緊急事態宣言からstay home 生活が続いています
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
私自身は買い物と散歩の30分-1時間以外はがっつりstay home
人と会う割合ばっちり80%減
さすがに運動不足にならないように、きちんとラジオ体操や柔軟体操、せっかくなのでこのお休み中に体を柔らかくしようと・・・
「どんなに体がかたい人でもベターっと開脚できるようになるすごい方法」
のストレッチをチョコっとお試し中
この1か月で少しでも体が柔らかくなるとよいのですが・・・・
さてさて、せっかくの貴重なお休みなので、着付け技術について少しまとめてみることに
大して参考になるほどのものではありませんが、少しでも自装や他装の参考になればと思ってます
本当はYouTubeみたいな動画のほうがわかりやすいかもしれませんが、そこまでの撮影技術やSNSスキルはないもので・・・
第1回目は基本中の基本「体の補正編」です


この2枚の写真、着付けの違いがわかりますか?
左側の着付けは時々お見かけしますね
どこかが大きく間違っている訳ではありませんが、なんだかスッキリしていない気がしませんか?
原因は・・・


「シワ・たるみ」


決してお顔の話ではありませんが・・・
以前、通っていた着付けの大先生がよくおっしゃっていた言葉が
「シワは顔だけにしなさいっっ

」
着物についても、お顔と同じようにシワとたるみは大敵です
このボディちゃんは、わりと着せやすいので、シワシワに着付けるのが難しかったのですが・・・
シワ・たるみの無い右側の仕上げのほうが、すっきり美しく見えますね
さて、着付けのシワやたるみはなぜ起こるのか?
もちろん、着付け中の技術の未熟さからくる部分もありますが、大きな原因は
「補正」と「引き」
人の体は凹凸があり、その凹凸にそのまま着物を乗せると当然へこみ、その部分にシワができてしまうんです
その為にとても重要になってくるのが
「体の補正」
使用するのは温泉や年始挨拶等でいただくような細長いフェイスタオルが最適。
そして、医療用などでも売っているカットされていない、大きなコットンやガーゼ。
これらは着付け師さん達の必須アイテムにですね

タオルを体に巻いたり、コットンを使いやすい大きさにカットして体にペタペタ貼って、体の凹凸をなくすことが補正です
ところが、人の体つきは千差万別
同じ補正の仕方では、余計な部分が厚くなったり、足りなかったりと綺麗に凹凸をなくすことができません
その人の体にあった補正をしてあげる事が、とても大事な作業になります
実は、着付けの中で一番難しいのが補正かもしれません。
そして、着付け教室や着付け師さんによって、補正の方法も様々で「補正の正解」というものはありません
ベーシックな補正はあるので、それを活かして、自分の感覚でプラスマイナスしていく必要があるんですね。
まず最初に行うのが、腰回りの補正です
女性はどうしてもウエストがくびれています
くびれたまま何も補正しないで着せると、仕上がりが「X」になってしまって違和感がでてしまいます。
着付けで目指すのは「I」、いわゆるくびれの無い「ずん胴」が〇。
そして、もう1つ補正で埋めたいのが
腰からお尻にかけての凹み
お尻の上の部分が大きく凹んでいると、そこにたるみがでてしまうので、補正で埋める必要があります
凹みの大きさは、人によって異なるので、タオルの枚数や形、重ね方を組み合わせて、ウエストからお尻の出ている所が平らになるように調整しなければなりません。

凹みの大きさは人によって異なるので、タオルを追加して乗せたり、コットンをプラスしたりして厚みを出します。
下の補正は超凹みのある腰の場合ですので、ここまで盛る事はそれほど多くはありません。
ただ、若いお嬢様達はかなりスリムですので、がっつり補正しなければいけないケースはありますね
補正をした時点で凹んでいたら、着付け後時間が経過すると間違いなくシワやたるみが出てきますので、補正は少なすぎない事が大事です
1点気をつけたいのが、お尻の補正の長さです
成人式の振袖撮影のように見た目の美しさ重視で短時間の場合は、とにかく補正で綺麗に仕上げる事が一番
一方で結婚式や七五三などトイレに頻繁に行くようなケースでは、縦長の補正は裾をまくり上げたり下ろしたりした時に付けたタオルやコットンが外れてしまったり、落ちたりしてしまう心配があります
それは困ってしまいますので、お尻の膨らみにかからない位の長さでとどめて、しっかり紐で抑えておく事が大切です

次に大事な部分がお胸部分になります
お着物は「鳩胸」体形が良いといわれていますが、まさにそれは正解
鎖骨周辺に凹みが少なく、全体に厚みがある方はとてもキレイな仕上がりになります
「鳩胸」を目指すべく、タオルとコットンを使用して
滑らかで美しいお胸作り
を目指します
出っ張りも大敵なので、お胸の大きい方はガーゼでぐるぐる巻いてお胸をつぶさせていただくこともあります。
昔の人がお胸に「さらし」を巻いていたのもの納得です。
よくお見掛けするベーシックなお胸の補正(わかりやすく緑色のタオルを使用してます
)

