kyon's日誌

つれづれに・・・

ワイルドスワン

2002年10月18日 | 日記
もう9年前に読んだ本の題名である。。

(毛沢東時代の)中国文化大革命時代に14歳で紅衛兵を経験し、紆余曲折の波乱万丈の末、中華人民国の留学生としてイギリスへ留学。
博士号を取得し、イギリス人と結婚して現在もイギリス在住のユン・チアンさんが書かれた本である。

かなり話題になった本であるから、ご存知の方も多いだろうと思う。

題名に惹かれて、上巻だけ買って、夕方煮物なんぞをしながら読み始めた。。ところが読む程にどうしても下巻が読みたくなって、夜9時過ぎに本屋に走った。結局、夢中になって夜中まで本を読んだっけ。。翌日はボロボロの自分だったけど(笑)・・・(*^^*ゞ

著者が紅衛兵や、弾圧の中で死に物狂いの生活に追われていた頃、同じ時代に、その時間に、私は高校生活を満喫していた・・・その落差がとてもショックであった。。

知られざる文化大革命時代の真っ只中で生きていた同じ世代の苦悩や選択、決断・・・どれをとっても、私の安穏とした生活とは比べようも無い。
そして、いかなる悲惨な状況にあっても、人は案外、自分を見捨てられないのかもしれないな・・・ということ、
そういう悲惨で惨めで弱い自分を支えていたのは、限られた僅かな希望だったのかもしれない・・・など・・・
思えば、自分はなんと恵まれた国に生きているのだろうかと、
あらためて自国、日本や自分や人の人生を少し考えたりした本であった。。。


近頃のTVや新聞、あらゆる報道が北朝鮮からの一時帰国の方達の話題で、見るたびに、心が痛む。。。涙が出る。。。
コメント
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