優勝して監督交代のややこしさ。

ファイターズの佐藤義則投手コーチ、淡口憲治打撃コーチが一昨日解任通告を受けたようだが、当然ナインの間には動揺が広がると思う。２年連続リーグ優勝に輝きながら、投打のコーチが退団に追い込まれる異例の事態だもんな。ダルビッシュはエースに育ててくれた恩師の突然の退団だけに「ヒルマン監督が辞めるのもショックだったけど、それよりショックかも」と戸惑いの表情だったようだ。佐藤コーチの指導で飛躍的に成長。球界を代表するエースに成長したとあって「寂しいし、いなくなるとは思わなかった。２年続けて結果も出したのに…なんで」と球団の判断には首をひねるばかりだ。ヒルマン監督のロイヤルズとの契約発表の時期とか梨田監督の発表時期がたいへん微妙な日本シリーズの前、何となく次期を間違えたと言うしかない。
主砲の稲葉も「球団に対しておかしいなという思いはある」として「投手を中心に守りきって勝ってきたのに、なぜ佐藤コーチが解任なのか」と思うのも無理はないと思う。「打線もみんなでつないできたのに淡口コーチが…」球団への不信感を口にするのももっともだ。今回の“誠意なき解任劇”には投打の柱だけでなく、ナインの誰もが首をかしげる。梨田新監督を迎えて新たなスタートを切るはずが、球団の不誠実ともいえる対応が招いたお家騒動。激震はしばらく収まりそうもない。何れにしても、ここは梨田が出て行って説明しなさいというか、コーチに説明する責任はある。そうでないと、監督が交代しそうなチームは優勝したくない気分になりそうだ。