とても細身の方には有効です
ただ、タオルは厚みが調整しにくいので、余計な部分が厚くなってしまったり、逆に足りない部分もあるので、よほと華奢なお客様でなければこのタオル補正は私自身ははあまり使用しません。
日頃、メインに使用しているのはコットンになります。
コットンは肌なじみが良いのと、割くことで厚みの微妙な調整が可能となります
ただ、糸くずが舞うので、アレルギー性鼻炎のお客様には時々くしゃみをさせてしましいますが・・・

この補正はお胸周りがマックスに細い方用なので、コットンモリモリになっています
実際には、それぞれの体の凹凸に合わせて、乗せる部位を選択しながらコットンをのせています。
人によって凹凸が違うので「正解」がないのが難しい所ですが、ここは経験の積み重ねしかないかもしれませんね。
意外と有効なのが「青」の部分の小さな補正
ここが足りないと肩の真ん中にシワが出やすいので、プラスしてあげると効果的です
また、背中が大きく凹んでいる場合も、背中の中心にコットンをのせます。
補正後は、長襦袢で上から押さえつけて固定しますが、長襦袢で押さえつける自信がなければ、体の形にカットしたガーゼを肩からペロンとお胸に乗せて安定させてもよいと思います。

自装の場合はなかなか補正が難しいので、自分用の「補正着」があると便利ですよ
(ガーゼやコットンで作れるし、市販のものもあります)

胸もお尻も補正は
平らではなく少しだけふっくらさせる
ことが大事。
ただ、凹みを気にしすぎて、タオルやコットンを入れすぎるとプロレスラーみたいにマッチョになってしまうので要注意です

ほどよく、品よく、美しく仕上げる事がポイントですね
ただ、中には
「補正をしないでほしい
」
と言われるお客様もいらっしゃいますので、そこは臨機応変に対応しなければなりません
そして、補正が綺麗に出来ていれば、シワができがないか・・というと
「NO
」
もう一つ大事なのは、布地をしっかり引いてシワを取りながら進める事。
シワができそうな、胸、お尻、おはしょり部分はしっかり布地を引かないと、最初の写真の左側ようなシワやたるみの多い仕上がりになってしまいます
特に「おはしょり」部分については前も後ろ(振袖の場合)も体の中心から人差し指を帯下から差し込んで左右の外側に向かって滑らせながら、布地を引いて綺麗に伸ばしてあげてくださいね

シワやたるみは、補正や引きが足りない時に起こる
「足りま線

」
なんです
「足りま線」があちこちに出ないように、しっかり補正&引きを行って、美しい仕上がりを目指しましょう
花*小紋のインスタグラムは → こちら
素敵なお着物姿がいっぱいです

皆様、いかがお過ごしでしょうか?
私自身は買い物と散歩の30分-1時間以外はがっつりstay home

人と会う割合ばっちり80%減

さすがに運動不足にならないように、きちんとラジオ体操や柔軟体操、せっかくなのでこのお休み中に体を柔らかくしようと・・・

のストレッチをチョコっとお試し中

この1か月で少しでも体が柔らかくなるとよいのですが・・・・

さてさて、せっかくの貴重なお休みなので、着付け技術について少しまとめてみることに

大して参考になるほどのものではありませんが、少しでも自装や他装の参考になればと思ってます

本当はYouTubeみたいな動画のほうがわかりやすいかもしれませんが、そこまでの撮影技術やSNSスキルはないもので・・・

第1回目は基本中の基本「体の補正編」です



この2枚の写真、着付けの違いがわかりますか?
左側の着付けは時々お見かけしますね

どこかが大きく間違っている訳ではありませんが、なんだかスッキリしていない気がしませんか?
原因は・・・



「シワ・たるみ」



決してお顔の話ではありませんが・・・

以前、通っていた着付けの大先生がよくおっしゃっていた言葉が
「シワは顔だけにしなさいっっ



着物についても、お顔と同じようにシワとたるみは大敵です

このボディちゃんは、わりと着せやすいので、シワシワに着付けるのが難しかったのですが・・・

シワ・たるみの無い右側の仕上げのほうが、すっきり美しく見えますね

さて、着付けのシワやたるみはなぜ起こるのか?
もちろん、着付け中の技術の未熟さからくる部分もありますが、大きな原因は

人の体は凹凸があり、その凹凸にそのまま着物を乗せると当然へこみ、その部分にシワができてしまうんです

その為にとても重要になってくるのが

使用するのは温泉や年始挨拶等でいただくような細長いフェイスタオルが最適。
そして、医療用などでも売っているカットされていない、大きなコットンやガーゼ。
これらは着付け師さん達の必須アイテムにですね


