市場で取引されているのは幻想であり、尺度として株価が用いられている。
虚構は様々な要因によって値付けされる。例えば、簿価や未来へ期待、直近チャートの動き、ボーナスの使い道、等。これらの要因を踏まえ、取引参加者及び準ずる人々の投下可能資本と幻想強度を加重平均した上で価格が決まる。
これらの要因の中で、一番“寿命が長い”のが簿価とか産業市場に裏打ちされた直近の競争力(利益)なのだろう。と思う。何故なら、これらは他の妄想と違い、移ろいにくく、忘れ難く、もっとも現実に近く、整然と常に値付けのさいに参考とされるから。
これは、「馬鹿騒ぎして遊び散らかした宴会の後に“支払”が待っている」のに似ている。逃れられない現実、みたいなもの。ただ常に人々は宴会の中におり、支払は延々と遅延する。会社が潰れるまで。
勿論、その時々により価格が決定される要因は様々だろう。しかし、投資期間が長期になればなるほど、財務以外の虚構は消え失せ、お互い打ち消し合い、現実問題として…平均値として、財務ベースで価格が決定される。しかしその財務も刻々と変化する。この変化を見逃すと痛い目にあう。
例えば、成長期待がモリモリの高PBR企業が、突如その成長を失った時、株主にとってこの企業は半ば倒産したも同然。簿価と高PBRの穴埋めを誰かが遣らなければならい。市場がそれを要請する。買手不在と言う手段を使って。
高PBR銘柄への投資は基本的にババ抜きだろう。短期で時価総額水準まで利益を積み増せる企業は早々いない。さらに高成長を支えてきた高収益性も、成長性程ではないが陳腐化して利益率も劣化する。するとキャッチアップにかかる年数はどんどん増える。どんどん泥沼にはまる。
高PBR銘柄に投資している投資家をクリスマスを楽しみに待つ坊やだとしよう。
坊や:「サンタさんは絶対いる!プレゼント(長期間に渡る成長率)を貰うんだ!」と意気揚々。
坊や:「でかいプレゼントはでかい靴下に入れるのが当然!」と数万もするシルクの巨大靴下(高PBR)を用意。
そして坊やがワクワクしながら床に入る
…数年後…
気がつくとそこはシベリアの大地。サンタさんは実はソ連兵(黒いミスターマーケット)で坊やは何故か抑留されている。理由を聞くと、ソ連兵がこう言う「本来価値の無い物を価値があると見せ数倍で売買していたが、実際は価値が無かった。そこで差額の支払い命令が市場から出された。差額を支払うか、身体で返すかどちらかにしろとのお達しが出たのだと」と。
罰金は取引金額-原価(簿価)。これを払うか、この罰金相当額を年間利益で埋め合せされるまで働かされるかどちらかだと言う。で、ぼうやがしぶしぶ後者を選ぶ事にした。
坊や:「くっそーそんな馬鹿な!プレゼントはまやかしだったなんて!でも大丈夫、パパの収入(=利益)で何とか短期間で脱出するんだ(年数=PER倍率)!」
…数年後…
パパは市場の波にもみくちゃにされ、降格。収入は半分にダウン。抑留期間は再延長。
坊やはこの後も地道に働き続け、十数年後に解放されましたとさ。 的な?
事実、高PBR&並ROE企業(低成長率)は屍累々。検索結果は5年前PBR6倍以上、ROE15%以下の企業。チャートを見れば御覧の通り。戦車に竹槍で特攻したかの如く、酷い惨敗率。
3787 テクノマセマティカル
2326 デジタルアーツ
8738 ひまわりホールディングス
3777 TLホールディングス
3796 いい生活
2454 オールアバウト
3782 ディー・ディー・エス
3722 日本ベリサイン
3031 ラクーン
3394 ネットワークバリューコンポネンツ
3749 SBIベリトランス
4281 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム
2477 比較.com
4779 ソフトブレーン
8997 日本パーキング
8783 グラウンド・ファイナンシャル・アドバイザリー
2752 フジオフードシステム
3783 ナノ・メディア
6343 フリージア・マクロス
4833 ぱど
3798 ウルシステムズ
2453 ジャパンベストレスキューシステム
2468 フュートレック
2355 SBIネットシステムズ
2437 シンワアートオークション
6659 メディアグローバルリンクス
2428 ウェルネット
3769 GMOペイメントゲートウェイ
8423 フィデック
3744 サイオステクノロジー
7638 シーマ
4304 Eストアー
3319 ゴルフダイジェスト・オンライン
3814 アルファクス・フード・システム
6769 ザインエレクトロニクス
3754 エキサイト
2315 SJI
4237 フジプレアム
2466 PGMホールディングス
2352 エイジア
3753 フライトシステムコンサルティング
1401 エムビーエス
2412 ベネフィット・ワン
2738 バルス
2444 セレブリックス
4722 フューチャーアーキテクト
2467 バルクホールディングス
6727 ワコム
8945 日本社宅サービス
3776 ブロードバンドタワー
6662 ユビテック
3770 ザッパラス
3027 レデイ薬局
2464 ビジネス・ブレークスルー
4848 フルキャストホールディングス
2426 ピーアンドピー
2306 ビック東海
4666 パーク24
7847 グラファイトデザイン
2378 ルネサンス
4361 川口化学工業
