大黒さんの金魚鉢

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One voice , one mission , one family

閣議決定

2014年07月01日 | 政治
集団的自衛権の行使をめぐる問題で日本中のマスコミが大騒ぎをしています。
これほど「閣議決定」という言葉がマスコミで踊ったことはありませんでした。

これからどう進むのかをおさらいしてみます。
閣議決定が行われると、内閣総理大臣から自衛隊法などの関連法案が国会に提出されます。
安倍首相があれだけ急いだからには秋の臨時国会で審議されるものだと思いきや、自民党は来春の統一地方選終了後の国会審議に先送りする模様です。
それは「平和の党」を旗印にする公明党への慮りでしょうが、のど元過ぎればなんとやらで、統一地方選が無事終了すれば一気呵成に進むでしょう。

集団的自衛権の関連法案がどのような法案に仕上がるかが気になるところですが、おそらく今の圧倒的与党体制では野党によるチェックは期待薄…。
そうなると次期統一地方選が大きな鍵を握ります。
そこで国民の意思が明確に示されれば何かが動くかもしれませんが、これもまたあまり期待はできません。

私がいま一番心配なのはそうした国民の政治的無力感です。
2011年3月11日、日本のみならず世界中を驚愕させた大地震が発生しました。
その影響で大津波と福島原発の大事件が発生し、未曽有の大災害を日本人は経験しました。
外交問題も気になるところですが、いま急ぐべきはそこではないはずです。
異次元の金融緩和で円安になりましたが、自動車産業の海外移転は歯止めがかかりませんでした。
逆にガソリンを始めとした輸入品は高騰しています。

いま急ぐべきは“外交(外憂)”よりも“この国のかたち(内憂)”を考えることではないでしょうか?
集団的自衛権をおもちゃにして、いたずらに危機感を高め、なんの得があるのか私にはとんと分かりません。
守らねばならぬ時は、体を張ってでも守るのは当たり前。
空理空論で無駄な時間を費やしている余裕はこの国にはないはずです。

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