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老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

京都移住 VS. 二地域居住

2009年02月21日 | 京都移住
週末は田舎暮らし―二住生活のすすめ 週末は田舎暮らし―二住生活のすすめ
価格:¥ 1,600(税込)
発売日:1998-07

建築家の松田力さんに、「二住生活」、というものを提案している本が何冊かある。

松田さんの書いたものを読むと、松田さんの一家は、平日は世田谷の砧公園の近くの賃貸マンションに住み、週末は長野県の八千穂村にある木造戸建てのセカンドハウスで過ごすのだという。

松田さんの提案を要約すると(それは、松田さん自らが実践されているライフスタイルでもあるのだが)、

  1. 仕事や勉学、趣味といったものは、機能的な大都会で存分に享受すべし
  2. 日本人に不可欠な自然との接触や、庭などユトリのある住まいは、週末の田舎暮らしで実現すべし
  3. 上記1.と2.の両方を大都市(ないし、その近郊)で実現しようとすると、コスト的に膨大なものとなるか、中途半端なものにならざるを得ない
  4. 「二住生活」により発生する、移動費などのコストは、都会での生活を思い切り簡素化することで対応可能

といったところだろうか。

刺激に富んだ都会生活のメリットと、スロー・ライフのメリットの両方を本当に享受しようとすると、生活の場は必然的に分裂せざるを得ない、というのが松田さんの主張(考え方)らしい。

私は、このブログを開始した際、都会生活の刺激性とスロー・ライフの両立が可能な、稀有な街、として京都を位置付け(→その頃書いた文章は、大半は、「京都の魅力」というカテゴリーに納めている)、今もそう考えているのだが、果たして、その推論は正しいのだろうか?

最近、心の中で、京都移住に向けたカウントダウンを始めたこともあり、逆に、いろんな意見が気に掛かる、今日この頃だ。

(続く)

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今日は、演奏会にでかけていました。バロックの流... (こんぐ)
2009-02-22 01:45:56
今日は、演奏会にでかけていました。バロックの流れる中、ステンドグラスの光を眺め、ぼんやりと、S&Y様の文章について、思いを巡らせておりました。
どこにどのように住むのかは、私にとっても、やがて選択をしなくてはならない問題でもありますので・・・
京都を、そのように位置づけられた推論は、私も同じように感じます。電車に乗ることを厭われなければ、さらに大阪、神戸、滋賀、奈良のそれぞれの良さも、日常的に享受することも可能ですし。
私自身は、もし可能であれば、パリの人たちにも多いのですが、アパート住まいの都市生活と、週末やちょっとした休みには、田舎の家へ、という、2住生活がもっとも理想に思えましたが(かなりの園芸好きなもので(^^)v)
S&Y様は、長期の旅などには、お出かけになられないのでしょうか?もし二つ家を維持して、さらに長期の留守というのは、とても非合理的には思えます。しばしば、お留守になさるのであれば、家は一つのほうが断然合理的だとは思いますが。
返信する
こんぐ様 (S&Y)
2009-02-22 04:27:23
こんぐ様
こんぐ様からいただいたコメント、何度も読ませていただきましたが、なかなかテーマ的に大きな問題が複数あり、いまだ私の年齢(五十代半ば)になってもよく分からない、というのが率直なところです。そのためにも、こういうブログを書きながら、今回のこんぐ様のような貴重なご意見も伺いつつ、繰り返し考えている、といったところでしょうか。
もちろん、京都移住という現時点での一応の結論にいたるまでに、海外移住、田舎移住、別荘地移住、いろいろ検討しました。それに加え、東京+田舎、京都+田舎、東京+海外、京都+海外、といったマルチハビテーションも検討しました(一口に海外といっても、NYやパリといった都会とハワイなどのリゾートなどありますから、その組み合わせは膨大です)。これらについては、テーマ別に分けて、今後、このブログでもとりあげ、「なぜ京都移住なのか」についてもう少し詳しく私の推論(考え)を述べてゆきたいと思っています。
返信する
ますますこのブログから目が離せなくなる方が増え... (こんぐ)
2009-02-25 00:28:57
ますますこのブログから目が離せなくなる方が増えますでしょうね。

一線を退いたあと、移住を考えていらっしゃる方というのが、世の中、案外、多いというのは、私も実感として感じております。

なにかしらと刺激が多い首都を生き抜かれ、その首都の、洒落た土地から、京都という、これまた何かと特色のある土地への移住へ向けて、着々とご準備なさっていらっしゃる様、感心したり、勇気づけられたり、なるほどと目から鱗が落ちたりしながら、皆さま、様々にこのブログを楽しまれていらっしゃるのではないかと思っております。

経験と同時に、万巻の書と真摯に対峙なさっていらっしゃるS&Y様の文章から紡ぎだされる、豊富な情報と固有名詞に、私などは、京都育ちでありながらも、知らないことも多く、自らの教養の無さを恥じながらも、学ばせていただき、また、いつかはこのようにと、夢の方向も示していただいているようです。
返信する
仕事や子供の教育などのシガラミから解放されたと... (S&Y)
2009-02-25 05:09:25
仕事や子供の教育などのシガラミから解放されたとき、あらためて、自分はどこで何をして暮らしたいのか? について考える(あるいは、フリーハンドを得る)人が多いのだと思います。
ところが、「自分はどこで何をして暮らしたいのか?」は、大げさに云えば、(残りの)人生どう生きるべきか? とほぼ同義の大問題ですから、(人生の他の問題と同様に)それほど容易に答えの出る問題でもありません。
そういう意味で、私がこのブログのタイトルに選んだ「老後は京都で」というのも、今現在の仮の結論ですし、実際に京都に移住してみれば、また考えも変わり、たとえば、10年後には「老後はマンハッタンで」というブログを始めている、という可能性もあります。
ただ、自問を繰り返し、こんぐ様のような方とダイアローグをしているうちにそれまで見えていなかったものがしだいに見えてくる、という効果は絶大ですし、少なくとも、今の私には京都について語ることが何より楽しいのも事実です。
ひとりよがりなブログではございますが、こりずに、おつきあいくださいませ !!!
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