くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

パンダに夢はあるか?

2011-02-23 22:50:05 | 今日の出来事
上野動物園にパンダがやってきました。
中国へ支払うレンタル料は、年間7900万円の10年間契約だそうです。

高額のレンタル料を支払ってまでパンダを借り受けることは、
賛否両論あるようですが、ある新聞の社会面では、
新宿で就活中の女子学生のコメントとして、
「無駄な公共工事にお金を使うよりも、こういう使い方のほうが夢があっていい」
という記事を掲載していました。

その新聞が、数ある意見の中から、
なぜこのコメントをとりあげたのか、その真意をはかりかねますが、
公共工事の「無駄・無用論」「悪者論」は、
パンダと引き合いに出されるほど、
国民の心の隅々にまで深く浸透しているのは間違いないようです。

パンダを借りることが夢のあることかどうかはさておき、
レンタル料として支払えば、8億円は国外へ流出してしまいます。
しかし、仮に無駄といわれる公共工事に投じられたとしたら、
その多くは職人の人件費などとして使われ、資金は国内を還流します。

公共工事をしたほうがいいとか、パンダを借りることが悪いとか、
そういう問題を論じるつもりはありません。

「公共工事」「無駄」「夢」・・・
どれもマスコミの報道に頻繁に登場するキーワードです。

それを見るにつけ、
このような簡単な理屈もわからず(あるいは不勉強か)、
紋切り型の発想で熟慮することのない学生と、
その発言をことさら意図的に取り上げるマスコミを残念に思うのです。



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