クズラのブログ

日頃の農作業や社会活動、そして両親の介護などを綴ります(22年1月記)

カルトのSNSによる勧誘にご注意を! 「いいね」を押しまくり・・・

2013-04-20 | その他
 4月6日、カルトカウンセラーの瓜生崇(うりゅう・たかし)さんが、カルト被害者の救出を考えるグループ「出エジプト会」(高山正治代表)の月例会で行った講演を聴く機会がありました。※写真は以前に撮影されたものです。

 講演は、カルトとは何かということと、カルトは今の大学や若い人にどういうふうにアプローチしているのかということでしたが、その中で「SNSによる勧誘」という部分では衝撃を受けました。このようなカルトの勧誘に対し、みんなでその対策を考える必要があると思います。その部分を次に紹介します。

SNSからの勧誘(瓜生崇氏の講演から)
 そして今、非常に多いのはSNSからの勧誘ですね。SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスのことで、ミクシーとかフェイスブック、モバゲーとかいろんなのがあるんですけど、これはインターネットの中で友人関係を発展させていこうというものなんです。

 今は友だちをどうやって作るかと言ったら、学校で作るんじゃないんですよ。インターネットで作るんですよ。SNSの中で、「私は哲学に関心があって、アカデミックなことやりたくて、こういうことを一生懸命勉強してます。いっぺんこのアカデミーカフェに来てみませんか」ということをズラズラズラーと書いておいて、いろんな人のページを見に行って、「いいね」、「いいね」、「いいね」・・・とやるわけです。そして、「いいね」とやられた人はね、「あれ、なんか女の子から僕の日記を見に来てる。これ誰だろう」と思ってそこの中にポーンと行くわけです。

 ポーンと行きますとね、「こんな哲学とかいろんなことやってまーす、人間はなぜ生きるのかとか、そういうことやってまーす、いっぺん話聞いてみませんか」というふうに書いてある。で、それを見て関心のある人は、「あっ、なんかちょっと行ってみようかな」と思って、自分からアクセスするんです。

 自分からアクセスするってのは、すごい重要なことでしてね、自分から「あっ、ちょっと行ってみようかな」と思って行くもんですから、「変な宗教だった」というふうに思っても「騙された」という思いを持たなかったりとか、「騙された」と思ってもそれをみんなにうわさにして伝えたりとかしないんですよ。だからね、もの凄くたくさんの人にワーーーとアプローチして、本当に関心があって「行きたいなあ」と思う人だけが自分から「行きたいなあ」と言ってそこに入ってくる。

 とにかく普通の勧誘だったら、1日10人声かけたらヘトヘトになります。10人に声かけて10人にいろんな話をしてサークルの紹介やら何やらというふうにやったらヘトヘトになるんですよ。ちょっとチラシを撒くんでも、1日に200枚か300枚撒くんでも、それでも大変ですよね。

 インターネット使ったら1日に1000人でも2000人でもアクセスできるんです。これはすごいですよ。だから、そん中でほんの一握りの人だけでもポッと拾い上げられたらそれでいいんです。昔はたくさんの人に声をかけて、誰でもいいからみんな引っ張ってきて、必死になって話しを聴かせて、その中から何人残るか、て事をやったんですけども、今はインターネットで何千人という人にポーンとアクセスして、そして関心を持ってアクセスして来た人一人ひとりに対して教えを徹底していくというやり方をしているんですね。

 じつは、北海道大学では、櫻井先生がカルトに声をかけられた人っていうのを毎年アンケートを取っているんですね。声かけられた人ずーと増えてきたんですけれども、ここ最近減っているんです。おかしいな、カルト対策がうまくいったのかなというふうに思ったんですけれども、ひょっとしてこれは、今まで私たちが思っても見なかったところから、こういうカルトの勧誘のやり方が入っているんじゃないかということを言われていました。

 私はインターネットの中に入ってね、架空の女子大生になったり架空の女子高生になったりして、いろんなところの勧誘を受けてるんですけれども、まあとにかくたくさんあります。フェイスブックなんか見てますと、仏教講師だの、哲学講師だの、人生のセミナーの講師だの、そんなわけのわからない人が山のようにいるんですね。そんな山のようにいる人がいろんな人と友達になって、いろんな人と話しして、「私のやってるセミナーにちょっといっぺん来てみて下さい」、「私そのセミナーに行きました。こんな話でした」、そういうふうに公開の場でやり取りしている。そういう中から入って行く。浄土真宗の僧侶とか住職とかでも、そんなので入っちゃって親鸞会に行っちゃってる人がいます。

 そういうふうに、今勧誘の方法ってのが様変わりしているんですね。SNSから入った人っていうのは、まだ日にちが短いんですけども、あんまり外に相談してきません。私も、SNS勧誘で「おかしい」、「怪しい」、「何なんでしょうか」という相談を受けたケースっていうのは、まだまだ少ないのですが、そういう人からヒアリングして分かったことなんです。