タオルを体に巻いたり、コットンを使いやすい大きさにカットして体にペタペタ貼って、体の凹凸をなくすことが補正です

ところが、人の体つきは千差万別

同じ補正の仕方では、余計な部分が厚くなったり、足りなかったりと綺麗に凹凸をなくすことができません

その人の体にあった補正をしてあげる事が、とても大事な作業になります

実は、着付けの中で一番難しいのが補正かもしれません。
そして、着付け教室や着付け師さんによって、補正の方法も様々で「補正の正解」というものはありません

ベーシックな補正はあるので、それを活かして、自分の感覚でプラスマイナスしていく必要があるんですね。
まず最初に行うのが、腰回りの補正です

女性はどうしてもウエストがくびれています

くびれたまま何も補正しないで着せると、仕上がりが「X」になってしまって違和感がでてしまいます。
着付けで目指すのは「I」、いわゆるくびれの無い「ずん胴」が〇。
そして、もう1つ補正で埋めたいのが

お尻の上の部分が大きく凹んでいると、そこにたるみがでてしまうので、補正で埋める必要があります

凹みの大きさは、人によって異なるので、タオルの枚数や形、重ね方を組み合わせて、ウエストからお尻の出ている所が平らになるように調整しなければなりません。

凹みの大きさは人によって異なるので、タオルを追加して乗せたり、コットンをプラスしたりして厚みを出します。
下の補正は超凹みのある腰の場合ですので、ここまで盛る事はそれほど多くはありません。
ただ、若いお嬢様達はかなりスリムですので、がっつり補正しなければいけないケースはありますね

補正をした時点で凹んでいたら、着付け後時間が経過すると間違いなくシワやたるみが出てきますので、補正は少なすぎない事が大事です

1点気をつけたいのが、お尻の補正の長さです

成人式の振袖撮影のように見た目の美しさ重視で短時間の場合は、とにかく補正で綺麗に仕上げる事が一番

一方で結婚式や七五三などトイレに頻繁に行くようなケースでは、縦長の補正は裾をまくり上げたり下ろしたりした時に付けたタオルやコットンが外れてしまったり、落ちたりしてしまう心配があります

それは困ってしまいますので、お尻の膨らみにかからない位の長さでとどめて、しっかり紐で抑えておく事が大切です


次に大事な部分がお胸部分になります

お着物は「鳩胸」体形が良いといわれていますが、まさにそれは正解

鎖骨周辺に凹みが少なく、全体に厚みがある方はとてもキレイな仕上がりになります

「鳩胸」を目指すべく、タオルとコットンを使用して

を目指します

出っ張りも大敵なので、お胸の大きい方はガーゼでぐるぐる巻いてお胸をつぶさせていただくこともあります。
昔の人がお胸に「さらし」を巻いていたのもの納得です。
よくお見掛けするベーシックなお胸の補正(わかりやすく緑色のタオルを使用してます


とても細身の方には有効です

ただ、タオルは厚みが調整しにくいので、余計な部分が厚くなってしまったり、逆に足りない部分もあるので、よほと華奢なお客様でなければこのタオル補正は私自身ははあまり使用しません。
日頃、メインに使用しているのはコットンになります。
コットンは肌なじみが良いのと、割くことで厚みの微妙な調整が可能となります

ただ、糸くずが舞うので、アレルギー性鼻炎のお客様には時々くしゃみをさせてしましいますが・・・


この補正はお胸周りがマックスに細い方用なので、コットンモリモリになっています

実際には、それぞれの体の凹凸に合わせて、乗せる部位を選択しながらコットンをのせています。
人によって凹凸が違うので「正解」がないのが難しい所ですが、ここは経験の積み重ねしかないかもしれませんね。
意外と有効なのが「青」の部分の小さな補正


また、背中が大きく凹んでいる場合も、背中の中心にコットンをのせます。
補正後は、長襦袢で上から押さえつけて固定しますが、長襦袢で押さえつける自信がなければ、体の形にカットしたガーゼを肩からペロンとお胸に乗せて安定させてもよいと思います。

自装の場合はなかなか補正が難しいので、自分用の「補正着」があると便利ですよ


胸もお尻も補正は

ことが大事。
ただ、凹みを気にしすぎて、タオルやコットンを入れすぎるとプロレスラーみたいにマッチョになってしまうので要注意です


ほどよく、品よく、美しく仕上げる事がポイントですね

ただ、中には
「補正をしないでほしい

と言われるお客様もいらっしゃいますので、そこは臨機応変に対応しなければなりません

そして、補正が綺麗に出来ていれば、シワができがないか・・というと


もう一つ大事なのは、布地をしっかり引いてシワを取りながら進める事。
シワができそうな、胸、お尻、おはしょり部分はしっかり布地を引かないと、最初の写真の左側ようなシワやたるみの多い仕上がりになってしまいます

特に「おはしょり」部分については前も後ろ(振袖の場合)も体の中心から人差し指を帯下から差し込んで左右の外側に向かって滑らせながら、布地を引いて綺麗に伸ばしてあげてくださいね


シワやたるみは、補正や引きが足りない時に起こる
「足りま線



なんです

「足りま線」があちこちに出ないように、しっかり補正&引きを行って、美しい仕上がりを目指しましょう

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