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倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

沖縄戦「慰霊の日」恒久平和を願う

2022-06-24 | 日記

6月23日は、さきの第二次世界大戦末期に沖縄で繰り広げられた「沖縄戦」の戦没者を悼む「慰霊の日」となっています。

77年前のあの日、激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園で「沖縄全戦没者追悼式」が挙行され、図らずも散華せられたご英霊に哀悼の意が表せられました。

 

 

 

当時の記録や報道、また関係者の方々の証言などによると「沖縄戦」は苛烈を極めるものであったことが伝えられています。

開戦当初こそ〝快進撃〟を重ねた日本軍でしたが、戦争が続くにつれ そもそもの資源不足から武器や燃料の調達が困難に陥ることとなりました、しかしその一方で 日本軍(大本営)は、その現実を受け入れることなく「神風」などと根拠なき精神論を掲げたうえで無理な進軍を続け、結果として南洋諸島で敗走・玉砕の連鎖となり、その結果 最終局面としての「沖縄戦」を迎えることとなってしまいました。

 

で…かかる「沖縄戦」、その戦いの目的は「勝利」ではなく「時間稼ぎ」であったことが併せ報じられており、私たちは虚しき思いを新たにいたすところです。

日本軍が各地で敗走する中、ときの大本営は日本軍の敗(ま)けを半ば覚悟していましたが にも関わらず(大本営は)「一億総玉砕」を掲げ、そのために南の要衝である沖縄島での戦いを「出血消耗」と銘打ち、現地にいる兵士のみならず 島民さえも米軍に対する〝人間の盾〟として動員し、その生命(いのち)に代えて本土上陸を長引かせようとしたのです。

まさに ときの政治家どもの面子(メンツ)だけのために多くの生命(いのち)が犠牲にされた、愚策の極みといえる 日本の黒歴史の象徴となった出来事でありました。

 

当時 沖縄戦に臨むアメリカ軍戦闘部隊の兵力は、陸軍や海兵隊ならびに周辺海域の支援部隊を合わせて 約55万人。太平洋戦争で最大規模の上陸作戦と位置づけての臨戦体制でした。

 

 

 

で、対する日本軍の兵力は 陸軍を中心に約10万人。しかも、このうち2万人余りは「防衛隊」や「学徒隊」などと呼ばれる臨時の補充要員でした。

これらは「根こそぎ動員」ともいわれ、正規の兵力不足を補うために 沖縄の一般住民や学生の現役世代の人を兵士や軍属として否応なしに動員したものでした。

これら兵力の圧倒的な差や、武器弾薬や燃料などの物資力の違いは歴然。

米軍の大部隊は、3月26日慶良間列島に上陸した後 沖縄各地で激しい戦いを仕掛け、最終的に6月過ぎの某日に 組織的戦闘を終結させたとしています。

この間の戦闘で亡くなった日本兵及び一般住民の方々は約20万人にも及びましたが、前掲のとおり「出血消耗」であったこの戦いは、いわば 犬死に ともいえる虚しいものとなったのでした。

 

 

 

この「沖縄戦」については 辛うじて生き残った方々が「語り部」として、思い返すのも辛い出来事ながら 後世の者に戦争の史実を伝承させるべく重い口を開いてくださっており、私たちは その実体験を耳にする度に、戦争の悲惨さと無意味さを再認識するところです。

 

 

 

 

こんな体験は、世界のどこの誰にも味わってもらいたくない。

かかる沖縄戦をはじめ、図らずも戦争に関わった人たちは 一様に同じ思いを持っておられることと存じ、戦争を知らない世代である私たちもまた 体験者のお話しやさまざまな情報に触れるにつけ、苛烈な史実の〝二の舞〟が為(な)されることは許してはならないと強く認識するところです。

 

しかし現実には、現下 ウクライナへのロシア軍事侵攻により〝新たな戦争〟が勃発しており、日々のニュースに心を痛める者の一人です。

 

 

 

多くの犠牲をもって 痛烈な戦争反対の意を共有した私たちにとって、多難を極めるウクライナ情勢は残念極まりないところであります。

せめて、罪もなき一般住民の生命財産は守られるべきと思う中にありながら、ロシア軍の無差別ともいえる攻撃には強い反発を覚えるところです。

 

そのうえで、この状況を踏まえた中で「日本も軍備増強を」との 一時の勢いに乗ったかの防衛議論が沸き起こっていることに 強い強い懸念を覚えるものです。

「専守防衛」の基本論を逸脱し「先制攻撃」の いわば戦争行為に手を染めた瞬間、われわれ日本人は さきの沖縄戦の悪夢を再び味わうことになるのです。

で、万々が一 そのような状況に(日本が)陥ったとするならば、真っ先に狩り出されるのは 他でもない、20代30代はじめ 若き現役世代の方々であることは自明…そのことを自らに投げかけたうえで 物事を考えてほしいと切に思うところであります。

 

沖縄全戦没者追悼式」に際し、私たちは このことを再認識し、そんなことには断じてならないよう 強い自制心と平和への思いを共有すべきであることは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆長野市コロナ報告

6月23日(木)、長野市内で新たなコロナ陽性感染者の発生が報告されています。

 

6/23(木) 長野市におけるコロナ感染症の発生(8人/市18049~18056例)について

                            [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/750335.pdf

 

 

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