老後に本当はいくら必要か 津田 倫男
この年になると 自分がリタイアした後にいくら貯金、資金があれば働かずともほどほどの余生が送れるかという一抹の不安が頭の中にしばしばよぎるようになる。 本屋でふと目に留まったのがこの本です。夏の終わりに、ちょっと自分の頭を整理できるかと思い読んでみました。
お金は無くても大丈夫。何故なら 無くなればこうである“死のうと思えばいつでも死ねる”と随分無茶な理屈を述べてある。 しかし、文中から“高齢になる前の貴重な時間を毎日、毎晩、カネの計算だけに費やすのはなんと勿体無い事ではないか。”という言葉がまさに今の自分の姿を表している。
さて、こんな無茶なことをいう本であるが、一つなるほどこれならと気に入った事が書いてあった。ボランティアと家庭菜園では早くぼけると。ではどうするかというと、趣味へ投資するということ。投資というからには その後いくばくかの見返りがあって欲しいと願う。例えば陶芸が趣味の場合、単に趣味だと思って漫然にやっていても人様に買っていただける作品は作れないであろう。しかしそこにこの趣味は投資だと思い、商品を作っているのだと思えば一層相違工夫してみよう、努力勉強しようと意欲が湧くであろう。 ここで著者の忠告、“投資は漫然と行っても成果は得られない。自己投資も同様である。投資と決めたら必ず目標をたて、その目標に向かって計画を立てねばならない。”と。
最後に著者のあとがきから“熟年から人生を生き直す、あるいは第二の人生を静かに着実にスタートするための心構えは、『余計な経済事情は心配しない、社会と積極的に関わる、新たな人間関係を築く』が指針になるでしょう。”とむすんである。
さて今の私にとっては、この自己投資に繋がる趣味としては、そう バラ作り かな。最近Okaさん宅の100本近いバラ庭の手入れも手伝うようになったしな。 人さんに喜んでもらえるようになれば、これが最初の一歩になるかな。
ではもう少し自己投資として勉強や体を動かさなくては、そしてバラ園にも足を運ばなくては。
アー 楽しそう!