嫉妬の世界史 山内 昌之
あまり私らしくない本の選択ですが、例の方の書評から興味を覚えて手にしました。
歴史上に名を残している人たちが、実の生活上というか 人間的には非常に嫉妬深い人種であったとは驚きであり、面白くやはり同じ人間であるのだという安心感を持てた。
例えば森鴎外は軍隊の同期生たちとの出世競争において、先へ行く者に対して非常な妬みを覚えたようである。そしてその気持ちを彼は文壇に露骨に投稿なりして世間に公言していたようである。
また、勝海舟と徳川慶喜との軋轢、その他スターリン、毛沢東、カエサル、源義経と源頼朝など興味深い人たちの歴史には書かれない姿が書かれてある。
この嫉妬心というもの、自分の心の中でも時折自覚することがある。そんな時、自分はまだまだナント大人気ない精神年齢なのだと卑下してしまうなだが、この本を読むにつれこの本に書かれてある人々は確かに歴史には残ったが人間的には私の望んでいる人種ではないと思った。 仲良くはしたくない。するなら自己防御のためかな。
写真は 昨年秋の収穫 かぼちゃ に 姫とうがん