「借金を次世代に負わせてはならない」
国の借金が膨らみ、増税が論じられるときに必ずそう言われます。
しかし、核のゴミ「放射性廃棄物」についてはあまり論じられません。
今の世代を生きる人々が電気を使うために利用し、
使い道のなくなった危険極まりない放射性廃棄物の管理は次世代に引き継がせる。
これは、次世代に借金を負わせること以上に姑息で、
性質(タチ)の悪いことではないでしょうか。
借金があっても子孫は命までは失いませんが、
核のゴミは国土を汚染し、日本人の子孫を滅ぼす力を持っています。
「事故? いつ、どこで、どんな?」
10年前、ある民間企業数社が30億円をかけ、
共同で原発事故対応用のロボット(遠隔操作機器)を開発しました。
しかし、営業担当者が東京電力へそのロボットを売り込みにいくと、
東京電力の担当者は、そう言って相手にもしてくれなかったと言います。
技術への慢心。
私たちはもっと臆病で、謙虚になるべきではないでしょうか。
自分でもてあますようなものを作り、
誰かに押しつけるような姑息なことをしちゃあいけません。