1712 ダイセキ環境ソリューション
7729 東京精密
3393 スターティア
┐('~`;)┌
虚構は様々な要因によって値付けされる。例えば、簿価や未来へ期待、直近チャートの動き、ボーナスの使い道、等。これらの要因を踏まえ、取引参加者及び準ずる人々の投下可能資本と幻想強度を加重平均した上で価格が決まる。
これらの要因の中で、一番“寿命が長い”のが簿価とか産業市場に裏打ちされた直近の競争力(利益)なのだろう。と思う。何故なら、これらは他の妄想と違い、移ろいにくく、忘れ難く、もっとも現実に近く、整然と常に値付けのさいに参考とされるから。
これは、「馬鹿騒ぎして遊び散らかした宴会の後に“支払”が待っている」のに似ている。逃れられない現実、みたいなもの。ただ常に人々は宴会の中におり、支払は延々と遅延する。会社が潰れるまで。
勿論、その時々により価格が決定される要因は様々だろう。しかし、投資期間が長期になればなるほど、財務以外の虚構は消え失せ、お互い打ち消し合い、現実問題として…平均値として、財務ベースで価格が決定される。しかしその財務も刻々と変化する。この変化を見逃すと痛い目にあう。
例えば、成長期待がモリモリの高PBR企業が、突如その成長を失った時、株主にとってこの企業は半ば倒産したも同然。簿価と高PBRの穴埋めを誰かが遣らなければならい。市場がそれを要請する。買手不在と言う手段を使って。
高PBR銘柄への投資は基本的にババ抜きだろう。短期で時価総額水準まで利益を積み増せる企業は早々いない。さらに高成長を支えてきた高収益性も、成長性程ではないが陳腐化して利益率も劣化する。するとキャッチアップにかかる年数はどんどん増える。どんどん泥沼にはまる。
高PBR銘柄に投資している投資家をクリスマスを楽しみに待つ坊やだとしよう。
坊や:「サンタさんは絶対いる!プレゼント(長期間に渡る成長率)を貰うんだ!」と意気揚々。
坊や:「でかいプレゼントはでかい靴下に入れるのが当然!」と数万もするシルクの巨大靴下(高PBR)を用意。
そして坊やがワクワクしながら床に入る
…数年後…
気がつくとそこはシベリアの大地。サンタさんは実はソ連兵(黒いミスターマーケット)で坊やは何故か抑留されている。理由を聞くと、ソ連兵がこう言う「本来価値の無い物を価値があると見せ数倍で売買していたが、実際は価値が無かった。そこで差額の支払い命令が市場から出された。差額を支払うか、身体で返すかどちらかにしろとのお達しが出たのだと」と。
罰金は取引金額-原価(簿価)。これを払うか、この罰金相当額を年間利益で埋め合せされるまで働かされるかどちらかだと言う。で、ぼうやがしぶしぶ後者を選ぶ事にした。
坊や:「くっそーそんな馬鹿な!プレゼントはまやかしだったなんて!でも大丈夫、パパの収入(=利益)で何とか短期間で脱出するんだ(年数=PER倍率)!」
…数年後…
パパは市場の波にもみくちゃにされ、降格。収入は半分にダウン。抑留期間は再延長。
坊やはこの後も地道に働き続け、十数年後に解放されましたとさ。 的な?
事実、高PBR&並ROE企業(低成長率)は屍累々。検索結果は5年前PBR6倍以上、ROE15%以下の企業。チャートを見れば御覧の通り。戦車に竹槍で特攻したかの如く、酷い惨敗率。
3787 テクノマセマティカル
2326 デジタルアーツ
8738 ひまわりホールディングス
3777 TLホールディングス
3796 いい生活
2454 オールアバウト
3782 ディー・ディー・エス
3722 日本ベリサイン
3031 ラクーン
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4281 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム
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2444 セレブリックス
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2306 ビック東海
4666 パーク24
7847 グラファイトデザイン
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4361 川口化学工業
1712 ダイセキ環境ソリューション
7729 東京精密
3393 スターティア
┐('~`;)┌
日本企業は現金ばっかり貯めこんで資産効率が悪いとか
ROEが低いとか馬鹿なアメリカ人は散々叩いてたけど、リーマンショックの時みたいに借金とりが押し掛けて来るときは、cash is king で助けてください―って泣きが入るんだよね。
本当に優秀な経営者ならあそこで株や資産を買いまくって有望な市場にうってでるんだろうけど、なかなかそこまで出来る人はいないよね。
シンガポールの高官がリーマンショック発生直後に「うちは買いまくりますよ!」と言っていました。凄い国だなぁと言う印象に残っています。
日本株はやっぱり資産効率はちょっと悪いと思いますねぇ…でも、株主に還元した所で、金が回って経済が良くなるのかと言えば、ちょっと微妙な気がします。
後、米国並みの低自己資本比率はやっぱり怖いですね。asさんがおっしゃられる通り、景気下降時にすこぶる弱いのではないかと思います。特に規模も小さい耐久財メーカとか。。実際の所は調べてみないと分かりませんけど…。