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( kindle版あり )
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「 心と脳は同じものなのか。
心はすべて物理的な理論で説明がつくのか。
心と脳はなぜ
「サイクリングと自転車」の関係
に似ているのか――。
『世界はなぜ存在しないのか』で
「世界」を論じた気鋭の哲学者
がつぎに切り込むのは「心」。
脳科学全盛の時代に、
実存主義と心の哲学をつなげ、
21世紀のための新たな存在テーゼを提示する。
■内容紹介(第5章より抜粋)
1 人間は本質なき存在であるという主張
2 人間とは、自己理解に照らして
みずからのあり方を変えることで、
自己を決定するものであるという思想
哲学的思考における
来たるべきポスト自然主義の時代――
その時代の選択肢のひとつとして、
新実存主義を育んでいこう
という本書の私の論考は、
こうした実存主義のスローガンが
心の哲学にとって何をもたらすか
を明らかにすることに狙いがあった。
心の哲学の中心問題を立て直そうという目論見だ。
哲学者のあいだにいまもはびこる
自然主義的世界観の行き詰まりや病を思えば、
それは緊急の課題と言わなければならない。
■目次
序論 穏健な自然主義と、還元論への人間主義的抵抗
ジョスラン・マクリュール
第1章 新実存主義
――自然主義の失敗のあとで人間の心をどう考えるか
マルクス・ガブリエル
第2章 ガブリエルによる論駁
チャールズ・テイラー
第3章 心は「存在する」のか?
ジョスラン・ブノワ
第4章 人間の生とその概念
アンドレーア・ケルン
第5章 四人に答える
マルクス・ガブリエル 」(内容)
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