JR長野駅前における重大事件について、けさ(26日)早く「犯人逮捕!」の速報が伝えられました。
報道によると、市内の西尾張部に住む男が 先ずは女性に怪我を負わせた殺人未遂容疑で通常逮捕されたとのことであります。
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「犯人逮捕!」の報を耳にし、私は強い安堵のあまり「ヨシッ!」と声を上げてしまいました。
(私だけでなく)それほどに、ここまで(多くの人が)何ともいえない不安感に苛(さいな)まれ続けていたのですから。
で…実は私、今朝の逮捕劇について〝予兆〟みたいなものを感じていました。
と いうのも、事件直後から それは多くのパトカーが長野市内を巡回しており、クルマで走行中には数分おきに(パトカーと)すれ違うほどだったのに、それが 昨日(25日)には、パタっと(パトカーの)姿を見かけなくなったのです。
「これは…」と私。
「もしかしたら捜査陣は 、逃走経路の分析や市民情報などから 犯人のヤサ(居所)等の確たる情報を掴んだんじゃないか。だから もう警邏(けいら)の必要が無くなり、パトカー巡回を打ち切ったんじゃないか」と思ったところでありました。
その旨をで知人に伝えると「一分でも早い解決を願う」との返事が返ってきました。
長野市民のみならず 多くの人々を不安に陥れた重大事件は、警察の威信を賭けた捜査により 数日の間をもって犯人逮捕の大きな節目を迎えることになりました。
この間 例えば長野市教育委員会は、不安を感じる児童生徒(各家庭)においては登校を強制せず、もし学校に行かなくても欠席扱いにはしないという寛大な措置を取りました。
また 子供の登下校時には親御さんのみならず多くの関係者(大人)の見守りや送迎が行なわれ、事件によって 子ども達の社会環境が損なわれることの無いよう最大限の配慮がなされたところです。
また例えば 周辺の店舗においては、臨時休業や営業時間を短縮するなど、事件の影響を配慮しての措置を講じてこられました。
しかし これら臨機応変な対応は〝犯人が早期に確保されること〟が大前提でありました。
「無理して学校に来なくてイイよ」も、やはり数日間なら出来る措置。これが もし事件が長期化したとすれば、また別の対応を検討しなけれなならないところでした。
他方、今回の事件の中で 犯人と覚しき人物が2度に亘って駅前交番の前を通り過ぎていたにも拘わらず初動の逮捕ができなかったことにも批判の声が挙げられ始めており、警察そのものに対する風当たりも強くなってきたことも側聞されていました。
それら さまざまな社会状況を斟酌したうえ、犯人の早期逮捕は 警察当局に課せられた重い命題となりましたが、捜査陣は 各所(ときに通行車両)の防犯カメラ(Dレコーダー)の解析や市民情報の集積を早期にかつ着実に積み上げ、それらをもって 今朝の大成果(犯人逮捕)につなげたのでありました。
ただ…犯人(容疑者)は逮捕されましたが、尊い生命を奪われてしまった被害者の方が戻(もど)ってくることはありません。取り返しはつかないのです。
なぜ、なぜ こんな馬鹿なことをしでかしたのか。動機をどうしても聞きたいところであり、それについては 今後の取り調べ→公判の内容を注視するばかりであります。
・・・・・。
昨今、頻繁に聞かれる事件。それも 非常に短絡的な中で、他人(ひと)の生命財産を簡単に奪おうとする愚行が余りに多いことを嘆かわしく思う者の一人です。
このことについて私は、ここのところの社会構造そのものに根本的な問題があるのではないかと思わされています。
格差の伸張による社会不満の高まり・個別化に伴う社会での孤立化・高齢者など社会的弱者を標的にするような道徳感の欠如・闇バイトなどに安易に応じてしまう思慮の不足 等々、人として歩むべき道を簡単に踏み外してしまう者が遍在するに至っています。
私は、そこに「教育」など 根本的な問題に目を向け 改めてゆく意識を持つ必要があると強く認識し、それを抜本的に解決(改善)するには「政治の力」こそが必要であると思っています。
しかし残念ながら、現下の政治 とりわけ国家の根幹を成す国会(議員)の現状はどうでしょうか。
本来であれば 永田町の政治家こそが、現下の異常ともいえる社会状況を憂い、そこに地に足を着けたうえで対峙し 人格形成の根幹を成す教育問題や格差社会などについて粛々と議論すべきなのに、やっている(言っている)ことは、今の石破総理をして「犯罪抑止のための防犯体制の強化に臨みます!」などと、実に表面的な面にだけしか目が行き届いていない有様(ありさま)。
こんな態勢では、根本的な問題解決にはほど遠いとしか言えないのは残念に尽きません。
(私自身は、さきの12月議会(本会議)で〝闇バイト〟に関する問題提起(教育問題)について質問を行ない、市政の場で一石を投じました)
今回の重大事件には、いち地方都市でも(重大犯罪が)起こり得るという現実を思い知らされると同時に、今や全国に悪しけく波及してしまった〝安易に犯罪に走る者が遍在する社会構造〟の打破に向け「根本的な問題」を議論すべきことを再認識したところであります。
なお、長野市(保健所)においては 今後も暫(しばら)くの間「事件に関する心の相談窓口」を延長し、市民みなさんの心の機微に触れつつ でき得る限りの支援を行なってゆくとのこと。
相談窓口の電話番号は →026-226-9965 です。
保健所の業務時間内(月~金の8:30~17:15)で受け付けています。
必要に応じてご利用いただければと存ずるところであります。