横浜黒船研究会

ペリー来航から横浜開港は日本文化の転換点でした。当時の資料から歴史を研究しています。毎月第2日曜日開催しています。

第143回定例研究発表会『旧条約下の海難審判—海員審問—に見る外国人の船員および水先人』

2016年10月23日 | 研究会案内
平成28年11月13日(第二日曜日)14:00〜16:45 (13:30入場可)
場 所:横浜市開港記念会館 7号室 〒231-0005 横浜市中区本町1丁目6番地

第143回定例研究発表会
14:00〜14:05 開会のごあいさつ
14:05〜16:00 発表者:当会会員 伊藤 喜市氏
参加費:500円

題目:旧条約下の海難審判—海員審問—に見る外国人の船員および水先人
(発表趣旨) 我が国の船舶に乗組む船員および我が国港湾等の水先人に対する最初の免許制度は明治10年に開始し、その者の国籍を問わず適用された。 同規則には懲戒規定があり、免許状を必要とする船員(以下,『海員』という)には同30年まで、及び水先人には同32年まで書簡官庁の審問による懲戒がおこなわれた(但し、明治12年以降)。
この審問は「海員審問」と総称され、今日の「海難審判」の起源である。
海員審問では判定書が作成され、官報(明治16年7月2日創刊)に順次掲載された。
これによって現在でも判定書が残り、初期の審問を除いてその内容を知ることができる。
本稿はこの判定書に「警戒」の文言があるのに着目し、不平等条約下の日本商船に乗組むまたは日本の沿岸・港湾の水先を行う外国人の懲戒状況を述べる。

16:00〜16:10 休憩
16:10〜16:45 質疑応答
16:45〜17:00 机と椅子の現状復帰
以上

ご連絡:次回第144回定例会は12月11日(第二日曜日)
当会忘年会を兼ねて 於 レストラン馬車道十番館
講演者:溝手 正儀 氏  「白旗書簡」新資料発見
長島尚賢手記 北亜墨利加船書翰一件抄