5/15 Wed.
この日、政府主催の「未来投資会議(議長・安倍晋三首相)」が行なわれ「高齢者の就業拡大に向けた方針」が示されたことが報じられました。
70歳までの雇用確保のため、企業に対して継続雇用や起業支援などの選択肢を提示。努力義務として実施を求めます。
政府は来年の通常国会に高年齢者雇用安定法の改正案を提出し、成立を目指すとのことです。
65歳までの雇用確保に向けては既に、定年の廃止や延長、継続雇用のいずれかを企業に義務付けています。
一方 70歳では、自社による雇用に加え、他社への再就職やフリーランス契約への資金提供など、高齢者の特性や健康状態に応じた選択肢を用意しており、年を重ねても元気で就業できる環境づくりが緒に就いています。
会議の議長を務めた安倍首相は「元気で意欲がある高齢者の方々に、経験や知恵を社会で発揮していただく」と強調し、さらに「高齢者を含めた全ての世代の方が能力を生かし、幅広く活躍できる社会をつくることが重要だ」と述べたとのことでした。
わが国の平均年齢が 過去最高を更新、男性は「81・09歳」、女性は「87・26歳」となり、日本人は どんどん長生きの傾向になっています。
今や「65歳以上は高齢者」という厚労省の定義自体 見直すべき時期にきているのではないかと言われるほどで、そんな中、社会の就労システムを改正しようというのも必然の流れでしょう。
私の周辺でも、65歳越えは無論のこと、70歳越え、イヤ80歳を越えてもなお「現役」として社会参加されている方が多くおられ、そんな意欲ある方々に「活躍の場」を提供することは、社会全体の「元気」にもつながると思います。
何より、先輩諸氏の方々には、それまでの人生で培ってこられた「経験値」があります。
「おじいちゃん・おばあちゃんの知恵袋」と言われるように、それぞれの人生行路で身に付いた多様な知識や技術は何にも代え難くあり、どうかお元気のうちに その「無形の財産」を発揚していただき、願わくは 次世代の者立たちに「スキル」を伝授してくだされば、と期待するところです。
一方で、高齢者が起因する事故が多発しているのもまた現実です。
「いつまでも現役」が奨励される社会の中で、身体能力の衰えや、認知症などの高齢者特有の疾患による 交通事故などの事案が散見されていることは由々しきことと申せます。
いずれにしても私たちは、人口動態そのものが大きく変わってきていることを改めて自覚し、その現状に合った社会システムを再構築することを、まさに現実問題として捉え、具体的に取り組むことが求められていることを、やはり自覚すべきです。
前述のとおり「65歳は高齢者」などど定義づけていることそのものが、社会の流れに追いついていない、と思うのは 私だけではないハズです。
☆ 川中島の「木曽路」
地区内をご挨拶に伺ううち、町内のあるお宅に、両親の故郷の「風景」があり、感心させられました。
ご自宅の敷地内、玄関までの導線に「中山道・木曽路」が再現されているのです。
伺えば、ご主人は 永年建築関係の仕事に就かれ、その「腕」を活かして余暇のうちに「木曽路」を設(しつら)えたとのことでした
屋根が立派にせり出す燈籠は「書状受箱」つまりポストです。
かなり本格的な造作となっていました。
私も幼少を過ごした木曽路の風景を、まさか川中島町での目にすることができるとは (@ @)
これもまた「経験値」の為せる技、といったところですネ。