画を拙速に進めるべきではない」と主張、それに対し 市長や所管の部局長から「決して急ぐことなく取り組んでゆきたい」旨の答弁を引き出したところですが、この日の市長閉会あいさつの中にも その文言(決して急ぐことなく)が盛り込まれていたことから、今後は それを言質(げんち)とし、改めて市と向き合う中で 現場職員の〝勇み足〟を現認する都度に「決して急ぐことなく取り組め」と釘を刺してゆきたいと思うところです。

ただ 市や社協の一部職員の中には、最初の段階で発せられた「とにかく計画を早く進めろ」を盲信(もうしん)している者も未だに居るようなので、早いとこ〝エンジンブレーキ〟がかかるよう計らってゆきたいと思うところです。

 

で…それとは別に、一連の課題を通じて〝荻原市政の新たな特徴〟が指摘されることに。

それを称すれば「市の施策の〝市長直轄ビジョンへの変遷〟」と申しましょうか。

今回の「青木島こども未来プラン」は、従来であれば 所管の「こども未来部」が筆頭となり 関係部局と連携しながら事(こと)を進めてゆくところですが、今回の「プラン」については、市長の膝元(ひざもと)にある「企画政策部」が筆頭を担い、その下に こども未来部や教育委員会が配置され 計画を進めてゆこうという体制になっていました。

ここには、政策に より市長の意向を反映させること・そのために筆頭を(実質的に)市長直轄の部局(=企画政策部)が担ったうえで、市長の意(い)を踏まえて施策展開してゆこうという思惑のようなのです。

これは、一見すると 非常に合理的に思えます。

指示系統からすると、市長が 膝元の企画政策部長に指示を出せば、当該部長は その意を体(たい)して所管の部長に(指示=意向)を伝え、結果 全体として、荻原市長の意を体しての施策が完遂される。

ところが、です。

特に 今回の「青木島こども未来プラン」については、計画自体が 現場(児童センターや小学校)の現状を度外視し、無理に無理を重ねたものになっています。

そのまま現場の全員が 当初計画を丸呑みしたまま進めれば、最終的に適切な環境を与えられるべき放課後児童にしわ寄せが及び…そんな状態でプランは実行されても、荻原市長のメンツは立っても その陰で主役であるハズの放課後児童や関係者が泣かされることになってしまうところでした。

このことは、ここのところ見え隠れする「市長直轄体制」の弊害…現場の状況を度外視して「とにかく計画ありき」で進める〝ブルドーザー体制〟のネガティブ成果の典型と申せ、この進め方については今後 警戒してゆかなければならないと思わされたところです。

 

一方、そんな中 かかる〝ブルドーザー体制〟の中にあって、市の内部で 結果イイ意味での「ハレーション(逆影響)」が散見され、そこに 私たちは光明(こうみょう)を見出すことになりました。

今回の無理な計画について、半ば強引に進めようとする 市長&市長直轄部局に対し、現場を預かる こども未来部(児童センター所管)&教育委員会(小学校所管)が、多くの関係者の 現状に即した切実な「声」を受け、それを封じ込めたり 変な風に咀嚼(そしゃく)すること無く、半ばダイレクトに市長(部局)に届けてくれているようなのです。

このことは、このプランが いかに無理で、とにかく児童にあらぬ負担をかけることになるということ(現実)を共通認識とし、このまま実際の状況に目をつぶったまま事(こと)を進めるべきではないとした 担当部局の適切な判断であり、それは即ち 子どもを含む現場の関係者と所管の部局との一致点でありました。

そして このこと(関係者と担当との一致)は これまで無かったことであり、その(一致の)成果は私たちに これからも地道に「声」を集めて行政に働きかけることの大切さ(と成果)を再認識させてくれるものでありました。

それらを踏まえて私たちは、今後も 子どもたちを巡る課題を詳(つまびら)らかにしたうえで、それ(現状)に見合った施策を展開するよう(市に)働きかけてゆくこと・そのうえで 諸施策が 真に子どもたちの笑顔につながるよう計らってゆきたいと改めて思いを強くしたところです。

 

6月議会は閉会しましたが、さまざまな課題は現存したままであります。

私自身 その厳しい現状を再認識したうえで、今後も不断の努力を重ねてまいります。

 

 

 

◆コチラは 真に子どもたちのために「毎朝の横断歩道での見守り」

子どものためと言いながら、その深層には〝大人のメンツ〟あり…そんな世知辛い政治の世界を他所(よそ)に、地域では「純度100% 子どものため」での毎朝の善行が続けられています。

私の住む地域の通学路(を渡る横断歩道)では、毎朝に亘り「見守り」が行なわれています。

 

 

 

ここの横断歩道は、数年前にできた新興住宅地から 学校へ通う百人をゆうに超える児童生徒が通る(渡る)箇所です。

道幅の都合で 片側歩行を余儀なくされているため、朝はどうしても左側通行(歩行)となっており、この横断歩道は必ず渡る地点となっています。

この日は あいにくの雨でしたが、傘をさした児童生徒が元気に学校に向かいます。

 

 

 

ここの立ち番は、近所に住むNさんとAさん。

よくあるのが、自分の子どもが通学する間に限り 当番制で代わるがわる行なうものですが、ここの横断歩道に立つお二人は 完全なるボランティアです。

自分の子や孫がいるでも無し、一途に「子どもたちの安全のため」を思って 雨の日も風の日も、横断歩道に立ち続けておられるのです。

 

 

 

ここは 域内を縦貫する生活道路にもなっていることから、通学時間帯の車両通行も少なからずあります。

 

 

 

一定の時間内に児童が大挙して渡ることから、その最中(さなか)の交通安全遵守は 日々の常設課題です。

 

 

 

お二人が見守っておられることで、横断を控えた児童の前に 全ての通行車両は一時停止してくれており、この箇所での交通事故は未然に防がれています。

横断歩道の前での一時停止は当たり前のこと(運転者の義務)なのですが、止まってくれた車両に丁寧に一礼する姿が好印象でありました。

 

 

 

将来ある子どもたちの交通安全を 毎朝の善行によって守ってくださるボランティア精神に深甚なる敬意を表すると共に、このような心根の積み上げこそが 健全な地域社会構築の礎(いしずえ)となることを再認識したところであります。

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