6日のNHKローカルニュースで「長野市が廃止の公園(正確には「遊園地」以下訂正)に代わる学童保育の校庭利用を春休みに実施することを決める」旨が報じられました。
報道は以下のとおりです。
「長野市の青木島地区にある遊園地が 近隣住民からの騒音への訴えなどをきっかけに廃止されることを受けて、遊園地に代わって近くの小学校の校庭で学童保育施設の子どもたちを遊ばせる方針を示していた市は 安全を管理するスタッフを確保したうえで春休みに実施することを決めました。
長野市の青木島遊園地は、隣接する学童保育施設の子どもたちが一斉に遊び うるさいなどと1軒の住民が訴えたことをきっかけに、利用者や管理する人もいなくなったことから来月末で廃止されます。
市は、長年 公園を利用してきた学童保育施設の子どもたちを近くの小学校の校庭で遊ばせる方針でしたが、子どもたちを引率したり 安全を見守ったりするスタッフを確保できず開始時期が決まりませんでした。
保護者などから早期の利用開始を求める声が高まるなか、市はスタッフの出勤回数を増やしたり配置を変えたりすることで3人程度を確保したうえで、まずは春休みの期間中に実施することを決めました。
一方で、平日の放課後は利用時間や迎えに来る保護者への対応などについて検討が必要なため、開始時期は決まっていないということです。
市は新たな対応について市長も出席する今月11日の住民説明会で明らかにする方針です。」とのことです。
この報道については、いくつかの疑問点があります。
まず「遊園地の代わりに校庭を利用する」との件(くだり)は、今(6日時点)で決まったことではなく、既に12月(正確には12月議会)の段階で説明されている内容なのです。
それは あくまで「万が一 遊園地が使われなくなったとしたら」の前提つきで校庭を利用することを想定した説明であり、この報道のように いかにも校庭を使うことが決まったような表現は事実と異なるものであります。
さらに「利用者や管理する人もいなくなったことから来月末で(遊園地が)廃止されます」の件(くだり)については、利用者はいなくなったのでは無く「利用させないでいる」のが事実・さらに「管理する人」については「愛護会」が現存しています、もっと言えば 遊園地の廃止は決まったわけでも何でもなく、事実誤認も甚だしいところです。
さらに「市はスタッフの出勤回数を増やしたり配置を変えたりすることで3人程度を確保したうえで、まずは春休みの期間中に実施することを決めました。」との件(くだり)…スタッフ増員は、議会(委員会)の際には 確か「困難」との答弁でしたが、急に増員の目処がついたのでしょうか?議会には何の報告もありませんが。
また、春休みから実施というのなら 既に人員配置が進んでいなければならないハズですが、この人手不足の中 どのようにやり繰りするのでしょう。また 新規採用というなら、それこそ〝廃止ありき〟が塀の向こうで着々と進んでいることになります。
(そもそも、タイトルが「公園」となっていますが、案件は「遊園地」です。ここら辺りかからも「天下のNHKが何と不正確な報道をしたものよ…」と思わざるを得ませんでしたが)
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関係者は、なぜ このタイミングで、こんな不正確な情報を流した(流すことになった)のでしょうか。
さきには、11日に市長自らが「現地に足を運び みなさんの声を聞きたい。」と言ったばかりです。
それ(市長の意向)は、限りなくニュートラルであったハズです。
そこに、この偏重報道です。
この顛末に 私は、意図的な事前リーク(漏えい)の作為を禁じ得ません。
事前情報なく昨日の報道を見た人は 第一印象で「もう遊園地は廃止で、学校で児童を遊ばせることに決まったんだ…」と鵜呑みにしてしまうかもしれません。
そんな〝刷り込み〟を狙って 11日前に敢えての形で報道させたとすれば、長野市行政は情報操作をしてまで事業を進めようとしていることになり、それは残念に他ならないところであります。
そもそも、あの遊園地に関しては 児童センターの児童の対応をすれば全て解決というワケにはゆかないハズです。
隣接の保育園の園児は、一般道を通って 危険を冒しながら遠くの場所へのお散歩を余儀なくされています。その安全リスクをどう考えるのか。
事ほど左様に 市の対応は「場当たり」に尽きない感、このまま推移すれば 市民の行政不信は増幅するばかり、いずれ収拾がつかなくなることが懸念されてなりません。
こんな〝やらせ報道〟というようなやり方は止(や)めて、市民に真摯に向き合うべき。
2月11日がスタート、いわば新雪の上に初めてシュプールを描く日のハズです。
それを、スタート前にゲレンデをいじくり回すようなフライングは、厳に慎むべきでありましょう。