クズラのブログ

日頃の農作業や社会活動、そして両親の介護などを綴ります(22年1月記)

稲刈りをしました

2012-09-28 | 冬期湛水田
 今日(28日)、作っていた田んぼの稲刈りが終わり、籾すり業者のところに持っていきました。

 少し前に、イノシシが倒した稲の一部を手刈りしていましたが、今日はコンバインで刈りました(写真)。刈り残していた倒れた稲は、コンバインのキャタピラの下敷き(切ないなぁ)になりました。

<1年を振り返って>
 今年は、冬期湛水田(1反4畝)を不耕起・無肥料・無農薬で作りました(慣行田(4畝+2畝)は、耕起・少肥料・無農薬で作りました)。
※田んぼの広さは、地図検索サイトを見て計測し直しました(10/4修正)。

①田んぼには、クロクワイがたくさん生えて、稲が負けて分けつが進まなかったところがたくさんありました。田植えまでは、昨年と比べて雑草が少なかったので、「半不耕起」を変更して「不耕起」で作りましたが、後からクロクワイが生えてきました。ヒエだけは見つけ次第抜きました。
 クロクワイに負けたのは、苗が弱かったせいだと思います。苗箱にモミを密に播いたことと、早めに田植えをしたことで、細くて短い苗を植えてしてしまったので、来年は改善しようと思います。

②イノシシは、電気柵とネット敷きのおかげで、穂が出るまでは田んぼに入られなかったのですが、モミが膨らんでくると、侵入がくい止められませんでした。この対策が大きな課題です。

③水入れは、大水でパイプが流されたり、ごみが詰まって水が入りにくくなったりしましたが、稲の生育に大きな影響を与えずにすみました。流されないようパイプをしっかり固定しようと思います。

④今年から「キヌムスメ」という品種に替えました。昨年までの「ヒノヒカリ」よりも土中の養分が少なくて育つということ、しかし茎が細めで、モミが落ちやすいということでした(行政からのアドバイス)。でも、結果としては昨年までとほとんど変わりませんでした。
(9月29日修正)



軽トラの脱輪で稲刈りの予定がずれた

2012-09-27 | 冬期湛水田
 今日(27日)は冬期湛水田の稲刈りの予定でしたが、父の軽トラが脱輪しました。

 慣行田で刈り取った籾を積んだ父の軽トラの左側の前後が坂道で脱輪。籾の重さで車が30度ほど傾いて、元に戻らない。

 まず、積んでいた籾を降ろすため、傾いた荷台からウインチでモミ袋を引っ張り下ろした。

 次は、軽トラの復旧だが、ウインチで引っ張っても、車輪が道の段差に引っ掛かって、道に上らない。木の少し高いところからウインチで引っ張って、やっと後輪が上った。ミシミシと音が出て木が少し傾くくらいの重さだった。そして、木の下にウインチを付け替えて後ろに引っ張り、前輪も上がった。

 最後に、少し高いところからウインチで籾の袋をつり下げ、軽トラに乗せて、元の状態に戻った。

 この復旧作業は、昼前から、夕方6時ころまでかかった。帰る間際の月(写真)は明るかった。

 明日は、冬期湛水田の稲刈りをします。

ちょっと早いけど鎌で稲刈り

2012-09-22 | 冬期湛水田
 今日(22日)から手刈りで稲刈りを始めました。

 朝7時、構造改善をした田んぼの持ち主たちの共同の草刈りに出ました。

 草刈が終わって、田んぼを見ると、昨夜も田んぼにイノシシが入ったようで、稲が倒されていました。

 慣行田の方は倒れた稲が少なかったので稲を手で起こしておきました(あまり起きませんが、コンバインで刈れる程度に)。

 冬期湛水田は、かなり倒されていました。またイノシシが入る可能性があるので、田んぼは生乾きですが、手刈りを始めました。

 田んぼの水を落として5日目ですが、落とし始めてから雨が降ったため、田んぼは生乾きです。でも、去年はまだ水があるときにイノシシに入られて泥だらけの稲がたくさんありましたが、今年は泥の付き方が少なくて助かっています。

 でも、倒れた稲を起こしながら刈ったので、4時間ほどで52束しか刈れませんでした。刈った稲束は、ホギに掛けました。

水を落としています

2012-09-17 | 冬期湛水田
 今日(17日)は、田んぼの水落としを始めました。が、実際には沢の水が少なくなっていたので、入水口の近く以外は水がなくなっていました。

 昨日は、田んぼに行く時間ができず、台風の影響で風が吹き始めたので、稲が倒れていないか心配していましたが、あまり強風は吹かなかったようで、大丈夫でした。水がなくなっていたのがよかったんだと思います。

