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くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

外交は学校の学級会ではない

2012-09-25 23:59:10 | 政治経済のことも考えよう
橋下市長の「竹島(独島)の日韓共同管理」発言が、
そこかしこでバッシングされているようです。

韓国の完全な実効支配にある状況下で、
韓国が共同管理に応じるはずもなく、現実的な案とは思えませんが、
それでも「返せ、返せ」と言うだけに比べれば、
はるかに前向きな発言だと思います。

歴史を紐解けば、戦争でもするならともかく、
領土問題の解決には、100年単位の時間がかかります。

「共同管理が実現したあかつきには、
 管理の主導権を日本が握り、ゆくゆくは主権を回復する」

そんな次世代、次々世代へとつないでゆくしたたかで、
長期的な展望の施策・計画が戦後の日本には欠けています。
もちろん橋下市長の発言に、そんな思惑があったかどうかはわかりません。
もしあったとしても、それは口が裂けても明かしてはならないことですから。

しかし、確実にいえることは、他国に実効支配された領土は、
「返せ」と抗議するだけでは、絶対に返ってこないということです。
国際法に基づいてなどと息巻いたところで、
国際世論も自国の損得に関係なければ、
よそ国の領土問題など真剣に取りあってはくれません。

60年間にわたって「返せ」と言い続けた挙句、
木で鼻をくくったように「解決済み」と言われてしまった北方領土。
私たちは、もっと北方領土問題の対応から学習すべきでしょう。

そして、逆もまた真なり。
尖閣諸島については、中国も武力行使するつもりがなければ、
さんざん日本を困らせたあとで、「共同」と「協力」などといった、
甘言をもちかけてくるでしょう。

外交は学校の学級会ではありません。
悲しいかな、腹黒いほうが勝つのです。


党首選挙の報道の陰で

2012-09-08 21:51:17 | 政治経済のことも考えよう
どうやら国が買い取ることになった尖閣諸島。

尖閣諸島を平穏かつ安定的に実効支配するため、
すなわち、東京都が漁船の待避所や灯台を造ると中国が騒ぐため、
国が買い取って何も造らずに現状のまま放置する、
ということのようです。

東京都にそのまま買い取らせ、待避所や灯台を造らせ、
中国に対しては、東京都が都有地で勝手にやっていることで、
日本政府のあずかり知らぬこと・・・
と中国に対する国の体面を保ちつつ実効支配を強化する。

東京都が買い取れば、
そんなシナリオも作れたのではないかと思います。

そのようなシナリオは、いかにも中国や韓国ならやりそうな発想ですが、
日本はそういう対外的な駆け引きは思いつかない、あるいは、
思いついても実行するだけの胆力がないのが実情です。

また地権者の代理人も、政府から20億円で買い取りの打診があったとき、
「政府は人を馬鹿にしている。地権者はカネでは動かない」と言っていたはず。
50億円を提示されても外国に売らなかったというのは立派でしたが、
結局、相手が日本人なら少しでも高いほうが良いということでしょう。

民主党政権が風前の灯火となり、
次の政権体制がどうなるか混沌としている中、
政府も地権者も、あまりにも無責任だと思うのは私だけでしょうか。



「幼稚」という批評

2012-08-31 22:54:16 | 政治経済のことも考えよう
竹島への水泳リレーやオリンピックのサッカー競技終了後に、
出場選手が政治的主張を掲げたボードを持って駆け回ったことなど、
韓国の数々の反日行動に対して、日本の政治家や評論家、マスメディアの多くが、
「幼稚」で「哀れ」という批評をしています。

確かにこうした「反日教育」「反日行動」のように、
対外的に共通の敵を設定することでしか統治できない国、
そして一つにまとまることのできない民族は、
品格のない不幸な人々です。

しかし、一方でこれを「幼稚」という言葉で、
一刀両断に切り捨てる批評にも品格や知恵があるとは思えません。

「幼稚」という言葉は単なる罵りにすぎません。
そこに「もっと大人になりなさい」という意味が込められているとしても、
それは「子供よりも大人であることが優れている」という一面的な見方でしかなく、
「自分はその大人である」という、優越感を表した言葉にすぎないからです。

