映画「のぼうの城」でその名が全国区になった、
埼玉県行田市の「忍城(おしじょう)」に行ってみました。
忍城址には御三階櫓が再建されています。
櫓内は資料館になっており、行田市郷土博物館と廊下でつながっています。
本丸のあった場所に建てられた行田市郷土博物館。
博物館の中から御三階櫓に上ることができます。
御三階櫓の最上階からは城下が見わたせます。
快晴の日には富士山も見えるそうです。
博物館の敷地から見上げる櫓もなかなか良い雰囲気です。
忍城を見学したあと、さきたま古墳公園へ。
さきたま古墳公園は5世紀から7世紀初めころに造られた9基の大型古墳が群衆する、
国指定の史跡です。
稲荷山古墳(5世紀後半)
この古墳からは、金文字を刻んだ剣や竜、虎、亀などを描いた鏡、
金銅製の帯金具(べると)などが出土し、国宝に指定されています。
これらは公園内の「さきたま史跡の博物館」で見ることができます。
稲荷山古墳の盛り土頂上部から見た将軍山古墳(6世紀後半)。
ここは古墳そのものが博物館展示室になっており、
復元した横穴式石室を見学することができます。
将軍山古墳展示館。
再現された石室内の様子。
実際には、亡骸は石棺に納められていたそうです。
出土した馬具や剣を復元し、当時の使用状況を再現した展示。
古墳時代だからといって、文化や技術をあなどってはいけません。
その凝ったデザインや高度な加工技術には驚くばかりです。
丸墓山古墳(6世紀後半)は、日本一大きな円墳。
戦国時代に秀吉の命を受けて忍城を水攻めにした石田三成が陣を張った場所だそうです。
古墳頂上部は、さきたま古墳群のなかでは一番高い場所です。
丸墓山古墳の頂上から忍城を眺めます。
三成は延長28㎞の堤を築き、この一帯を水に沈めたとか。
古墳頂上から望遠で忍城を眺めてみました。
行田市は古墳時代から戦国時代、そして現代へとつながる、
なかなか興味深い史跡の街でした。
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