 実は、もう数日早く水を止めてもよかったのですが、躊躇していて台風が近づいていまった~と少し悔んでいました。

 右の写真は、稲の穂の辺りに作られていたカヤネズミの巣だと思います。稲の葉を葉脈に沿って細く裂いてボール状に集めてベッドにしていました。

 もう、カヤネズミは巣立ったのか、子どもは残っていませんでした。

 それとも、これから赤ちゃんを産むところだったら、巣を壊して悪かったけど、もうすぐ稲刈りだから、別のところで産んだ方がいいよ(オオヨシキリなどの鳥も似たような巣を作るらしいので、カヤネズミの巣だと断言はできなのですが)。

雨と風で稲が傾いた

2012-09-06 | 冬期湛水田
 昨日(5日)は、夕方に近くなって、急に大粒の雨が降り出し、風も吹いたようです。

 冬期湛水田は、田んぼの土の上に“トロトロ層”ができているので、田植えでは深めに植える必要があります。しかし、短く細い箱苗しか準備できなかったので、深く植えることができませんでした(苗が水没するため)。
 そのせいで、稲の安定が悪く、雨と風で傾いてしまったようです。

 別の2枚の、普通に耕した田んぼ(少肥料と無農薬)では、少し傾いたところもありましたが、傾き方は穏やかでした。
 別の人が作っている田んぼを見ると、籾が重たくなっている田んぼの稲は、かなり倒れたところもあり、これから実が入る稲は、全然倒れていませんでした。品種の差もあるように思います(この辺りではキヌムスメを作っていない)。

 来年は、早めに薄播きにした箱苗を準備したり、直播のようにした強い苗を準備しようかと考えています。

真星の産廃処分場を視察

2012-09-05 | その他
 本日午前、岡山市北区真星(まなぼし)にある、(株)エス・エス・ケーが所有する産業廃棄物最終処分場(安定型)の視察に参加しました。この視察は、河田正一岡山市議(共産)の視察に、御津の住民ら5人が参加して行われ、私も5人の中に入れてもらいました。案内は、同社の黒田社長でした。

 上の写真は、県道72号線から見下ろしたもので、左に、トラックで搬入された廃プラスチック類をユンボで整地し、ユンボの重量で押し固めているところが見えます。

 この処分場には、H22年には25,000m3の産廃(内、廃プラ88%、ガレキ類12%)が処分され、H23年には15,000m3の産廃(内、廃プラ85%、ガレキ15%)が処分されたそうです。

 中の写真のように、処分場内に黒いパイプが数本立っています。これは、廃棄物の嫌気性発酵を防ぐために地下の集水管に空気を送るためのものだそうです。

 同社では、H13年に黒く濁った水(後の調査で、廃石膏ボードの硫酸基と地中の鉄分が結合した硫化鉄が原因とされたそうです)が流れ出して操業を停止し、翌年に再開しています。この黒い水対策に1億5-6千万円かかったそうです(そのとき社長が現社長(前社長は兄)に交替したそうです)。その対策の1つが、このパイプだそうです。

 下の写真は、処分場から調整池を見下ろしたものです。

 池の中央部では、ばっ気によって水中に酸素を補充しBOD値を下げているそうです。

 池の右角(写真の右上)には、活性炭ろ過装置があり、調整池から出る水をこのろ過装置に戻して濁りを取り、調整池に入れているそうです。

 また、撮影した地点の近くには「プラズマ廃水処理装置」があり、調整池の水をくみ上げて電流によってCOD値を下げるために使用するするそうですが、当日は作動していませんでした。
 これらの装置も、H13年の黒い水への対策として導入したそうです。

 この産廃処分場は安定型ですから、地下に集水管を敷設する必要も、廃棄場の下に調整池を造る必要もないはずです。現実には、基準値近くまでのBOD、CODが計測されていて、いつ基準値を超えるかわからない綱渡りのような操業のように思えました。

 しかし、排出基準値を超えていなくても、一定量の有害物質が周りの環境に流出し続けていることには変わりなく、足守川流域の住民の健康に悪影響を及ぼす可能性のある施設であると思います。

(追伸)
 3段落目に廃棄物中の廃プラの割合(88%~85%)を書いていますが、この廃プラはすべて県外の中間処理業者から搬入されるそうです。つまり、この産廃処分場の廃棄物は、大部分が県外のものだということです。

 実際、廃棄物を搬入してきたダンプのナンバーは、京都や姫路でした。

 工場などから廃棄されるプラスチック類には、化学薬品や重金属などの付着物があり、大変危険です。関西圏で処分させてもらえないから、こんな遠くにまで運んでくるのか、岡山市民は関西の有害物質入りの水を飲まされる可能性があるのかと思わされました。