むかし、小学校から集団下校する子供たちが、
近所で口げんかをしているのを見たことがあります。
そのとき、ひとまわり体格の大きな子供が、
下級生に向かってこんなことを言いました。

「おまえなんかまだ、たったの8歳じゃん。
 おれなんか、もう10年も生きているんだからな」

「幼稚」という批評には、
その言葉の奥に人を見下すような優越感が見え隠れし、
この子供の口げんかのような、身も蓋もない不毛さを感じます。

日本は中国や韓国に比べて大人の対応をしてきたといいます。

しかし、それは相手を幼稚な国民だと見下し、
ただ優越感に浸っていただけにすぎないのではないでしょうか。
そうやって、問題に向き合わず先送りにしてきただけではないでしょうか。

少なくともこれからの日本の政治家や評論家、マスメディアには、
なんの解決にもならない、そんな不毛なコメントを公言してほしくないものです。



求められる「冷静な対応」とは?

2012-08-28 23:09:54 | 政治経済のことも考えよう
中国で起こった日本大使の公用車襲撃事件。

標的となったのが大使(外交官)の公用車であり、
二台の車で強制停車させて行われたという計画性を考慮すると、
これまでのデモや暴動とは明らかに意味が違います。

先日の日本料理店や日本車への破壊行為に比べれば、
物理的な被害や損害金額は、はるかに微少かもしれませんが、
「怪我がなくて良かった」では済まされない事態ではないでしょうか。

テロリズムの定義が、
「政治目的のためには、いかなる暴力行為も辞さないという思想」であるなら、
程度の違いこそあれ、これはまさに日本政府に対するテロ行為です。

中国でのインターネット上のアンケート結果であるとはいえ、
今回の襲撃事件について、回答者の85%が喜んでいるという報道には、
反米を掲げるテロリストたちに共通する精神性を感じ、
背筋が薄ら寒い思いさえします。

今回の襲撃事件が、もし被害者と加害者の国が逆であったらどうでしょう。
今ごろ中国国内は大騒ぎになり、激しく日本を責め立てているに違いありません。

もちろん、いたずらに不安や敵愾心を煽るつもりはありません。
一部の過激派の挑発に乗ってしまうことこそ愚の骨頂です。
また、事なかれ主義を「冷静な対応」などというオブラートに包み、
泣き寝入りすることを良しとするつもりもありません。

しかし「中国政府がすぐに謝罪したから抗議しない」などという、
日本外務省の対応は、どこかおかしいのではないでしょうか。

「冷静な対応」とは、「何もしない・言わない」ということではありません。
「どんな状況においても『やるべきこと・言うべきこと』をはっきり見極め、
 きっちりとそして坦々とやっていくこと」に他なりません。

外交において、「何もしない・言わない」ということは、
「何もなかったことにする」ということを認めるようなものです。

ひとりの日本人としては、
せめて国旗を強奪した犯人の逮捕と処罰、損害賠償くらいは、
きっちりと中国政府に要求してもらいたいものです。

もちろん、高給取りの役人を使い、
わずかな損害賠償の請求を行うのは、
非合理的なことであることは重々承知しています。

しかし、それでも敢えてそうしてこそ、
日本の確固たる意思表示につながるというものではないでしょうか。
いま、日本に必要とされる「冷静な対応」というのは、
こうしたことの地道な積み重ねだと思います。



本当に危険な人物とは?

2012-08-23 23:59:59 | 政治経済のことも考えよう
中国版ツイッター「微博」で、「真野奈子」という女性が、
「日本にいる華人(中国系)の死期も遠くない」などと書き込み、
ネットユーザーから激しいバッシングをあびているといいます。

この人物の素性は定かではありません。

しかし、日中関係が悪化するときまって、
日本を貶めるために日本人になりすます中国人や、
逆に中国を貶めるために中国人になりすます日本人が跳梁跋扈します。
日韓関係もまたしかりです。

歴史を振り返ってみても、
そうしたことがエスカレートしたり、
国家自らが仕組んだりして相手を陥れ、
戦争に至った例は、世界中に少なくありません。

国際情勢が不安定なとき、本当に危険な人物は、
デモをしたり不買運動をしたりする人々ではありません。

いたずらに偏った報道を妄信したり、
安易にネットの情報に惑わされることなく、
冷静に判断したいものです。